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有名シェフによる“美食の研究所”が銀座に誕生!この秋注目の都内レストラン6選

  • 2024.9.24

秋の足音も聞こえ始めたこの頃。近い将来の人気店は、いち早く押さえておこう。注目の新店6選を一挙ご紹介!

1.東京の粋な大人の最終章 『ESPRIT C. KEI GINZA』『ST LOUIS BAR by KEI』@銀座


2024/4/20 OPEN

銀座『ESPRIT C. KEI GINZA』の内観
日本の木とフランスの石、それぞれの文化の象徴を多用した空間はエッジィなテイスト


2020年に、アジア人で初めてフランスのミシュランガイドで三ツ星を獲得した『Restaurant KEI』の小林 圭シェフ。

御殿場『Maison KEI』に続き、老舗和菓子店『とらや』との協業によるレストランを銀座に誕生させた。

銀座『ESPRIT C. KEI GINZA』の「最中 キャビア 毛蟹 グリビッシュ」
『とらや』への敬愛が感じられる「最中 キャビア 毛蟹 グリビッシュ」¥6,500。最中の皮の中には、北海道産の毛ガニやグリビッシュソース、そして「キャヴィアリ」社の上質なキャビア「KEIセレクション」が


その名は『ESPRIT C. KEI GINZA』。

こちらでは、最高の食材の美味しさを最大限引き出し、フレンチの枠にとらわれず“KEI”ならではの独創的なスタイルで提供。

メニューはアラカルト。また、シークレットメニューがあるなどゲストを高揚させるホスピタリティに満ちている。

小林さん曰く、ここは「食を追求した大人が行き着く“美食の研究所”」だ。

銀座『ESPRIT C. KEI GINZA』の「アメーラトマトのサラダ アーモンドミルクとバジル」
東京カレンダー


「アメーラトマトのサラダ アーモンドミルクとバジル」(¥1,900)は、液体窒素で凍らせたバジルのグラニテをサーヴ直前にかける。

銀座『ESPRIT C. KEI GINZA』の「鳥山牧場 紡ぎ和牛 炭火焼き(フィレ)」
東京カレンダー


「鳥山牧場 紡ぎ和牛 炭火焼き(フィレ)」(¥12,000/100g~)。

小林シェフが認めた牛肉は、脂が重くなく、赤身のきれいな味わいが特長。おろしポン酢・柚子胡椒・わさびの薬味セットかジュドヴォーと共に。

銀座『ESPRIT C. KEI GINZA』の「ヴァシュラン エキゾチック」
東京カレンダー


“KEI”のスペシャリテ「ヴァシュラン」の夏バージョン「ヴァシュラン エキゾチック」(¥1,800)はバジルソースが爽やか。

銀座『ST LOUIS BAR by KEI』の内観
神代杉のカウンターが目を引く。壁面には「サンルイ」の美しいクリスタルがひしめく。またテラスに面した半個室には、19世紀なかばに登場したというコレクションのシャンデリアが煌めいている


そしてディナーの前後に利用したいのが、上階にある『ST LOUIS BAR by KEI』。こちらは1586年創業、フランスが誇るクリスタルの老舗「サンルイ」と小林さんによる世界唯一のバー。

まばゆいクリスタルのコレクションと、レストラン同様に細部に至るまで隙のないインテリアの美しさは圧巻。

銀座『ST LOUIS BAR by KEI』の「ブラックアンダー」
シグネチャーカクテルのひとつ、「ブラックアンダー」¥3,100。フランボワーズのリキュール、黒ごま、紫蘇と、日本とフランスの味覚が融合した1杯


いずれも、上質を知る大人にこそ相応しい。

2.気鋭のファニチャーブランドが創り出す世界 『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』@青山一丁目


2024/3/2 OPEN

青山一丁目『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』の内観
レストランとバーの家具や照明は、いずれも「STELLAR WORKS」の製品。ショールームに隣接しており、購入も可能だ


スタイリッシュなホテルやレジデンスに多く採用されている家具ブランド「STELLAR WORKS」。

“東洋と西洋”“伝統とモダン”といったコンセプトのもと世界の人気デザイナーと協業で、タイムレスなプロダクトを発表している。

この春、料理やアルコールに舌鼓を打ちながらその世界観にひたれる空間が出現。その名も『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』。

非日常的な雰囲気や100席超というスケール感も話題だ。

青山一丁目『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』の内観
レストランエリアから完全に独立しており、密やかなムードが漂う「THE BAR」。インテリアブランドが手掛けているだけに、計算し尽くされた空間が美しい。貸切にも対応している
レストランエリアでは、地中海リゾートの美味を


シェフの入江 誠さんは日仏の名店で長く研鑽を積み、料理長を務めた南青山『ピエール・ガニェール・ア・東京』ではミシュラン二ツ星を獲得するなど、華やかなキャリアの持ち主。

ここではボーダーレスな地中海料理を中心に、自由度の高いメニューを展開。

「あらゆるオケージョンに対応できる、そして、大人のコミュニティが生まれる場所になれたら」と語る。

青山一丁目『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』の「メカジキのカルパッチョ カンパリドレッシング」
東京カレンダー


目にも美しい「メカジキのカルパッチョ カンパリドレッシング」(¥2,500)は、カンパリリキュールに漬けた大根のピクルスが味とビジュアルのアクセント。

青山一丁目『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』の「パッションのカクテル」
東京カレンダー


トロピカルカクテルの代表格「マイ・タイ」をアレンジし、ラム酒にパッションフルーツのジュースを合わせた「パッションのカクテル」¥2,000。

青山一丁目『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』の「ホタテ貝と塩レモンのリゾット」
東京カレンダー


レモンの鮮やかさとほろ苦さを楽しめるスペシャリテ「ホタテ貝と塩レモンのリゾット」¥3,100。

テラス限定のフリーフロープランは1万円という破格!
青山一丁目『STELLAR WORKS Restaurant & Bar』のテラスエリア
界隈では貴重な、開放的なテラスエリア。愛犬を連れての利用もOK


赤坂御用地の豊かな緑が眼前のテラスは“都会のオアシス”という形容がふさわしい。

「マム グラン コルドン」のシャンパンを筆頭に、多彩なアルコールのフリーフローに4品のフードが付くスペシャルメニューは実にお値打ち。



上質なインテリアに触れられるレストラン、開放感溢れるテラス、そして隠れ家的ポジションのバーを使いこなせば、大人の夜は思いのままだ。

3.日比谷で腕を鳴らした主人が作る、蕎麦懐石 『清澄白河 原田』@清澄白河


2024/5/25 OPEN

清澄白河『清澄白河 原田』の内観
開かれたキッチンを囲うように配されたカウンターがスタイリッシュ。洗練された落ち着きのある空間でじっくりと美食に向き合える


下町情緒とクリエイティブな街並みが交錯する注目のスポット“清澄白河”。話題の店々が立ち並ぶ中、この5月にオープンしたのが『清澄白河 原田』だ。

どっしりとした一枚板の扉を開けるや、まず目を奪われるのは半円状の樟のカウンター。劇場型のオープンキッチンに立ちゲストをもてなすのは、ご主人の原田泰貴さん。

清澄白河『清澄白河 原田』の原田泰貴氏
蕎麦は食べ方に応じて打ち分けるなどこだわりが光る。『神谷』系列店で研鑽を積んだ他、鮨店も経験。ソムリエの資格も保持する


39歳ながら蕎麦割烹として知られた『日本料理 神谷』で19年、日比谷ミッドタウンの『そばがみ』でも5年間料理長を務めたベテランだ。

ここでも、旬の食材を盛りこんだ日本料理を主軸に打ち立ての蕎麦も提供。

清澄白河『清澄白河 原田』の「からすみ蕎麦」
からすみと山のからすみとも言われるミモレットを上からかけた「からすみ蕎麦」


その蕎麦も、コースのはじめに出る「からすみ蕎麦」にはしなやかな歯応えの更科蕎麦を、〆のせいろには力強い山形の出羽香りを外一で打つなど、細やかなこだわりよう。

清澄白河『清澄白河 原田』の「手打ち蕎麦」
東京カレンダー


コースの〆の「手打ち蕎麦」。メヒカリや丸なすなどの天ぷら2種とともに供される。

喉越し良くコシのある蕎麦に甘さを控えたもり汁がキリリと絡む。

清澄白河『清澄白河 原田』の「あいなめの瞬間燻製」
「あいなめの瞬間燻製」はいわばお造り代わり。あいなめは皮目だけを炙り、身はレアに。ワイングラスの中でサッと燻製に。すべてコース(¥14,300)の一例


「お客様が飲まれるお酒を想定してコースを構成しています」とは原田さん。

豊富にそろうワインや日本酒とともに、オリジナルのペアリングを楽しむのも一興だ。

4.“丸の内デートフレンチ”の雄が、箱崎に進出 『Le Jardin de Kamo』@水天宮前


2024/7/5 OPEN

水天宮前『Le Jardin de Kamo』の内観
陽気な印象のオレンジ色の壁面が、南フランスの空気感を彷彿とさせる店内。4席の個室は、子供と一緒でも利用可能だ


“モダン・キュイジーヌの先駆者”と謳われる、南仏・モンペリエのレストラン『ル・ジャルダン・デ・サンス』。

Wシェフのジャック&ローラン・プルセル兄弟が紡ぎ出す繊細かつ軽やかな料理は、フランス料理の世界に新風を吹き込んだことで知られる。

フランス修業中に店を訪れてその味わいに魅せられ、彼らが料理を監修する丸の内『サンス・エ・サヴール』に2004年から参加。

12年間料理長を務めた鴨田 猛さんが今年7月、満を持して独立を果たした。その名は『Le Jardin de Kamo』。

水天宮前『Le Jardin de Kamo』の鴨田 猛氏
「お客様が料理とワインを楽しんでくださる姿を見ながら仕事ができるオープンキッチンは念願でした」と語る鴨田さん


大型ビルの高層階から水天宮の街に溶け込むコージーな店へ、とステージこそ変われど、プルセルシェフに薫陶を受け、磨きをかけた南仏料理は揺るぎない。

日本各地から届く旬の恵みをふんだんに使い、素材の組み合わせや香りの使い方、彩りの美しさで魅せる品々は驚きに満ちている。

水天宮前『Le Jardin de Kamo』の「フォアグラと穴子のタルト ブルーベリー 万願寺とうがらしのピペラード」
東京カレンダー


「フォアグラと穴子のタルト ブルーベリー 万願寺とうがらしのピペラード」は、ブルーベリーと赤ワインを煮込み燻製をかけたソースが秀逸。

水天宮前『Le Jardin de Kamo』の「小豆島産発酵生ハムと白インゲン豆のカスレ風コロッケ」
東京カレンダー


南フランスの郷土料理「カスレ」をアレンジした「小豆島産発酵生ハムと白インゲン豆のカスレ風コロッケ」。

鴨肉やソーセージなどカスレの具材をコロッケに仕立て、小豆島産のハムとともに。

水天宮前『Le Jardin de Kamo』の「ガスパチョと雲丹のプリン 甘エビと黒レモンのアクセント」
東京カレンダー


「ガスパチョと雲丹のプリン 甘エビと黒レモンのアクセント」は、ガスパチョに必須だという「黒レモン」が爽やかに香る。

水天宮前『Le Jardin de Kamo』の「真ガキのセビーチェ なすとニンニクのピュレ 焦がしハチミツのソース」
宮城・志津川湾産の牡蠣を使った「真ガキのセビーチェ なすとニンニクのピュレ 焦がしハチミツのソース」には、日本の香味野菜をあしらう。料理はコース(¥11,800)の一例


鴨田さんの料理に合わせてマダムがワインを選び、サーヴ。

温かみのあるもてなしに、心癒される時間を過ごしたい。

5.「デート焼き鳥」の急先鋒が、瀟洒な青葉台のビル上へ 『焼鳥 角レ』@中目黒


2024/5/8 OPEN

中目黒『焼鳥 角レ』の内観
木・竹・岩といった伝統的なマテリアルを多用しながらも、仕上がりはあくまでモダンな店内。抑えめなライティングも、ぐっと気分を高めてくれる


“焼き鳥激戦区”のひとつである中目黒。強豪がひしめくこの街に、ニューフェイス『焼鳥 角レ』が参入した。

恵比寿の人気店『鳥つた』の姉妹店。と聞けば、信頼度が俄然高まるというもの。

恵比寿とはガラッと趣を変えた空間はグレイッシュなトーンでまとめられており“ザ・焼き鳥店”といった雰囲気でないのがむしろ新鮮。

カウンターのほかに、ゆったりとしたテーブル席や周囲に気兼ねなく過ごせる個室も設えている。

安定感あるコースに時折入る独創的なひと品が、ちょうどいい刺激となる


こちらで主役に据えたブランド鶏は、鹿児島産の「きさ輝地鶏」。

霧島の広大な自然の中で健やかに育った鶏は、豊かな旨みを湛えている。

中目黒『焼鳥 角レ』の「かしわ」
東京カレンダー


王道の「かしわ」には、力強い味わいの「きさ輝地鶏」のもも肉を使用。

中目黒『焼鳥 角レ』の「つくね」
東京カレンダー


「つくね」は鶏と鴨のひき肉をブレンド。卵黄を絡めていただく。

中目黒『焼鳥 角レ』の「きつね」
東京カレンダー


油揚げで鶏ひき肉と大葉を巻いた「きつね」は独創的な串。

中目黒『焼鳥 角レ』の「たたき」
こちらも旨みに奥行きがある「きさ輝地鶏」を使った「たたき」。皮目をパリッと香ばしく焼き上げて


串もの以外にもさまざまな料理を楽しめるコースでは、この「きさ輝地鶏」のたたきも登場する。

中目黒『焼鳥 角レ』のお椀
東京カレンダー


コース内でお椀が出てくるのもうれしい。この日はとうもろこしとじゅんさいだが、季節ごとに旬の食材を使っている。

料理はいずれもコース(¥7,700)の一例。

中目黒『焼鳥 角レ』の「親子丼」
濃厚なコクがあると評判の深谷・田中農場の「宝玉卵」を使った「親子丼」は、オーダーする人が多い人気メニュー。コースに¥800で追加できる。単品では¥1,200


また、コース以外に焼き物のみの「お任せ6本」(¥3,300)や、焼き鳥店の枠にとらわれないアラカルトメニューがあるのも魅力的。

「中目黒で焼き鳥」は今や鉄板ながら、ここでならひと味違う夜が過ごせるはずだ。

6.“SG”と『NARISAWA』がまさかのタッグ 『The SG Tavern』@大手町


2024/5/28 OPEN

大手町『The SG Tavern』の内観
重厚な存在感を放つカウンター。ハイチェアにはオーク樽をリユース。店内には、一度枯れた盆栽をアップサイクルした「RE BONSAI」や、行灯をモチーフにしつつモダンに仕上げた照明など和の趣も


世界的なコンペティションでの受賞歴を誇り、国内外にその名を轟かせるバーテンダー・後閑信吾さんが率いる「SG Group」。

“SG”=渋谷というイメージを覆し、丸の内に初出店した。その名は『The SG Tavern』。

『NARISAWA』初監修。フードのレベルの高さたるや!
南青山『NARISAWA』成澤由浩シェフとSG Group代表・後閑信吾氏
“料理界のアカデミー賞”と呼ばれる「The World’s 50 Best Restaurants」に14年連続選出されるなど、世界にもその名を轟かせる南青山『NARISAWA』の成澤シェフ(左)とSG Group代表・後閑信吾さん(右)


店名にある“Tavern”とは「食事を提供する酒場」を指す。

その名の通りにフードメニューが充実している上、シグネチャーフードの監修はあの『NARISAWA』のオーナーシェフ・成澤由浩さんが手掛けたことでも話題だ。

成澤さんが外部のメニューに携わることは史上初だというが、さすがと思わせられる品々がそろう。

大手町『The SG Tavern』の「神戸ビーフシチュー」
東京カレンダー


「神戸ビーフシチュー」(¥4,180)は、神戸牛のバラ肉を6時間以上煮込み、シンプルかつリッチな味わいに。

大手町『The SG Tavern』の「マグロとキャビアとシャリ」
東京カレンダー


「マグロとキャビアとシャリ」(¥6,050)は、成澤シェフ秘伝のタレで本まぐろの中トロをヅケにし、キャビアと。

大手町『The SG Tavern』の「北極星マティーニ」
東京カレンダー


シグネチャーカクテルのひとつ「北極星マティーニ」(¥1,870)はウォッカベース。

パッションフルーツと柑橘系の香りを合わせ、無濾過ビールの泡をのせてモルト感も漂わせる。

大手町『The SG Tavern』の内観
文明開化の時代をイメージしてエイジングされた空間


店のコンセプトの源は、幕末期に薩摩藩からロンドンに密航した「薩摩スチューデント」と呼ばれる実在の若き侍たちの存在。

日本の未来を切り開くべく英国を目指した彼らにフォーカスし、旅先で触れたであろう食文化やカルチャーをイメージして、世界観を創っている。

特に、実在したイギリスの新聞の挿絵を模した壁画は必見。バックストーリーに思いを馳せてグラスを傾けよう。

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