1. トップ
  2. エンタメ
  3. 【伊藤万理華さん&中川大志さんインタビュー】繊細な役作りで実現した魅力的な2人の“名前のない関係性”

【伊藤万理華さん&中川大志さんインタビュー】繊細な役作りで実現した魅力的な2人の“名前のない関係性”

  • 2024.9.25

Ito Marika & Nakagawa Taishi

伊藤万理華&中川大志

出典:シティリビングWeb

映画「チャチャ」に出演した伊藤万理華さん、中川大志さん。ファンタジー、コメディー、そしてサイコホラーにも見える、一筋縄ではいかない“風変りな”ラブストーリーに参加した思いを聞きました。

――ご自身が演じたチャチャ、樂(らく)はどういった印象でしたか?

伊藤 チャチャは自分の好きな服装や言動をしていて、本能で生きています。守ってあげたいと思ったのが最初の印象でした。チャチャの衣装選びから参加させてもらい、オシャレなのかオシャレじゃないのか微妙なラインをつきました。結果的に選んだものは、ふわっと軽いシルエットでチャチャの雰囲気を表せていたと思います。

中川 樂の虚無感や埋まらない穴のようなものを大切にしたいと思いながら演じました。彼はその穴を埋めるためにいろんな手段を使いますが、ただニュートラルに存在することを意識しました。自分にとってはチャレンジでした。

――共感できる部分は?

伊藤 感情で行動するところは似ているかもしれません。「個性的だね」「アーティストだもんね」と言われるのが、いじられているのか、褒めてくれているのか分からなくて。その空気を感じ取って、自分の好きを我慢するのか、貫くのか。自分はどちらかを考えたときにチャチャのように貫くほうでした。実際に演じ始めると葛藤もあり、チャチャと向き合うことは自分自身と向き合うことなのでは…というところまで行きました。

中川 樂がまとっている空気、世界観に少し憧れを持ちました。どこか達観していて、怖いものなし。自分自身はすごく周りの目も気になるし考えすぎて疲れちゃうので、樂を通してみると世界も違って見えるのかと思いました。

――「お互いに好きなものは正反対だけど、2人いたら丁度いい」というチャチャと樂の関係性はどう感じますか?

伊藤 名前のない関係性、そこでしか得られない空気に一瞬の幸せはあるけれど、チャチャが本当に幸せかといわれると、どこかで傷ついていて。でも、それでもかまわないと思える部分もある。もどかしいです。私自身は、自分のやったことに対して、共感まではいかずとも、興味は持ってほしいし、相手のやっていることも知りたいです。

中川 2人は真逆の存在ではないと思っています。チャチャも樂も動物的な嗅覚が鋭く、お互いの何かを嗅ぎ取ったからこそ、つながりが生まれて関係性が進展していく。他人だからすべてが一緒ということはありませんが、楽しいと思える時間を共有したいと僕は思います。

【Check】

出典:シティリビングWeb

10月11日(金)から新宿ピカデリー他で全国公開

(C)2024「チャチャ」製作委員会

人の目を気にせず好きなように生きる“チャチャ”を中心に描かれるビザール(風変わりな)ラブストーリー。チャチャ(伊藤万理華)は、ある日、屋上で偶然出会った樂(中川大志)に興味を持つ。正反対の2人は次第にひかれていくが…。

【PROFILE】

伊藤万理華さん/1996年生まれ、大阪府出身。2011年、乃木坂46のメンバーとして活動開始。2017年の卒業後は、俳優として多くの作品に出演。クリエイターとしての活動も行う

中川大志さん/1998年生まれ、東京都出身。2009年俳優デビュー。2011年のドラマ「家政婦のミタ」で注目を集める。映画、ドラマ、舞台など幅広いジャンルの話題作に出演

取材・文/高木明日美(シティリビング編集部)、撮影/渡邉真一 、ヘアメイク/外山友香(mod’shair)(伊藤さん)、堤紗也香(中川さん)、スタイリング/和田ミリ(伊藤さん)、リン リェン リー(中川さん)

元記事で読む
の記事をもっとみる