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動物に異様なほど好かれる体質の義理の兄との同居生活がスタート!? 義兄弟のほのぼの&にぎやかアニマルライフ

  • 2024.9.22

毎日仕事や勉強、家事に追われてヘトヘト。忙しい日々を送る現代人にとって“癒し”は欠かせないものだ。

自然に囲まれた場所でのんびりしたり、マッサージでリラックスしたり。あるいはかわいい動物たちに囲まれたい! という人もいることだろう。そんな人にとってオススメのマンガ、それが『こはる日和とアニマルボイス』(加藤えりこ/KADOKAWA)である。

舞台は北海道・函館。本作の主人公・小野小陽(こはる)は、実の母の死をきっかけに、過去に一時期義父として共に暮らしていた昆虫博士・佐伯教授の元に身を寄せることになった。とはいえ義父・佐伯は虫の研究で世界を飛び回っており、現在は義兄にあたる真樹と小陽、そして小陽のペット・柴犬のひよりが共に暮らしている。

生来さまざまな動物に異常なほどに好かれる特異体質を持つ真樹のおかげ(?)で、佐伯家は常に種類豊富な動物たちが遊びに来る“たまり場”に。加えて真樹は大学の講師を勤めるほど優秀な上、動物の言葉が理解できる特殊な能力を持つ。しかし何やら事情があって、真樹はあくまでそのことを大っぴらには公言していない様子。そんなふたりと彼らの友人知人、そしてたくさんの動物たちが織りなすドタバタな日常の物語だ。

犬や猫に留まらず、ウサギやカラス、さらにはブタ、ヤギ、ネズミにヘビまで!? “動物ホイホイ”な真樹、そして真樹ほどではなくとも動物に好かれる体質である小陽。ふたりの周りを取り巻く実にバラエティ豊かな動物たちの様子は、物語に触れるこちらの心までほっこりさせてくれること間違いなし。

時にはちょっとした小競り合いを挟むものの、基本的に種族が違えど動物たちはみな仲良く平和に暮らしている。動物の気持ちがわかる真樹や小陽のおかげか、我々読者にとっても、そんな動物たちのちょっぴり人間臭い一面が垣間見える点も本作の見どころのひとつだろう。

また行き場を失った自分を拾ってくれた真樹に対し、「自分も彼のようになりたい」「彼のように動物たちと関われる人間になりたい」と、将来を見据えながら成長していく小陽の変化も、物語のポイントとなる。

普段は人間に厳しい真樹も、実の弟のように大事にしている小陽にだけは柔らかな一面を見せる部分もあり、たくさんの動物たちや我々読者と一緒に、まだ高校生である小陽の成長を微笑ましく見守っているのだ(クールなのであまり表情には出さないけれども)。

穏やかで楽しい毎日を送る佐伯家の義兄弟。だがこれだけたくさんの動物に囲まれている分、ふたりの身の回りには毎日何かしらのトラブルやイベントが勃発!

動物を愛し、動物に愛される心優しいふたりと、彼らを取り巻く周囲の生き物たちのにぎやかな日々が、これからもずっと平和に続くことを願って止まない。

文=ネゴト / 曽我美なつめ

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