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ハリウッドが誇る“世界で最も稼ぐ女優”スカーレット・ヨハンソンの軌跡 MCU屈指の“腕利きスパイ”も好演

  • 2024.9.21
スカーレット・ヨハンソン 写真:REX/アフロ
スカーレット・ヨハンソン 写真:REX/アフロ

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シリーズ全7作が世界中で大ヒットを記録した映画「トランスフォーマー」の最新作となる「トランスフォーマー/ONE」が、9月20日に日米同時劇場公開された。同作で女性戦士トランスフォーマー・エリータの声優を務めるのは「アベンジャーズ」シリーズや、「ブラック・ウィドウ」などの作品で光る存在感を放つスカーレット・ヨハンソンだ。2018、2019年には経済誌「Forbes」が発表する「世界で最も稼ぐ女優ランキング」で2年連続1位に輝くなど、ハリウッド屈指の人気実力派女優のヨハンソン。2025年に公開予定の映画「ジュラシック・ワールド」シリーズ最新作に出演することも決まるなど、今もハリウッド映画界の中心で活躍する彼女の代表作を中心に振り返りながら、これまでのキャリアを掘り下げていく。(以下、出演作のネタバレを含みます)

青春映画の傑作「ゴーストワールド」で一躍有名に

1984年11月22日生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身のヨハンソンは、母親の影響で幼い頃から演技の世界へ飛び込み、子役として活動をスタート。1994年にイライジャ・ウッド主演の映画「ノース 小さな旅人」で映画デビューを果たす。

そんな彼女が16歳の頃に出演した代表作の1つであり、今もなお多くの人から愛され続ける映画「ゴーストワールド」(2001年)では、アメリカ郊外の街に住む高校を卒業したばかりのレベッカを演じている。ティーンエイジャーのバイブルとしてアメリカで高い人気を誇るダニエル・クロウ原作の同名作で、彼女は社会にうまくなじめなず、さまよいながらも自立しようと試みるレベッカを等身大の姿で演じ、多くの共感と高い評価を得た。また、同作をきっかけにハリウッドでさらに注目を集め始めたヨハンソンは、2003年に映画「ロスト・イン・トランスレーション」でベテラン俳優のビル・マーレイと共演。東京を舞台とした本作で撮影当時17歳とは思えないほどの大人びた姿で淡い出会いに引かれる25歳の設定のシャーロットを好演し、繊細な表現力で世界に存在感を示していく。

子役から大人の女優へと進化を遂げたヨハンソンは、その後も「それでも恋するバルセロナ」(2008年)、「そんな彼なら捨てちゃえば?」(2009年)などのラブロマンス映画に出演し、2010年にはロバート・ダウニー・Jr.主演で映画化した「アイアンマン」(2008年)の続編「アイアンマン2」の新キャストとしてマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品に初登場する。

彼女が演じたのはKGBのスパイ養成プログラム・レッドルームを経て、“ブラック・ウィドウ”というコードネームを名乗るナターシャ・ロマノフ。初登場した2010年から約10年にわたりアベンジャーズを支え、計7本のMCU作品でナターシャを演じてきたヨハンソンは、2019年に公開された「アベンジャーズ/エンドゲーム」では、ナターシャにとって家族のような存在であるアベンジャーズを守るために、自ら命を落とす道を選ぶという衝撃の最期が描かれている。そんなナターシャが主役となり、彼女の過去を遡る物語が2021年に公開された「ブラック・ウィドウ」で明かされた。これまでほとんど語られて来なかったナターシャの過去に触れており、彼女が持つ明晰(めいせき)な頭脳や身体能力など、一流のスパイとしてどのように誕生したのかを掘り下げた内容となっている。

念願のアカデミー賞で“Wノミネート”を果たす

MCU作品での活躍により、幅広いファン層からの人気を獲得しているヨハンソンは、Netflixオリジナル映画「マリッジ・ストーリー」で、共演したアダム・ドライバーと結婚生活に葛藤を抱えた末に離婚を決意した夫婦役を演じ、離婚間際の2人が明かすさまざまな本音や今後の課題を辛辣ながらもリアルに表現したことで話題となった。さらに第2次世界大戦下のドイツを舞台にした「ジョジョ・ラビット」(ともに2019年)では、聡明であり芯の強いシングルマザーのロージー役として出演し、本作の演技で「第92回アカデミー賞」助演女優賞にノミネートされたと同時に「マリッジ・ストーリー」では主演女優賞にもノミネートされるなど、初ノミネートが“Wノミネート”となった。

名実ともにハリウッドの映画シーンで飛躍し続ける彼女は、経済誌「Forbes」が発表する「世界で最も稼ぐ女優ランキング」で2018年、2019年と2年連続で第1位に輝いている。もちろん“稼ぎの多さ”だけでなく、幼少時代から積み重ねてきた努力があったからこそ現在の地位を築いてこられたはず。“世界で最もセクシーな女性”に選ばれたこともあるなど、フェミニンな魅力も十分な彼女がこれまでさまざまな作品で見せてきた存在感のある演技に魅了され、その作品自体に興味を持ってしまう。今後も幅広い役柄に扮する彼女の活躍に期待したいところだ。

なお、「ブラック・ウィドウ」ほか、MCU過去作品はディズニープラスで配信中。

◆文=suzuki

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