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家族や友人といても「孤独」を感じる――【50代からの人間関係】つながりを円滑に広げるコツ

  • 2024.9.22

無理せず、楽しく、心地良く、人間関係を築く方法を伺う特集の5回目。今回は、夫に先立たれた寂しさや、グループにうまく入っていけないで孤独を感じている方必見!「寂しさ」を解消する方法を詳しく解説。聞き上手になるためのコツも教えてもらいます。

教えてくれたのは:石原加受子(いしはら・かずこ)さん

心理カウンセラー。「自分中心心理学」を提唱する心理相談研究所、オールイズワン代表。厚生労働省認定「健康・生きがいづくり」アドバイザー。対人関係などに関するセミナーやカウンセリング、講演を行い、心が楽になる生き方を提案している。著書は『「また断れなかった…」がなくなる本』(河出書房新社刊)など200冊を超える。

家族や友人との関係で「孤独」を感じませんか?

50代からのちょうどいい人間関係を作るには、今までの人間関係を見直し、新しい習慣を身に付けることが大切と話す心理カウンセラーの石原加受子さん。

今回は、「寂しさ」を解消する方法について詳しく伺います。

家族との別れや環境の変化で取り残されたような寂しさを感じている方は、つながりを広げる振る舞い方を試してみてください。2つのケースの後に、人間関係を円滑に広げるためのコツもご紹介します。

ケース1:夫に先立たれ、孤独を感じる

最近夫に先立たれ、コロナ禍で気軽に会える友人も少なく、急に孤独を感じるようになりました。新しいつながりを築くにはどうしたらいいでしょうか。 

石原さんの回答

ケース1:夫に先立たれ、孤独を感じる

夫との思い出の場所に一人で行ってみるなど、「単独行動」の楽しみを知ると、かえって交友関係も広がるものです。

出掛けるのも、知人や友人との付き合いも、「夫と一緒に行動してきた」という方ほど、亡くした孤独感から長く立ち直れないものです。夫と一緒に行った思い出の場所や、趣味の集まりに一人で行くなど、意識的に単独行動をしてみましょう。一人で動く自由さと楽しさを感じるうちに自信もつき、自分から積極的に人に話しかけるなど、交友関係が広がるきっかけにもなります。

ケース2:苦手な人がいてグループの会話に入れない

習い事の仲間内で、苦手な人がいます。その人がいると、グループの会話に入っていけず、自分が孤立しているように感じます。

石原さんの回答

ケース2:苦手な人がいてグループの会話に入れない

「その習い事が好きか」を考えて、自分が楽しいと感じる点に目を向けましょう。 苦手な人には「あいさつだけ」でOKです。

人間関係のわずらわしさはいったん置き、「自分がその習い事が好きか。続けたいか」をまず考えましょう。続けたいなら、習い事の楽しさや充実感の方に目を向ければ、苦手な人のことは気にならなくなります。「苦手意識」は必ず相手に伝わるので、関わりは最小限に。すれ違うときにあいさつだけすれば、礼は欠かずに自然と距離が取れます。

ここがポイント!「寂しさ」に振り回されないために

やめる習慣

「一人でいるのはよくない」と思いこむ

始める習慣

「自分が楽しいと思うこと」を大事にする

人間関係を円滑にする「話の聞き方」のコツ

人間関係を円滑にする「話の聞き方」のコツ

お互いに楽しく会話をするためには、「話の聞き方」が大切です。

相手が一方的に話すことが多いという方は、あなたの「気のない反応」に相手がいつまでも満足できないせいかも。時折相手の言葉を反すうし、心から聞いている姿勢を示すことで、会話のキャッチボールが生まれます。「私も話したいことがあって」と明るく遮るのもありです。

逆に、つい自分のことばかり話してしまう人は、意識して相手の好きなことや伝えたいことに関心を向けましょう。「聞きたいこと」が自然と生まれ、会話の一方通行をストップできます。

「長年のイライラ」「嫉妬」「面倒&困りごと」「寂しさ」について、詳しく解説してきました。これからの人間関係を心地良い関係にするために、できそうなケースからぜひ実践してみてください。

次回は、自然に気持ちが伝わる、今どきマナーについて詳しく教えてもらいます。

取材・文=新井理紗、松尾肇子(ともにハルメク編集部) イラストレーション=谷山彩子
※この記事は雑誌「ハルメク」2022年7月号を再編集し、掲載しています。

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