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マイケル・キートン、『ビートルジュース ビートルジュース』にポリコレを望まなかった

  • 2024.9.24
『ビートルジュース ビートルジュース』は9月27日より日本公開。
BEETLEJUICE BEETLEJUICE - Winona Ryder, Bob, Michael Keaton, 2024. 『ビートルジュース ビートルジュース』は9月27日より日本公開。

ティム・バートン監督の最新作『ビートルジュース ビートルジュース』で、約35年ぶりに主人公ビートルジュースを再演したマイケル・キートン。続編ではポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)を避けるよう希望したそうで、「ビートルジュースの登場時間を長くしたらダメだ。台無しになると思った」とUS版『GQ』のインタビューで明かした。「ビートルジュースが、1作目と同じようにストーリーを引っ張ってはいけないと思った。ストーリーをけん引した前作とは異なり、新作ではストーリーの一部になっている」

1988年に公開されたホラーコメディ『ビートルジュース』では、人間怖がらせ屋の主人公は最後の17分間だけ登場し、わずかな時間で観客の心を鷲掴みにしたが、第一作の公開から数十年も経ち、男性らしさや女性らしさというようなジェンダーステレオタイプは変容した。『ビートルジュース ビートルジュース』では35年後の物語が描かれるが、マイケルは「キャラクター自体については、アップデートすべきことはそれほど多くなかった」と語る。

「1988年に堕落した変人として描かれたビートルジュースは、より正しい知識が広まった今の世でも、堕落した変人だ。ビートルジュースは、“彼”や“彼女”で表現するより、“それ”として表現する対象。社会的公正さから言っているのではなくて、そうした存在だとみている。つまり、彼に強い男性的エネルギーがあるのは確かだけれど、私はそんなバカバカしい男性的なエネルギーも良いと思う。『新しい時代だから、今はこう振舞うべき』というように変えてしまいたくなかった」

『ビートルジュース ビートルジュース』にはマイケルほか、リディア役のウィノナ・ライダーやキャサリン・オハラがカムバック。新たにリディアの娘アストリッド役でジェナ・オルテガ、ビートルジュースの元妻ドロレス役でモニカ・ベルッチらが出演する。

Text: Tae Terai

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