家計を握る人が、自分勝手にお金を使えば、それは不幸まっしぐら。
筆者の友人K子の夫は、自分のためのお金にはルーズなくせに、他のことには超ケチな男。
今回は、そんなK子のとんでもないケチ夫のエピソードをお届けします。
夫のリクエストで専業主婦に。K子のリアルな毎日
K子は、結婚後に3人の幼い子どもたちを育てる専業主婦になりました。
これは夫の強い希望で、K子もそれを受け入れ家庭を支えることに専念しました。
しかし、家計の財布のひもを握っていたのは夫。
K子の担当は、毎日の食費だけでした。
彼女はその限られた予算でやりくりし、なんとか家計を守りつつ子どもたちにしっかりと食事を作っていました。
たかがお菓子、されど家族のモヤモヤ
ある日、子どもたちが「お菓子が欲しい!」とお願いしてきたので、家族でスーパーへ。
子どもたちはワクワクしながら好きなお菓子をカゴに入れましたが、夫が価格をじっくりチェックし始めて、
「他の店ならここより10円安い」
と言って、せっかく選んだお菓子を元に戻させたのです。
渋々、夫が許可したお菓子から選び直したものの、本命のお菓子を買えなかった子どもたちのテンションは既にダダ下がり。
この出来事がきっかけで、K子は夫の家計管理に疑問を抱きはじめたのです。
夫のギャンブルが発覚! K子、ついに反撃を決意
後日、なんと夫が毎月3万円、ときには5万円もギャンブルに使っていることが発覚!
K子の怒りが爆発しました。
「自分は家計に口出しできない」とこれまで遠慮していたK子でしたが、さすがにこれには耐えられませんでした。
「子どもたちの欲しいお菓子を10円節約させておいて、自分は何やってんのよ!?」と怒りが収まらないK子は、ついに家計の主導権を夫から取り上げる決意を固めたのです。
知識は武器!! 家計の主導権を握るK子の大逆転
K子はすぐにフィナンシャルプランナーや簿記の勉強を始め、家計管理に関する知識を身につけました。
その後、準備万端で夫と話し合いに臨み、ギャンブルに消えていたお金を見える形で示したところ、夫もさすがに反省した様子。
ついに家計管理をK子に任せることになりました。
こうしてK子は家計の舵をしっかり握り、家族みんながより良い生活を送れる環境を整えることができるように。
子どものお菓子も夫のお小遣いもきちんと予算を立てて、無理なく使えるようになったK子一家。どケチな夫も、最近はK子を見習いお金の勉強を始めたそうです。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。