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カメ止め好き必見!映画『侍タイムスリッパー』が胸アツ&じわじわ話題です!

  • 2024.9.24

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

よしひろさん、「きのう何観た?」

『侍タイムスリッパー』

story 幕末の京都。会津藩士・高坂新左衛門(山口馬木也)は、長州藩士を暗殺しようとしたときに落雷で気を失う。目が覚めると、そこは江戸幕府が滅んで140年後の京都太秦の撮影所。カルチャーギャップに苦しみながらも、彼はそこで斬られ役を極めようとするが……。
 
監督・脚本・撮影・編集:安田淳一/出演:山口馬木也、冨家ノリマサ、沙倉ゆうの ほか/配給:未来映画社/公開:現在、シネマ・ロサほか全国順次ロードショー中 ©2024未来映画社

★“カメ止め”がお好きな方へ★

2018年に都内2館で劇場公開し、あっという間に全国350館以上に拡大公開。自主制作映画としては異例の大ヒットを記録した『カメラを止めるな!』ありましたよね。覚えてます? ワンカットのゾンビ映画+そのバックストーリーの二幕で構成っていうアイデア勝負が功を奏したことや、ワンカットの約30分はガチでワンカットで撮ってるっていう話題と面白さで人気でしたが、なによりすごいのは低予算の自主作品だったってこと。なんかあのときは「アメリカンドリームみたいで素敵ね~」なんて思っていたんだけど、それ系ドリーム映画、公開中なんですよ。それが『侍タイムスリッパー』!

タイトル通り、幕末のお侍がひょんなことからタイムスリップして現代の京都の撮影所にきちゃうっていう、タイムスリップ映画。このネタ、使い倒されているし、なんとなく想像つくじゃないですか。それがですよ……想像してるもんと全然違うの! たしかにお侍が現代社会を観て「ひょえー!」っていうドタバタはあるんだけど、面白さはそこじゃない。なんとか現代に馴染もうと苦悩して、お侍さんが時代劇の斬られ役を極めようとするのよ! 剣術の達人であるお侍だけに、斬られ役もお手の物。あれよあれよという間に、廃れる一方の時代劇の現場には活気が戻り、かつての時代劇スターにも注目され……っていう、なんとも夢のあるお話なの。

超いいのが、チャンバラシーンはNO CG!! ガチの殺陣なの~。しかも、実際に時代劇がちょっと下火の今っていうエンタメ業界の裏話を、幕末藩士の憂いと合体させた描写もエモいのなんの。もうね、テレビをつければどっかで時代劇やってた、っていう時代のテレビっ子だったら胸アツ間違いなし。

で、なぜ“カメ止め”好きの人に向けてか、っていうと、これ、ジワジワと話題になっていて、先々週から1館増。観た人がどんどこ口コミしてるから、“カメ止め”のような広がりを見せる可能性は捨てきれないのよ~。マジ、一度観て!

現代の京都撮影所。太秦行きたいー

カルチャーギャップの連続。ケーキに感動してます

割とすんなり色々と受け入れちゃうみなさん。え!?

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