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「カツサンドって誰のために考案されたか知ってる?」洋食にまつわるトリビア!

  • 2024.9.25

デート中やグルメな仲間との食事の際に、ちょっとした話のネタを持っておくと安心なもの。そんなときに便利な「グルメトリビア」をご紹介。

今回は、いまでは身近な人気メニューである「カツサンド」についてのクイズです。

答えに続けて、東京でおすすめの洋食店もご紹介します!

東京カレンダー


気になる答えはこちら!

A:②芸者さん


【解説】

カツサンドは昭和10年、東京・上野の『とんかつ 井泉(いせん)』で生まれたと言われています。

当時、井泉の前の道は黒塀に柳がなびき、人力車が行きかう、粋な花街として賑わっていました。そこで働く芸者さん方が、この店のとんかつを好んで利用していたそうです。

そして、お座敷の合間に口にすることができる形として、パンにはさむメニューが考案されました。口紅がとれずに食べられるようにと、小さなパンを特注して作る気遣いがなされ、こうしてカツサンドが誕生しました。

ご常連への思いやりで生まれたメニュー「カツサンド」。汚れずに食べやすく、満足感ある味わいは、現在も多くの人から愛されています。

◆カジュアルデートで足を運びたい!東京を代表する洋食5選


ここからは、東京で人気の洋食店をご紹介します。

カツサンドもありますが、どの店も伝統的な洋食メニューがそろう名店ばかり。ぜひ色々シェアして味わってみてください。

1.大人の街・赤坂を代表する老舗洋食といえばここ『赤坂 津つ井』


1950年創業の老舗洋食店『赤坂 津つ井』。個室には滝が流れ、特別感を演出している。現在は、赤坂の一等地に佇むこの店は、落ち着いた大人たちが通う洋食の名店だ。

名物の「白オムライス」は、SNS映えも抜群で味わいもこの店でしか頂けないオリジナル。

玄米を餌にした卵黄が白い“玄米卵”3つと、生クリームを使った真っ白なオムレツは、ふわふわで濃厚。中はチキンライスではなく、カニ、ホタテ、海老、キャベツなどの具材が入った和風の海鮮ピラフ。

食通の大人がふと思い出し足を運び、ホッと一息つける止まり木のような洋食店だ。

赤坂『赤坂 津つ井』の「白オムライス」
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2.銀座から新富町へ、長年愛され続けてきた洋食の名店『蜂の子』


新富町駅からほど近い築地1丁目。活気溢れる場外市場とは対照的な静かな路地にある『蜂の子』は、長年愛されてきた洋食&フランス料理の名店だ。

1948年に銀座で創業、1960年に築地に移転して以来、この地で愛され続けてきた。

常連客には市場関係者も多く「魚介類は、どこのどんな食材を使っているのかすぐに見抜かれます。素材には手を抜けないけれど、やりがいもありますね」と、シェフの平澤利光さん。カキフライも人気の逸品だ。

いい食材を手をかけて調理することで、家庭的なメニューも唯一無二の美味しさに仕上げる。老舗洋食の奥深い美味しさを、ぜひ味わってほしい。

新富町『蜂の子』の「牡蠣フライ」
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3.浅草デートなら足を運んでほしい!活気あふれる人気店『ヨシカミ』


浅草六区通りの騒がしさを背に少し歩くと、温もりあふれる洋食の名店『ヨシカミ』が顔を出す。

特筆すべきは、ほとんどのメニューがテイクアウト可能なこと(折代別途¥50)。

人気メニューのひとつ「カツサンド」は、ウスターソースとキャベツというシンプルなアレンジが、肉そのものの旨みを引き立てている。

店の中央のライブ感溢れるオープンキッチンで、手際良く注文をこなす職人たちが奏でる音と、漂う香りが胃袋を刺激する。五感で感じる「美味しい」が、ここにはある。

浅草『ヨシカミ』の持ち帰りの「カツサンド」
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4.著名人にも多くのファンを持つ、洋食の名店『グリル満天星 麻布十番本店』


「天皇の料理番」として知られる秋山徳蔵氏に師事した、窪田好直氏が総料理長を務める『グリル満天星 麻布十番本店』。

フランス料理で鍛えたシェフが、日本人の口に合うように工夫を重ねた昔懐かしいメニューが堪能できるとあって、財政界、文壇をはじめ芸能界にも多くのファンをもつ有名老舗洋食店だ。

一番の人気は「オムレツライス ドゥミグラス」。ケチャップライスに使用するのはこだわりの「ベーキライス」。8種の野菜と米をブイヨンで炊き上げ、旨味をしっかりと染み込ませたベーキライスにケチャップとトマトペーストをからませる。

オムレツには平飼いの無添加・無農薬の赤卵を贅沢に使い、絶妙な火加減と技でとろとろの半熟状態に仕上げる逸品だ。上質ながら、どこか懐かしい味わいがたまらない。

麻布十番『グリル満天星 麻布十番本店』の「オムレツライス ドゥミグラス」
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5.明治28年創業、日本の洋食の草分け!歴史を感じる銀座の名店『煉瓦亭』


明治28年の創業で、洋食店の草分けとして全国にその名を知られる『煉瓦亭』。

ポークカツレツを生み、付け合わせにキャベツの千切りを添えたのもこの店の発案。ほかにも、ハヤシライスやオムライスなど、今では誰もが親しむようになったメニューの起源には必ず『煉瓦亭』の名が挙がる。

まず食べてほしいのは、この店が発祥のポークカツレツ。当時は天ぷらの技を応用して考案され、たっぷりの油で揚げることで生み出された逸品だ。

美食家として知られる池波正太郎は、カツレツを食べ、日本酒やウイスキーを飲み、〆にオムライスをオーダーすることもあったそう。伝統の味を、一度は味わってほしい。

銀座『煉瓦亭』の「ポークカツレツ」
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このグルメトリビアの記事は、隔週の水曜日に公開します。お楽しみに!

▶NEXT:10月9日 水曜更新予定

▶前回:そば屋の注文で「抜き」とはどんなメニュー? ①天ぷら抜き ②そばがき ③そばの具と汁だけ

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