結婚前と妊娠中に浮気した夫。「別れたくない」と土下座までしたのに、1年も経たないうちに3度目の浮気が発覚。サレ妻は徹底的な制裁を決意する！

自分の配偶者が浮気をしたらどうするだろうか。離婚か夫婦関係の再構築か…子どもがいるなら、なおさら簡単には決められないだろう。だが、それがもし「3度目の浮気」だったとしたら…？

『3度目の浮気 ゴミカス旦那よ、覚悟しろ』（しんどうなつこ/KADOKAWA）は、夫による3度目の浮気が発覚したことで制裁を与えることを決意した妻の実体験に基づいた物語だ。主人公・なつこの夫は、結婚前と妊娠中に同じ女性と2度浮気をしていた。2度目の発覚時に離婚しようとしたが、「別れたくない」と土下座しながら謝罪され、本当に反省している様子だったので再構築を選んでいた。

だが、SNSの些細な言動から違和感を覚え、なつこは夫の3度目の浮気に気づく。失望や怒りに飲み込まれそうになりながらも、徹底的に制裁を与えるために浮気の証拠集めに動き出す。これまでとは違い、周囲の人に頼りながら調査を進めていくなつこ。ママ友からのアドバイスを受け、スマホの位置情報や巧妙に隠したSNSでのやり取りなどを確認し、着実に証拠を集めていく。

本作では、とにかくリアルな「自分で浮気調査をする方法」が描かれている。浮気の証拠には「肉体関係がわかるもの」「浮気・不倫の状況がわかる日記などの記録」の2つが大切だという。探偵に頼むにはお金がかかりすぎる…と悩んでいる人がいるなら、ぜひ本作で紹介されている情報を参考にしてみてもらいたい。

生涯を共に生きることを誓ったパートナーから3度も裏切られたことへの憎しみや苦しみは、想像することもできない。だが、なつこにとって何より大切なのは娘の存在だった。娘を幸せにするために、どんなに辛くても歯を食いしばって夫の浮気と立ち向かうのだ。そうした母の強い姿を見ると、自分もがんばろうと思わせてもらえる。

なつこが体験した修羅場は、この先まだまだ続いていく。果たして離婚に有効な証拠を集め、夫に制裁することはできるのだろうか。赤裸々に描かれた夫の3度目の浮気を巡る物語から目が離せない。

文＝ネゴト / 押入れの人