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注目集まる「プラントベース」今どこまで進化した?? 言われるまで分からない、驚くべき《見た目》

  • 2024.9.21

今なぜ注目されているのか?

プラントベースフードって、何?
プラントベースフードって、何?

植物由来の原材料で作られた食品や、そうした食品を積極的に取り入れる考え方を指す「プラントベース」。英語で「Plant-based diet(プラント・ベースド・ダイエット)」と呼ばれる、植物性の食材を中心にした食事法が注目を集めるなど、世界的にトレンドとなっています。

ベジタリアンやヴィーガンとは異なり、肉や魚を完全に排除するわけではなく植物性食品の割合を増やす柔軟なスタイルが特徴。野菜や果物だけでなく、ナッツ類、シード類、オイル、全粒穀物、豆類などもプラントベースの食事スタイルに含まれ、これらをバランスよく取り入れる人が多いようです。

ちなみに「プラントベース」をうたう商品には、卵や乳製品、さらには添加物や鉱物などの成分を含むものも存在します。このように、プラントベースは柔軟な食生活を提案するもので、多くの人々に受け入れられやすく始めやすい食事法です。

健康維持のため、さらには食糧不安、環境への配慮からプラントベースを普段の食事に取り入れる人は徐々に増えており、またニーズの高まりから商品やメニューの開発に力を入れる企業も増加しているのが現状です。

植物性原材料で、肉や魚を代用

プラントベースフードは近年、スーパーやオンラインで簡単に購入できる商品が増えています。

例えばプラントベースフィッシュと、植物由来の原料を使用して魚の食感や味を忠実に再現したもの。これはいわば「代替魚」として、米国、スウェーデン、オランダ、英国などで急速に開発が進んでいます。

ツナ、サーモン、白身魚など、さまざまな種類がプラントベースフィッシュとして開発されています。製品ごとに異なる食感や歯ごたえがあり、選ぶ際のポイントにしている人も多いです。

大手外食チェーン「デニーズ」では、専用に開発された大豆を使った大豆ミートのハンバーグのメニューを複数種類提供しています。また世界的コーヒーチェーン「スターバックスコーヒー」もプラントベースの商品を取り扱うなど、身の回りにプラントベースフードは着実に増えているようです。

プラントベース、気になる味は?

プラントベースフード、どんな味?
プラントベースフード、どんな味?

実際にプラントベースフードを提供する飲食店で、植物由来の原料で作られた食品を食べてみました。

東京・中目黒のヴィーガンレストラン「アラスカ ツヴァイ」で喫食したのは、季節限定の冷やし中華(※販売終了)。

トッピングされているのは肉を使っていないヴィーガン唐揚げです。しょうゆなどで味付けされた、お麩(ふ)のような素材がカリッと揚げられていて、一口目の食感や風味は鶏肉の唐揚げにかなり近いです。お肉特有のプリッとした食感や脂のジューシーな感じはありませんが、後味すっきりの唐揚げと考えると満足度も十分に得られました。

日本生まれのハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」では、糖質約61%オフ(当社ゴマバンズ比)の低糖質バンズ、100%植物性由来のソイパティを使用した「ソイガーデンサラダバーガー」を実食。

本物の肉を使ったパティとほとんど変わらない見た目と食感ですが、味は少し薄め。ジャンキーなものを食べたいときには少し物足りなさを感じるかもしれません。しかしガーデンサラダと一緒に食べれば、全体があっさりしているので味に寂しさを感じることなくバランスよく食べられます。

広がるサステイナブルな食事

植物由来の原料を中心とするプラントベースというアプローチは、完全な菜食主義にこだわらず、必要に応じて動物性食品も取り入れる柔軟性が特徴です。また、食肉に比べて環境への負荷が低いため、持続可能な社会の実現にも貢献する食事法として注目されています。

今後、この食事スタイルがさらに多くの人々に支持されることが、私たちの食生活に一層の変化をもたらすでしょう。

(岩井なな)

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