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プロが選ぶ衝撃的ラストのホラー映画(1)。原作と全然違う…日本映画史に残る絶望のエンディングとは?

  • 2024.9.26
真田広之【Getty Images】

ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。今回は、緻密なストーリーで観る者を引き込み、アッと驚く結末を描く、サプライズに満ちたホラー映画をセレクト。怖くて面白い、そんな最高な映画を5本お届け。今回は第1回。

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『リング』(1998)
上映時間:95分
製作国:日本
監督:中田秀夫
脚本:高橋洋
キャスト:松嶋菜々子、中谷美紀、竹内結子、佐藤仁美、真田広之

【作品内容】

テレビディレクターの玲子(松嶋菜々子)は、都市伝説の取材を進める中で、視聴したら1週間以内に必ず命を落とす「呪いのビデオテープ」の存在に行き当たる。犠牲者について調査をしていると、意図せずにビデオを観てしまった玲子は、それ以降、謎の無言電話がかかってくるなど、不可解な現象につきまとわれるハメに。玲子は元夫であり超能力者の高山(真田広之)を頼り、ビデオの謎を解明するとともに、自身にかかった呪いを解こうとするのだが…。

見た者を必ず殺す「呪いのビデオテープ」の謎を追う、国民的な知名度を誇るホラー映画。観る者を絶望に突き落とすクライマックスは語り草。2002年には『ザ・リング』というタイトルでハリウッドリメイクされた。

今までホラー映画が描いてきた恐怖の多くは未知のものであり、謎や解決がなされず終わることが多かった。しかし今作は、呪いを解き明かし、呪いのロジックを解明していくところに重きを置いているのだ。

原作ではラストの方向性が映画版と異なっており、原作に目を通すことで映画版の見え方はまた違ってくるだろう。その点でも、様々な味わい方ができる、興味深い作品に仕上がっている。

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