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中高生の《自転車事故》最も多い“都道府県”ランキング発表…高校生の事故“10年連続ワースト1位”の県は?

  • 2024.9.21

高校生の自転車事故、10年連続ワースト1位は…?

中学生・高校生の通学時の自転車事故の実態が明らかに
中学生・高校生の通学時の自転車事故の実態が明らかに

自転車の安全利用促進委員会が、2024年9月21日(土)から始まる「秋の全国交通安全運動」にあわせ、2023年中の全国都道府県別、中学生・高校生の通学時における自転車事故発生件数について調査・分析し、その結果を発表しました。調査は、公益財団法人交通事故総合分析センター(ITARDA)から提供を受けた2023年(1月~12月)の事故データを、当委員会メンバーの古倉宗治(一般社団法人日本シェアサイクル協会 会長/NPO法人自転車政策・計画推進機構 理事長)が監修し調査・分析を行なっています。

それによると、中学生の1万人当たりの通学時自転車事故件数ワースト3は、1位「群馬県」、2位「徳島県」、3位「香川県」でした。高校生1万人当たりの自転車事故件数においては、ワースト3は、前年同様のランキング、1位「群馬県」、2位「静岡県」、3位「徳島県」となりました。事故件数は、中学生・高校生のいずれも前年に比べ増加傾向にあります。自転車の安全利用促進委員会の本調査は、2023年で10年目を迎え、調査スタート以降、群馬県は高校生自転車事故10年連続ワースト1位となっています。

加害事故を起こした件数、ワースト3は?

通学時の自転車事故では、通学自転車が加害者となり死傷者を発生させるなど、悲惨な事故が過去に発生しています。通学時の中高生が加害者になった場合の自転車事故について調査したところ、通学時において全体の約2割(中学生20.1%、高校生20.9%)が自転車側(=学生)の加害事故であることが分かりました。

中学生のワースト3は、栃木県52.8%、東京都51.4%、京都府50.0%と、いずれも全国の20.1%を大幅に上回っています。高校生のワースト3は、東京都56.0%、栃木県38.8%、兵庫県37.6%で、いずれも全国20.9%を上回っています。

通学時の自転車事故の相手方は、ほとんどが自動車であり、これは事故の発生が通勤・通学時間帯であることも一つの原因であると考えられます。出会い頭の自動車との衝突、接触には特に注意が必要です。

ヘルメット着用の徹底が急務

通学自転車事故時のヘルメット着用
通学自転車事故時のヘルメット着用

2023年4月よりヘルメット着用の努力義務化が始まりましたが、事故時の着用率は、全国的に、年齢的にも徹底しやすい中学生では高く70.1%、反して高校生では10.7%と極めて低く、約9割が未着用でした。中学校では着用が徹底されているのに対して、高校生ではより一層その着用を徹底することが強く求められます。

高校生事故時のヘルメット着用率は、トップの愛媛県が88.7%、2位が大分県の80.8%、3位が群馬県の40.6%となっており、着用率の落差は全国的に大きい状況で、全国にわたり一層の着用の推進を図ることが求められます。

自転車乗用中の交通事故で亡くなられた方は、約6割が頭部に致命傷を負っており、ヘルメットを着用していなかった方の致死率(死傷者のうち死者の割合)は、着用者に比べ約2倍も高くなっていることがわかっています(警察庁)。頭部損傷、死亡事故を防ぐためにヘルメット着用の促進が急務となっています。

通学時の事故発生場所で多いのは?

交差点内の事故は、中学生71.4%、高校生71.2%と高い割合となっています。次いで歩車道分離の歩道が中学生10.8%、高校生13.6%、歩車道分離車道は中学生5.3%、高校生5.5%となっています。全国的に見ると、中高生とも、歩道が車道の2倍以上になっています。まず、交差点での信号や一時停止の遵守、安全確認の徹底等を指導し、歩道は事故の危険性が相当程度高いことを認識するとともに、歩道での無警戒・安易な運転を戒めることが必要です。

(LASISA編集部)

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