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「彼氏は既婚者だけど、私と結ばれる運命」と信じていたハイスペ上司は、モラハラ不倫搾取男だった…

  • 2024.9.25

いつでも自分に自信があって素敵な人間でも、不倫では幸せになれない。『モラハラ彼氏と別れたい 絶対に私を選んでくれない不倫上司』(チリツモル/KADOKAWA)は、上司と不倫している女性の物語だ。主人公・白石あかりは、自分を特別だと思っている。自己満足のために人を助けるのが好きな、周囲の人を心で見下しているタイプの人間だ。

そうした人間性を見透かされてか、結婚を考えていた好条件の彼氏にフラれてしまう。「女友だちはみんないい彼がいるから、私も同レベルでいたい」という気持ちでつき合っていたのだから、当然といえば当然なのだが、あかりにとっては受け入れがたいことだった。

あかりは同時にハイスペックの上司・一条ともつき合っていた。左手に輝く結婚指輪をつけている相手と不倫しているのだから、別れを告げた元彼はいざというときに正しい判断ができる人間なのだろう。どう見ても都合の良い不倫相手として扱われているにもかかわらず、あかりは自分と上司は「結ばれる運命なんだ」と信じて関係を続けていた。

そんな一条は、妻とは離婚する予定だといってあかりと関係を持っている。そういう人間が本気で離婚するわけがないのだが、あかりは真実に向き合うことができない。本当は不安でも、色々気になることを飲み込んで「愛されている」と信じたいのだ。

不安な気持ちを押し殺すように、前向きに行動しはじめる。だが、一条の力になりたいという一心で仕事をがんばろうとしているあかりに対し、一条は「そんなこと君に望んでないから」と冷たく切り捨ててしまう。

確かに、あかりは性格が良いとはいえない。だからといって、都合良く扱われていいわけではないだろう。不倫だとわかっていても関係を終わらせないのは悪いことだが、何より最低なのはそんなあかりにつけ込んで関係を続けている一条なのだ。

果たして、モラハラ不倫男に搾取されるだけの日常から抜け出すことはできるのか――。あかりの物語の行方から、これからも目が離せない。

文=ネゴト / 押入れの人

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