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絵画のような景色が広がる「軽井沢レイクガーデン」。緑とバラに包まれる湖畔の庭園を散策

  • 2024.9.23

南軽井沢に位置する「軽井沢レイクガーデン(かるいざわれいくがーでん)」。園内の湖を中心に約1万坪のガーデンが広がり、約400種類のバラと約300種類の宿根草が迎えてくれます。湖にかかるめがね橋やロマンチックな散策路にガゼボ、まるで絵画のような世界観にうっとり。庭園をゆっくり散策したあとは、ショップで香りのグッズを選んだり、緑に包まれた英国スタイルのカフェでティータイムを過ごしたり。華やかなバラときらめく湖が美しい、ナチュラルガーデンの楽しみ方をご紹介します。

フォトジェニックな湖畔のローズガーデン

バラを眺めながら、湖畔のガーデンをのんびり散策
バラを眺めながら、湖畔のガーデンをのんびり散策

軽井沢駅から車で約10分。2007年に開園した「軽井沢レイクガーデン」は、湖を中心に8つのエリアからなる広大なナチュラルガーデンです。イングリッシュローズ、フレンチローズを中心に植栽されたバラは、なんと約400種類。6月中旬〜7月上旬の「ローズシーズン」は、色とりどりに咲き誇るバラが庭園の主役に。うっとりするような華やかな香りが漂います。

ローズシーズン以外にも、春には生命力あふれる木々の芽吹きにチューリップやムスカリが色を添え、夏には睡蓮など水辺の花が見頃に。8月上旬にはバラの二番花も楽しめます。秋になると可憐な秋バラやアスター、シュウメイギク、10月中旬からはカラフルに染まる紅葉に包まれて、四季折々の豊かな花々がガーデンを彩ります。

各エリアの見どころをチェック

散策ルートは決まっていませんが、湖のほとりの小道や架け橋を歩けば、1時間ほどでぐるりと巡ることができます。それでは、さっそくガーデンに入ってみましょう。

エントランス

ローズシーズンにはエントランスにも華麗なバラが
ローズシーズンにはエントランスにも華麗なバラが

エントランスでは季節の草花を飾った噴水がお出迎え。一歩足を踏み入れたとたん、優雅な別世界に誘われます。

アーチに絡まるグリーンに心が洗われるよう
グリーンが絡まるアーチと白い花はまるで絵画のよう

エントランスから緑が生い茂るアーチを進み、次のエリアへ。

イングリッシュローズガーデン

庭園のすみずみまで、ガーデナーにより美しく手入れされています
庭園のすみずみまで、ガーデナーにより美しく手入れされている

ローズシーズンには、イギリス原産を中心に約160種類のバラが華やかに咲き誇ります。

湖に浮いているように咲く小さな黄色い花は、初夏に開花するアサザ
湖に浮いているように咲く小さな黄色い花は、初夏に開花するアサザ
バラだけでなく、可憐な野の花もとても愛らしい。蔦の絡まるめがね橋も絵になります
イングリッシュローズガーデンからみためがね橋

蔦の絡まるめがね橋も絵になります。バラだけでなく可憐な野の花も可愛らしいので、ぜひ目を向けてみて。

ウッドランド

取材した7月下旬は大きなアナベルの花が満開に。鮮やかなグリーンとのコントラストにうっとり
鮮やかなグリーンとアナベルのコントラストが美しい

滝の音が涼しげな、宿根草と樹木のエリア「ウッドランド」。晴れた日に丘に登ると、雄大な浅間山を望めます。取材した7月下旬は大きなアナベルの花が満開でした。

ラビリンスローズガーデン

湖に浮かぶウッドランドにあるエリア
湖に浮かぶウッドランドにあるエリア
宿根草とバラの共演も楽しめます
宿根草とバラの共演も楽しめる

石に囲まれたラビリンスローズガーデンは、どこかロマンチックな雰囲気が漂います。

フレグランスローズパス

ローズシーズンには豊かな香りが漂うエリア
ローズシーズンには豊かな香りが漂うエリア

続いて「フレグランスローズパス」へ。その名の通り、ここは優雅なバラの香りが楽しめる小径。華やかで甘いオールドローズ(ダマスク)の香り、爽やかなフルーツのような香りなど、香りのタイプ別に4つにエリア分けされているのがユニークです。

バラにはネームプレートが付いているので、花名もぜひチェックしてみて。人の名前が多いことに気づくはず。それぞれのバラには、作曲家や著名人、物語の登場人物、品種をつくった人の家族の名前などが付けられているのだとか。

色合いも大きさも花びらの形も香りも個性豊か。お気に入りの品種を見つけてみてください!

バラの名前●●●●●(原稿確認時に入れます。以下同)
オレンジベージュの大輪のバラはどこかノスタルジック
バラの名前●●●●●
コロンと丸い形が愛らしい
バラの名前●●●●●
淡いピンクのグラデーションが可憐
バラの名前●●●●●
そのままコサージュになりそうな鮮やかさ!

レイクサイドパス

おとぎ話の世界に迷い込んだみたい
おとぎ話の世界に迷い込んだみたい
日差しを避けるガゼボもあります
日差しを避けるガゼボも
涼しげな水音と小鳥のさえずりを聞きながら、ベンチでひと休み
園内のいたるところにベンチがある

湖畔の小径では、水辺の植物と山野草の群生が眺められます。レイクサイドパスには「ガゼボ」がありフォトスポットとしても人気。歩き疲れたら、涼しげな水音と小鳥のさえずりを聞きながら、ベンチでひと休みしましょう。

レイクサイドパスからウッドランドに戻り、色とりどりの睡蓮が咲く睡蓮の池、クレマチスとバラのパーゴラが見事なフレンチローズガーデンを抜けると、エントランスゾーンに戻ってきます。春〜秋、それぞれに豊かな表情を見せてくれる湖畔の庭園。その日の開花状況は、軽井沢レイクガーデンの公式サイトで確認できます。

散策を楽しんだあとは、ショップやカフェのある英国のマナーハウスへ!

◾️軽井沢レイクガーデン(かるいざわれいくがーでん)
住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地342-59 レイクニュータウン
電話:0267-48-1608
開園期間:4月中旬〜11月上旬(2024年は〜11月4日)
開園時間:9〜17時(最終入園16時30分)
ローズシーズン(6月中旬〜7月上旬)を除く水曜は〜16時
ローズシーズン(6月中旬〜7月上旬)の土日は7時〜
入園料:高校生以上1200円、4歳〜中学生800円
ローズシーズン 高校生以上1800円、4歳〜中学生1000円
※シーズンを通して閉園1時間前以降の入園は200円引き

英国のマナーハウスを思わせる重厚な建物で、バラモチーフの雑貨やお菓子を

軽井沢レイクガーデン直営のショップ「Mary Rose」
軽井沢レイクガーデン直営のショップ「Mary Rose」

マナーハウスとは貴族の「領主の館」という意味。ガーデンと一体化したようなマナーハウス内にある落ち着きあふれるショップ「Mary Rose(メアリーローズ)」には、バラがモチーフの雑貨やお菓子、香りのアイテム、ガーデナーが厳選した本格ガーデングッズなどが並びます。

「ローズペタルジャム」(680g)2060円
「ローズペタルジャム」(680g)2060円

ブルガリア産ダマスクローズの花びらを贅沢に40%も使用した「ローズペタルジャム」。紅茶に入れたり、トーストやヨーグルトにのせたりすれば、優雅な香りが味わえます。

左から「ローズエリキシール」(250g)1300円、「イングリッシュローズ・ディンブラ」2160円、「ブーケアソート」2490円
左から「ローズエリキシール」(250g)1300円、「イングリッシュローズ・ディンブラ」2160円、「ブーケアソート」2490円

「ローズエリキシール」は、濃厚なブルガリア産ダマスクローズエキスをハチミツのように仕上げたローズシロップ。紅茶やお湯に溶かしてローズドリンクにしても。

「イングリッシュローズ・ディンブラ」は、ドライローズ入りバラフレーバーの茶葉(30g)とディンブラ産茶葉(70g)の組合せ。本型のパッケージに4種類のティーバッグ各8袋を詰め合わせた「ブーケアソート」は、ジャケ買いする人も多い人気アイテムです。

左から、「ハンドクリーム」ローズガーデン・ガーデンフラワー(各40g)各1650円、「ルーム&ピローミスト」ガーデンフラワー・ローズガーデン(各100ml)各1900円
左から、「ハンドクリーム」ローズガーデン・ガーデンフラワー(各40g)各1650円、「ルーム&ピローミスト」ガーデンフラワー・ローズガーデン(各100ml)各1900円

軽井沢レイクガーデンのガーデナーがこだわりぬいて完成させた、オリジナルアイテムにも注目です。ハンドクリームは植物由来成分99.9%で、お顔の保湿にもおすすめの一品。ルーム&ピローミストは、お部屋や枕にシュッとひと吹きするだけで、リラックスして過ごせます。

香りはどちらも2種類あり、「ローズガーデン」はブルガリアンローズの精油を贅沢に使用し、軽井沢の木々の香りを加えて爽やかに。「ガーデンフラワー」はレイクガーデンの景色をイメージしたハーブやウッドの香り。心がほっと癒されます。

◾️Mary Rose(めありーろーず)
営業時間:9時30分〜閉園まで
定休日:開園期間中は無休
※ショップだけの利用も可能

オーセンティックな英国式ティールームでくつろいで

イギリスでよく見かけるという野うさぎのイラストが目印。実はレイクガーデンにもいるのだとか!
イギリスでよく見かけるという野うさぎのイラストが目印。実はレイクガーデンにもいるのだとか!

散策帰りにぜひ立ち寄りたいのは、ガーデンの一角にある「ELEVENSES TEA ROOMS(イレブンシス ティールームス)」。イギリスのティータイムというとアフタヌーンティーが思い浮かぶけれど、実は午前11時にもお茶を楽しむ伝統があるのだそう。そんな“11時のティータイム”をモチーフにしているのが、かつてイギリスに住んでいたオーナーが営むこちらのティールームです。

スコーン2個と紅茶の「クリームティーセット」1540円は、わざわざこれをめざして都内から食べに来る人もいるほど
スコーン2個と紅茶の「クリームティーセット」1540円

いちばん人気は、バターたっぷり、サクッとふんわり仕上げたスコーン。英国の老舗ロダス社製クロテッドクリームと季節の自家製ジャムで味わえば、至福のひとときです…!わざわざこれを目指して都内から食べに来る人もいるほど。

「ケーキセット」1320円。紅茶はマグカップでたっぷり提供。イギリスではティーカップではなくマグカップで楽しむのが主流なのだそう
「ケーキセット」1320円(写真はキャロットケーキ)

メレンゲを立てて焼き上げたキャロットケーキは、甘さ控えめで見た目よりも軽やか!オリジナルで配合した6種のスパイスが味わいに奥行きをもたらし、軽い食感のピーカンナッツ、ホイップしたクリームチーズとよく合います。「ケーキセット」の紅茶はマグカップでたっぷり提供。イギリスの紅茶といえばティーカップを連想しますが、マグカップで楽しむのもポピュラーなのだそう。
紅茶は10種類ほど用意。イギリス人が毎日飲む紅茶からインスピレーションを受け、上質な茶葉を独自にブレンドした「イレブンシスティー」は、ミルクとの相性も抜群です。

ワンちゃん連れもOKのテラス席も
ワンちゃん連れもOKのテラス席も

このほか、お店でローストしたスパイスと自家製ブイヨンで作る「BEEF CURRY(ビーフカリー)」1683円や、黒ビール入りの衣で揚げた「FISH&CHIPS(フィッシュ&チップス)」1408円といった食事系メニューもあり、「イギリス本場の味よりおいしい」と評判です。大きな窓からはレイクガーデンの緑と花々が見渡せて、気分爽快。広々としたテラス席では、爽やかな高原の風も感じられます。

バラや山野草に癒されながら散策を楽しみ、ガーデンの緑を眺めて英国式のティータイムを堪能……心が豊かになる休日を過ごしてみませんか?

◾️ELEVENSES TEA ROOMS(いれぶんしす てぃーるーむす)
電話:0267-41-6973
営業時間:10〜17時(16時30分LO)
定休日:火曜
※ティールームだけの利用も可能

Text:塚田真理子
Photo:五味貴志

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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