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【べっぷ地獄めぐりの所要時間は?】半日で効率的にまわる!別府観光おすすめモデルコース|大分県

  • 2024.9.22

温泉のまち、大分県別府市。メイン観光として知られる「べっぷ地獄めぐり」は見どころが点在しているので、歩いたり、バスに乗ったりしながら周遊する必要があり、所要時間が気になるところです。そこで今回は、地獄めぐりを半日で効率的にまわるおすすめモデルコースをご紹介。7つの地獄の中には、別名ワニ地獄と呼ばれる「鬼山地獄」も。別府観光の参考にしてもらえたら嬉しいです。

まずは「べっぷ地獄めぐり」入場券をゲット

「べっぷ地獄めぐり」とは、温泉の源泉を見ることのできる観光施設です。そのユニークな色彩と形態から、なかには国の名勝に指定されているスポットも。

「地獄」をめぐるには、別府地獄組合が販売している7施設の共通観覧券が便利でお得です。筆者は最初に立ち寄った「海地獄」に入場する際にチケット売り場で購入しました(大人2,200円、小中学生1,000円)。

べっぷ地獄めぐり

大分県別府市鉄輪559−1

営業時間:8:00〜17:00

8:00「海地獄」

路線バスの「海地獄前」で下車し、まずは「海地獄」からスタートします。狙い目は観光客が比較的少ない早朝。スムーズな観光をするには、なるべく早い時間に訪れることをおすすめします。

敷地に入ると、まず見えてくるのは大きな蓮の池。なんと温泉の熱を利用して熱帯性の睡蓮を栽培しているのです。5月上旬〜11月上旬の朝に開花するそうですよ。

海地獄は庭園に囲まれているので、春は桜やつつじ、秋は紅葉のように、季節によって異なる景色が楽しめるのも特徴です。

モクモクと上がる湯けむりに向かって奥まで進むと、コバルトブルーの美しい地獄を発見! 最初にして、今回巡ったなかで一番美しかった地獄がこちらの「海地獄」です。青色に見えるのは硫酸鉄が溶解しているから。なんだか涼しげですが、約98度の熱湯です。

海地獄にはお土産ショップや地獄グルメが味わえるカフェテリア、足湯やギャラリーもあるので、時間をたっぷりとって楽しみたい場所です。

海地獄

大分県別府市鉄輪559−1

9:15「鬼石坊主地獄」

徒歩2分で、隣の「鬼石坊主地獄」にやってきました。

ボコボコと湧き上がる泥が不思議です。丸く浮かび上がる様子が坊主頭に似ていることから「鬼石坊主地獄」と名付けられました。泉温は約99度と高温です。

こちらは、鬼がうたた寝をしているという伝承が伝えられている「鬼の高鼾(おにのたかいびき)」。時折いびきのような音が聞こえるので、ぜひ耳を澄ましてみてください。

また、鬼石坊主地獄でも足湯を楽しめます。地獄めぐりの際は捲り上げやすいボトムスを着用し、足拭き用のタオルがあると便利ですね。

鬼石坊主地獄

大分県別府市鉄輪559−1

9:30「かまど地獄」

徒歩3分で「かまど地獄」に到着しました。

なんだか遊び心が感じられ、ひときわ賑やかな雰囲気。中はそこまで広くありませんが「一丁目」から「六丁目」まで6つの地獄があり、見どころがぎゅっと詰まっています。

温泉沈殿物により鮮やかなコバルトブルーの「三丁目」。

うってかわって「四丁目」は、ねばっとした粘土がとけた黄土色が特徴的。

また、かまど地獄でチェックしたいのが「極楽一丁目」から「極楽四丁目」です。たとえば10円で「飲む温泉」を試せるコーナーも。高温なので火傷には気をつけて!

こちらは「のど・肌の湯」。湯気を鼻からゆっくり吸ったり、スチーマーのように肌に当てたりして、保湿することができます。

また、地獄蒸したまご(温泉ピータン)や醤油プリンなどの軽食が販売されている売店も人気でした。「地獄グルメ」は地獄めぐりの名物でもあるので、ぜひ各所でチェックしてみてください。

かまど地獄

大分県別府市鉄輪621

10:00「鬼山地獄」

続いて、隣の「鬼山地獄」にやってきました。別名「ワニ地獄」と呼ばれています。

温泉熱を利用し、なんと約70頭のワニが飼育されています。

たくさんのワニが重なり合っている様子は迫力満点。のそのそと動いたり、口を開けたりする様子を目の前で鑑賞することができます。毎週土曜・日曜の朝10時にはワニの餌付けが行われるそうですよ。

また、室内には大きな剥製が飾られています。こちらは71歳のご長寿記録を持つクロコダイル「イチロウ」だそうです。

「べっぷ地獄めぐり」はそれぞれの地獄に個性があるので、巡っていても飽きることはありません。

鬼山地獄

大分県別府市鉄輪625

10:30「白池地獄」

こちらはワニ地獄から歩いてすぐの場所にある「白池地獄」。その名の通り乳白色のような色が特徴で、季節によって青や緑に変化します。

「白池地獄」自体が国指定名勝ですが、園内には県指定有形文化財の「国東塔」や「向原石幢」、美術絵画が展示されている「二豊南画堂」など見どころもたくさん。

また、温泉熱を利用した「熱帯魚館」も併設されており、世界最大の淡水魚「ピラルク」を間近に見ることができます。

白池地獄

大分県別府市鉄輪283−1

11:00「血の池地獄」

「鉄輪」からバスに乗車し揺られること約10分。「血の池地獄前」で下車し、「地獄の入口」と書かれた門をくぐります。

国名勝指定の真っ赤な池は、日本最古の天然地獄。酸化マグネシウムや酸化鉄などを含んだ赤色の熱泥が噴出し、このような色に染まっています。「血の池地獄」は昔から布の染色や皮膚病薬などに使われていたそうで、現在も併設のショップで「血の池軟膏」などインパクト強めのお土産が販売されています。

園内は広く、広々とした売店や足湯コーナーも併設。また、隣接レストラン「極楽亭」ではオリジナルメニューの「血の池バーガーセット」や「地獄の極楽カレー」のほか、「地獄蒸し御膳」や「大分とり天定食」などご当地グルメも味わえます。

血の池地獄

大分県別府市野田778

11:30「龍巻地獄」

地獄めぐりの最後は、血の池地獄の隣に位置する「龍巻地獄」です。約30〜40分に一度、105度の熱湯が激しく噴き出すことで知られています。

一定間隔でやってくるダイナミックな「龍巻」はまるでショーのよう。観覧用の椅子が並び、多くの人がその瞬間を待ち侘びていました。噴出は約6〜10分の間続きます。

屋根を取り付けることで噴出を抑えていますが、そうでもしなければ高さ30メートルまで噴き上がるほど激しいのだそうです。

また、龍巻地獄はツツジの花畑も有名で、4月中旬〜5月下旬には園内の傾斜がピンク色のグラデーションに染まります。

龍巻地獄

大分県別府市野田782

「べっぷ地獄めぐり」は半日あれば楽しめる

途中でグルメを楽しみながら、筆者は約4時間で7つの地獄をのんびり満喫しました。ぜひ効率よく移動しながら、別府を代表する個性豊かな観光地をめぐってみてください。

©︎Yukika Sonoda

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