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「ついに彼をゲットしちゃった♡」妹から略奪宣言。私「彼なら亡くなったけど?」真相を知った妹は?

  • 2024.9.22

私に対して、「お姉ちゃんの婚約者、超タイプ!私に譲ってよ!」と言ってくる妹。折に触れては「私に譲って!」「お姉ちゃんにはふさわしくない!」「譲ってくれないなら奪ってやるんだから!」と言ってくる妹。いつも「はいはい」と受け流すのですが、なかなか諦めてくれません。

困り果てていたそんなある日、警察から「婚約者の方が事故で亡くなりました」と、私のスマホに警察を名乗る男性から連絡が来たのです。しかし、なんだか聞き覚えのある声で……?

婚約者の訃報

警察を名乗る男性から、「緊急事態で、こちらの方のスマホをお借りしています」「実はこちらのスマホの持ち主が、つい先ほど亡くなられてまして……」という連絡が。

「事故に巻き込まれてしまって……私たちが駆けつけたときにはまだ意識があり、あなたへの伝言を頼まれたんです」「『婚約中なのにごめん』『俺のことは忘れて、ほかの人と幸せになってくれ』とのことでした」

「そんな……」としか言葉が出なかった私。警察の男性の声は、聞き慣れた婚約者の声に酷似していました。しかし、私の気持ちがそう思わせているのかもしれない、とすぐに思い直しました。

かわいそうな妹

1時間後――。

これからどうしよう……と思い悩む私のもとに、今度は妹から連絡が。「うふふふふふ……」と不気味に笑う妹。

「宣言通りお姉ちゃんから彼を奪ってやったのw」

「今、婚姻届を出しに行ってもらってるんだ♡」

「彼なら亡くなったけど」

「え?」

驚く妹に、私も「婚姻届けってどういうこと?」と聞きました。すると、「だからお姉ちゃんから彼を奪ったの!言ったでしょう?私のタイプだって」とまくしたててきます。

「じゃあきっと、婚姻届けを出す帰り道で事故に遭ったのね……」「あなたも新婚早々、愛する人に旅立たれるなんて……」と言うと、妹は「ちょ、ちょっとお姉ちゃん!どういうこと!?」とパニックに。

「さっき警察から電話があって、市役所前で起きた不慮の事故に巻き込まれて亡くなったんだって」と言うと、「彼は私を置いていなくなったりしないもん!」「この目で真実を確認するまでは信じないからね!」と妹は言い捨てました。

明らかになった事実と裏切り者たちの末路

さらに1時間後――。

「お姉ちゃんの嘘つき!」とまた妹から連絡が。

「市役所前で事故なんて起きていないじゃない!」

「彼にも連絡とれて会えたわよ!」

「でも、警察を名乗る人からそう連絡があったんだもの」「それにしても本当にあなたたち……そういう関係だったのね」と私。実は、私も市役所前に行って本当に事故が遭ったのかどうかを確認していたのです。

しかし、誰に聞いてもそんな事故は起きていないとのこと。そこで、陰に隠れて、後から市役所前に来た妹をこっそり尾けてみたのです。すると、見慣れないマンションに到着。妹がマンションのインターホンを押すと、ドアを開ける彼の姿が……。やっぱり生きていたという事実、そして2人の関係を知り、呆然としながら私はその場をあとにしていました。

「やっぱり警察の電話は彼本人だったのね……」「婚約破棄の慰謝料は彼にもあなたにも請求するからね」「あと、彼の訃報を彼のご両親にも伝えておいたから、そろそろ連絡があるかもしれないわ」

その後――。

元彼は警察のふりをしたことを認めて謝罪してきましたが、元彼の両親も私の両親も、不謹慎な嘘にブチギレ。そして略奪婚したことも許せなかったようで、元彼も妹もそれぞれの両親から絶縁を言い渡されていました。私はというと、弁護士さんに相談し、2人に慰謝料を請求。一括で支払ってもらいました。

顔がタイプの私の元婚約者と結婚して、最初は私にさんざんマウントを取って来た妹でしたが、「あんたのせいで彼も私もすっからかんよ!」と私に八つ当たり。自分で蒔いた種なのにこの期に及んで私を責め立てるとは……どこまでもわがままな妹です。

実家の近くに引っ越した私は、実家に行っては母の手料理を食べ、実家で飼っているかわいい猫たちに癒され、のんびり過ごしています。

【取材時期:2024年8月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

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