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グルマン温故知新:清澄白河〈Lol.〉若手の感性がほとばしるノンジャンル料理

  • 2024.9.25
清澄白河〈Lol.〉若手の感性がほとばしるノンジャンル料理

清澄白河〈Lol.〉

若手の感性がほとばしるノンジャンル料理

3ツ星フレンチ〈レフェルヴェソンス〉出身のソムリエ富田逸斗さんとプロサッカー選手専属料理人の谷口健太郎さん。クラフトビール事業を起業した2人が「食を通じたカルチャーを表現したい」と開店したのが、こちら。フランスの星付き店やイタリアン、スパニッシュ、和食、中華を経験したシェフの中島優士郎さんとバリスタの古賀稔明さんが加入し、標榜するのはジャンルレスな料理屋だ。

ロルのカニミソコロッケ
「揚げ物という見た目と伝わりやすさでコロッケとしていますが、タネの作り方など根本的に違う料理」と中島さん。カニミソと焦がしニンニクをベースに、ズワイガニも中身とトッピングのダブル使い。成形できないほど軟らかで、衣はサクッとした軽い食感。カニの風味が爆発する前菜からの一品。1,500円。
ダチョウとハーブのタルタル
低脂肪、低カロリー、高タンパクと栄養価が高く、肉質が軟らかくて旨味が凝縮したダチョウ肉を使ったスペシャリテ。この日は山梨県産を使用。酸味を加えながら、ローストクルミオイルで香ばしさをプラス。1,500円。
閉じない親子丼
〆の逸品から。低温調理した伊達鶏を角状にカット。タマネギは食感を生かすため後入れ。ご飯は炭火で焼きおにぎりに。仕上げにあごだしベースのスープを注ぎ、卵でとじない新スタイルの親子丼を提案する。1,200円。

「商店街のB級グルメやファミレスで目にするような料理をファインダイニングのクオリティで作れたら」と産地と鮮度にこだわり、素材を生かす中島シェフ。「ほぼほぼカニミソで作る」コロッケは、成形から火入れまで3段階で調理。自家製のアオユズオイルで爽やかな風味に。親子丼も構成要素は変えずにユズやライムで香り高く、卵でとじないアレンジで再構築するアプローチも魅力だ。一律1,500円の前菜に500円均一のおばんざいとシステムもユニーク!

清澄白河〈Lol.〉のメンバー
チームLol.のメンバー。左から、谷口さん、古賀さん、中島さん、富田さん。
清澄白河〈Lol.〉の店内
築約70年の民家を改装したレトロモダンな店内。

Information

Lol.

〈ロルドット〉
住所:東京都江東区清澄2-5-3
営:17時〜23時30分LO
休:水曜休

東京メトロ・都営大江戸線清澄白河駅B1出口から徒歩6分。2024年5月9日オープン。店名は「舌鼓を打つ」という意味の「Lick one's lips」から。メニューはアラカルト。生ハムとライムのジャーキーほか、おばんざいはオール500円。グラスワインは常時15種類前後。ナチュラルワインとブルゴーニュを中心に、約300本をセレクトする。席料500円。

LOLビール1,300円、グラスワイン1,300円〜、コーヒー900円〜。前菜1,500円、メイン2,400円〜、〆の逸品1,200円〜。カウンター8席、テーブル1卓6席、2卓4席。

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