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からっぽな心が満ちていく新たなロードムービーの傑作誕生『ルート 29』

  • 2024.9.27

こんにちは!リビングふくおか・北九州Web地域特派員のゆーれんママです!今回は2024年11月8日(金)より全国公開となる(配給:東京テアトルリトルモア)映画『ルート29』の試写を観させていただきました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

©2024「ルート29」製作委員会

主演は綾瀬はるか、そしてデビュー作『こちらあみ子』の森井勇佑監督が、詩人・中尾太一の詩集「ルート 29、解放」からインスピレーションを受け、独創的なオリジナル脚本を執筆したという、映画です。

ストーリー

他人と交わろうとしない主人公・のり子は、鳥取の町で清掃員として働いている。ある日、仕事で訪れた病院で、入院患者の理映子から「娘のハルを連れてきてほしい」と頼まれた彼女は、何かに突き動かされるように姫路へ。のり子が見つけることができた少女・ハルは、風変わりな女の子だった。初対面ののり子に「トンボ」というあだ名をつけるハル。さまざまな人たちと出会いながら、姫路と鳥取を結ぶ国道 29 号線を進んでいく2人の旅が始まった─
出典:リビングふくおか・北九州Web

©2024「ルート29」製作委員会

綾瀬はるかの新境地

これまでさまざまなジャンルで多岐にわたるキャラクターを演じてきた綾瀬はるか。しかし今回は、元気いっぱいでもなければ可愛らしさを出した役柄でもなく、静けさの中から全身で何かを訴えようとする演技が印象的です。今までの親しみやすく朗らかなパブリックイメージをくつがえす役柄ですよ。新境地を開拓したかのような、綾瀬の演技に、俳優としての可能性の大きさを感じます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

©2024「ルート29」製作委員会

アート作品です

セリフも動きも少ない、静かな映画。起承転結もなく、ひたすら感性を研ぎ澄まして観るこの映画は、正に”詩”の世界。のり子やハルを始め、脇を固める実力派キャストの体中から伝わる雰囲気や内面の心の声を、集中して受け取りたくなります。観る人それぞれが思い思いに、自分なりの解釈ができるこの映画は、見終わってから、心に余裕を持ってじっくりと向き合うのも、お勧めですよ。

出典:リビングふくおか・北九州Web

©2024「ルート29」製作委員会

物語としてではなく、絵としても捉えてたくなるような、秋にぴったりの新たなロードムービー。一度心をからっぽにして、スクリーンから伝わる沢山のメッセージで、からっぽな心を満たしていってみてはいかがでしょうか。

「ルート29」
監督・脚本:森井勇佑
出演:綾瀬はるか 大沢一菜
伊佐山ひろ子 高良健吾 原⽥琥之佑 大⻄力 松浦伸也/河井青葉 渡辺美佐子/市川実日子
原作:中尾太一「ルート29、解放」(書肆子午線)
製作:東京テアトル U -NEXT ホリプロ ハーベストフィルム リトルモア
配給:東京テアトル リトルモア
©2024「ルート 29」製作委員会
route29-movie.com

福岡県内の上映館:T・ジョイ博多 ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13 T・ジョイリバーウォーク北九州 T・ジョイ久留米 イオンシネマ筑紫野 TOHOシネマズ福津

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