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悪評だらけの天才、平手友梨奈が遅刻やドタキャンを繰り返す本当の理由

  • 2024.9.21

【「残念プロフェッショナル」の流儀】

韓国大手の系列事務所とも契約終了

2022年12月に、鳴り物入りで韓国大手事務所「HYBE」傘下の「NAECO」に移籍したものの、今年8月、2年も経たずに専属契約終了となった元・欅坂46の平手友梨奈。

クールな孤高の天才として、注目を集めていた彼女の勢いに陰りが見え始めている気もするが…。コラムニストでカウンセラーでもある堺屋大地さんは、平手友梨奈のことをどのように分析しているのでしょうか。

【関連記事】平手友梨奈がHYBEと契約終了、2度目の退所で訪れる転機。神童が“本物”に返り咲く日

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平手友梨奈(歌手・俳優、23歳)

独特の存在感にファンも多いが(C)日刊ゲンダイ
独特の存在感にファンも多いが(C)日刊ゲンダイ

欅坂46脱退後、世界進出が期待されたものの…

2015年8月、14歳で欅坂46の一期生オーディションに合格し、2020年1月の脱退まで不動のセンターとして活躍していた平手友梨奈様。

2022年12月、「NAECO」に所属した際には「世界進出か!?」と注目されたものですが、昨月に契約終了。そして9月1日にはトップアーティスト・Adoらが所属する「クラウドナイン」への入所発表――ここが現在地です。

そんな平手様、欅坂46脱退後はソロ活動に注力。

アーティスト(歌手)として2020年12月にリリースした1stデジタルシングル「ダンスの理由」は、YouTubeで970万再生(2024年9月5日現在)を超えており、その後も2曲のシングルを発表しています。

役者としては、2021年4月期の『ドラゴン桜(第2シリーズ)』(TBS系)で生徒役を演じ、2022年7月期の『六本木クラス』(テレビ朝日系)や、2023年10月期の『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)ではヒロインに抜擢されていました。

ネガティブな報道も天才の宿命か

「天才」なら何をやっても許される?(C)日刊ゲンダイ
「天才」なら何をやっても許される?(C)日刊ゲンダイ

売れっ子と呼ぶに充分なキャリアを積んでいると言えますが、「NAECO」所属時代に期待されたグローバルな活動はほぼなく、主な仕事は『うちの弁護士は手がかかる』出演ぐらいだったので、肩透かしを食ったというファンも多かったことでしょう。

また、たびたびネガティブな報道が出てしまうのも平手様の宿命。真偽は定かではありませんが、遅刻やドタキャンの悪評が飛び交っているのです。

欅坂46のMV撮影を世界観に納得できないという理由で当日にバックレたとか、主演映画の撮影現場に行かなくなり作品が頓挫したとか、とある仕事で「もっとレベルが高い現場かと思ってた」と愚痴っていたとか――そういった伝説には事欠きません。

以前なら、「彼女ほどのカリスマなら完璧主義でこだわりが強いから仕方がない」と好意的に解釈してもらえていたことも、最近は「いくら天才だからってワガママ・生意気・身勝手すぎる」と、ネガティブにとらえられることのほうが多くなってしまった印象。

どうして風向きが変わってしまったのでしょうか…?

そもそも、平手は本当に「天才」なのか?

初々しい笑顔を見せていた時代も(C)日刊ゲンダイ
初々しい笑顔を見せていた時代も(C)日刊ゲンダイ

“平手友梨奈評”がネガティブなものになってきているわけですが、そもそも世間が勘違いしていることがあります。

それは、平手様は「天才」ではなく「天才風」だということ。そう、彼女は“天才っぽく見せるプロフェッショナル”なのです。

よくよく平手様のキャリアを振り返ってみると、実は個人ですごい実績があるわけではありません。

アーティストとしては主に“表現力”という曖昧な要素がフィーチャーされ、それを論拠として「天才だ!」と持て囃されてきました。けれど歌唱力は、決してヘタではないですが、ずば抜けてうまいわけでもなく、トップアーティストの域とは言い難いレベル。

作詞・作曲を全部行っているシンガーソングライターならば、歌唱力が飛び抜けていなくても天才と呼ばれることもあるでしょうが、たとえばソロデビュー曲「ダンスの理由」は、作詞は秋元康氏で、作曲は平手様を含めた3名の共作になっています。

他2人の作曲家との共同名義とは、これいかに…。「作曲ができるなんて天才だ!」と思わせるための演出として考えると、非常に秀逸です。

近年演じたヒロインは2作とも孤高の天才役

今では「天才キャラ」ばかりに(写真:iStock)
今では「天才キャラ」ばかりに(写真:iStock)

では俳優業のほうも見ていきましょう。

平手様の近年の主な役者仕事は『六本木クラス』と『うちの弁護士は手がかかる』ですが、演じたヒロインはなんとどちらも“孤高の天才”キャラ。

普段から「天才風」に振る舞っている彼女からすれば、その手のキャラクターが十八番なのは言わずもがな。イメージと真逆の役柄であれば真の演技力が問われますが、両作品とも平手様のタレントとしてのイメージとほぼ合致しているので、演技が酷評されるリスクは最小限だったことでしょう。

さらに言えば、そういった同系統のキャラを演じれば演じるほど、「天才」というパブリックイメージをより強固なものにできるというメリットまであります。役者として大ヒット作があるわけでもないのに、彼女の天才感はますます増していくというわけです。

遅刻、バックレも「天才」ブランディングのため

“天才っぽく見せるプロフェッショナル”の平手様。

きっと「いくら天才だからってワガママ・生意気・身勝手すぎる」と悪評が立ったところで、痛くも痒くもないのでしょう。

なぜなら、実際は実力にも実績にも疑問符が付くわけですが、「天才だからって~」と世間に思い込ませているうちは、「天才風」のブランディングは成功していることになるからです。

ですから平手様は「クラウドナイン」所属になったからといって、「いい子ちゃん」になんてなりません。天才っぽく見せるプロとして“真面目”に、これからも遅刻、バックレ、ドタキャンなどを繰り返していくことでしょう。

(堺屋大地/コラムニスト・ライター・カウンセラー)

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