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昇進の辞令に「不安しかない、、、」自信ゼロの私に、上司がかけてくれた『魔法の言葉』

  • 2024.9.23

人生のなかで、『影響を受けた言葉』ってありますか? 筆者の知人は、ある人の言葉で『理想の上司とは』という価値観に大きな影響を受けたことがあるそうです。今回は、そんな知人のエピソードをご紹介します。

画像: 昇進の辞令に「不安しかない、、、」自信ゼロの私に、上司がかけてくれた『魔法の言葉』

昇進の辞令

ある日突然、上司から昇進の辞令を受けました。
その瞬間私は、思わず「嫌だ!」と言いたい気持ちになりました。

もちろんうれしい気持ちはありますが、それよりも『私なんかができる気がしない、ムリだ!』という不安が上回っていました。

理想の上司

そんな私の気持ちを察したのか、上司がご飯に誘ってくれました。この上司は私にとって『理想の上司』を絵に描いたような人でした。

普段は明るくて優しいけれど、言わないといけないことはしっかり言う。指示は的確で、ミスをしたときも頭ごなしに怒ることはせず、冷静に話をしてくれる。
上司のいいところを出せばキリがないのですが、とにかくこの上司がすごい人すぎて、『私は到底こんなふうにはなれない』という気持ちがありました。

仕事ができなくてもいい?

上司から「自信がない?」と聞かれ、私は「はい」とうなずきました。

すると上司は「『常に部下よりも仕事ができる人でなくちゃいけない』みたいに思ってない? そんな必要ないから安心して」と言います。

私はまさにそう思っていました。この上司の言葉に『仕事ができなくていいなんてことあるのだろうか?』と感じました。

上司の仕事とは

続けて上司はこう諭してくれました。

「上司の仕事は、みんなの働きやすい環境をつくるサポートだよ。
たとえばさ、
『あなたにはムリかもしれないけど』って言われるのと
『この仕事得意だから、あなたにまかせたい』って言われるの、
どっちが仕事がんばれそう?」

私「後者です」
上司「でしょ? そういう仕事だよ」

私は、ふと、今まで上司から言ってもらった言葉を思い出しました。
そして、私も『働きやすくなる言葉』を今までいっぱいもらっていたことに気がついたのです。

『ああ、私が昇進できたのはきっと上司のおかげだなあ』と、謙遜ではなく素直に感じました。

上司「いつでも相談乗るしさ。気軽にやってみたら?」
私「そうですね、やってみようかと思います」

私は自分が仕事のできる人だとは思いませんが、『人が能力を発揮できるためのサポート役』だと思ったら、ちょっとやりたいなと思えてきたのです。

上司にまんまと言いくるめられたと言われれば、そうかもしれませんが、そうやってここまで来られたのは事実。
私もいつか、そんな上司みたいになれるようにがんばろう、と思いました。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2020年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:橘るい
IT企業での激務を経験する中、落ち込むことがあった日でも、ほっこりしたり笑える良い話に勇気づけられ、自らも読者を元気づけたいと思いライター業をスタート。キャリアを生かして、友人知人に取材。記事にするコラムライターとしてltnで活動中。

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