1. トップ
  2. スキンケア
  3. 全ては子どものため? 「卒乳後のバスト」が垂れ下がるワケ3つ

全ては子どものため? 「卒乳後のバスト」が垂れ下がるワケ3つ

  • 2016.3.20
  • 969 views

【ママからのご相談】

先日、第一子を出産しました。母乳はよく出る体質のようで、母乳育児をしていこうと思っています。

ただ、母乳で育てていると卒乳したあとに胸がしぼんでしまうと聞いて、とても暗い気分になっています。

私はまだ20代前半で、周りの友人は誰も出産していません。私だけ一生、しわしわの胸のままなのかと考えると悲しくなってしまいます。

授乳が終わったあとの胸ってどんなふうになるのでしょうか。できるだけ詳しく知りたいです。

●A. 授乳後の胸は垂れて下がってしぼんでしまいます。

ご相談ありがとうございます。ママライターのマフィーです。

母乳がよく出るとのこと、母乳育児を考えているならひとまずは安心ですね!

出産して授乳が終わると、個人差はあるもののだいたいの方の胸がしぼみます。そこまで悲観的にならなくても……と思うのは人ごとだからこそ。

赤ちゃんのためですし、母親ってそういうもの。それはよくわかっているけどそれでも、お風呂前に鏡で胸を見てしまうとやっぱり落差に悲しくなってしまいます。

では、卒乳後の胸はいったいどんなふうに変わるのか。

●産後の胸はこう変わる

古谷実さん原作の『行け!稲中卓球部』という漫画をご存じでしょうか。この漫画の中で、卓球がやけに強い、胸の垂れ下がったおばあちゃんが出てきます。

腰の下ほどまでありそうな垂れた胸を電話の代わりにする、という場面が出てきますが、これって卒乳後の胸をわかりやすく表している鉄板ネタです。

もちろん漫画なのでデフォルメはされていますが、つまり、

・胸の上部の肉が削げて骨っぽくなる

・胸の皮膚が余って、下に下がる

・バストトップが下がり、下を向く

個人差はありますが、卒乳後の胸はこんな感じです。

よく、「授乳が終わったら胸が小さくなった」なんてことを聞くことがありますが、通常状態の“小さい胸”と卒乳後の“小さい胸”は、全く別次元のもの 。

好みの範囲で考えられる一般的な小さな胸と、授乳を終えて垂れて小さくなった胸では、含んでいる意味合いが違います。

では、なぜ卒乳後のバストはしぼんだり垂れたりしてしまうのでしょうか。

●授乳が終わった後の胸が垂れ下がってしまう理由3つ

●(1)乳腺が発達をやめるから

胸の中身は、乳腺と皮下脂肪です。乳腺は赤ちゃんのためにおっぱいを蓄え、その乳腺を支えるように皮下脂肪が胸についていきます。

出産後に胸が大きくなるのは、赤ちゃんのために乳腺が発達するからですね。

しかし、授乳が終わると、乳腺はその役目を終えます 。もう発達する必要がなくなるので、徐々に働きを弱めていき、それに伴って乳腺を支えていた皮下脂肪もなくなっていきます。

●(2)出産前後の大きい胸に合わせた皮膚

私の場合は、妊娠した時点で胸のサイズが2カップ〜3カップほど大きくなりました。人生の中で、最初で最後の巨乳体験です。

私のように妊娠や出産を機に胸のサイズが大きく変わった場合、胸の皮膚は大きいときの状態に合わせて伸びます。

中身が詰まっている間はいいのですが、中身がなくなるとただの伸びた皮 。

巾着袋に小さな石を一つ入れたときのように、ダランと垂れ下がります。

●(3)クーパー靭帯

クーパー靭帯とは、乳腺や皮下脂肪をまとめるように支えている、コラーゲン繊維の束のこと。胸が垂れないように、ロープでくくりつけているようなイメージです。

このクーパー靭帯、重要なのは、「伸びるけれど縮まない。伸びても切れても修復しない」 ということ。

妊娠や出産によって発達した乳腺をつなぐために、クーパー靭帯は思いっきり伸びて支えます。そして授乳が終わっても元に戻らないんですね。

今までピンピンに張って引っ張っていたものが、だるんだるんで引っ張っている。これはやっぱり垂れてしまいます。

●少しのケアで変わることもある。でも今は赤ちゃんのために

私の胸は多分、授乳後の垂れ下がった胸界の中でもトップクラスに入るくらいの駄乳ですし、そのわりにあまりケアをしてきませんでした。

最近になってようやく、年齢にあったブラジャーをつけるようになったりマッサージクリームをつけるようになったり。

誰に見せるわけでもないけど、それでも久々にブラジャーをつけて洋服の上からちょっと膨らみが分かったり、クリームで胸に少しハリが出てきたり。少しのことで年がいもなく浮かれることもあります。

最近は食べ物やおっぱいマッサージなど、授乳後の胸を元に戻すための方法も多く紹介されています。妊娠前と同じくらいの胸になった、という方の話を聞くこともあります。

放置してしまうとそのままですが、きちんと対処していけば改善することも可能なのだと思います。

とはいえ、今はまず、赤ちゃんのための胸 。

「女性は胸が大きくふくらんでいるはず」という知識を身につけた長女が、お風呂の中で私の胸を見て「ないね」とニヤニヤ笑います。

特大の舌打ちをするくらいには腹が立ちますが、それでもやっぱり私は授乳してよかったと、今の垂れ下がった胸を見ても思います。

あまり悲しくなりすぎないよう、ぜひ授乳時期を楽しんでください。

【参考文献】

・『おっぱいバイブル 南雲式メソッドで美しさも健康も手に入れる』南雲吉則・著

●ライター/マフィー(ママライター)

の記事をもっとみる