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アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?

  • 2024.9.21

ティーショットが失敗したらアイアンで取り返せばいい!

狙いどおりグリーンに向かってまっすぐ飛んで、飛距離もバッチリ合うアイアン上達のヒントをショットメーカーの女子プロ4人がレッスン!

ハンドファーストは意識しない手を出さず「体幹」でボールを押す

アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
右方向へのミスが多い人はクラブを目標に真っすぐ出しがち。体の回転に合わせて左に振れば、右へのミスが防げる
アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
体の回転に合わせてクラブを左に振るその場で腰を左に回し、体幹でボールを押しながらフォローをとると、球がつかまり真っすぐ飛ばせる

お腹を中心とした体全体の力でボールをグッと押し込む

右方向に飛ぶミスが多い人は、インパクトで手を使わずに「体幹」でボールを押すことが大切です。セオリーである「ハンドファースト」を意識しすぎると、手が前(目標方向)に出すぎてフェースが開いてしまうので注意しましょう。

アドレスの姿勢から腰を左に回し、お腹を中心とした体全体の力でボールをグッと押し込んでみてください。こうすると体重が左に移り、手がやや前に出て、自然にハンドファーストになります。この形を作ったら、体の回転に合わせてクラブを左に振る。バックスイングをしない、このシャドースイングなら正しい動きが体感できますよ。

アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
手を前に出すほどフェースが開いてしまう。これがプッシュアウトやスライスの大きな原因

西山ゆかり
●にしやま・ゆかり / 1982年生まれ、神奈川県出身。162cm。08年にプロ入りし、15年のmeijiカップでツアー初優勝。17年のバンテリンレディスで2勝目をあげた。攻撃的なゴルフが魅力。フリー。

スイングはスタートから「体とヘッドの同調」が大事!

アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
アドレスで作った手首の角度をキープしたままテークバックすると、体からヘッドが外れない練習ではスイングテンポを遅くして、ヘッドをゆっくり引くと、体とヘッドを同調させやすい
アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
手で上げると体が回らない!始動のタイミングで手首を使ってコッキングしてしまうと、ヘッドが高く上がって体が回らなくなってしまう

テークバックでは胸の中心にヘッドがある姿勢をキープ

アイアンのミスを減らすコツは、絶対に手で打たないこと。手打ちは、スイング軌道が不安定になってしまいます。とくに大切なのは、アドレスからテークバック。始動のタイミングで体の回転とヘッドの動きを同調させると、トップ、ダウンスイング、インパクトまで体とヘッドを同調させたスイングで打てます。

ポイントは胸を回転させながら、胸の中心にヘッドがある姿勢をキープすることです。クラブが腰の高さになるまで手首のコッキングを使わず、ヘッドが低い位置を通るようにしましょう。腰の高さを超えてからは、手首を柔らかく使って適度にコッキングを使ってください。

アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
体とヘッドが同調すればトップもコンパクトになって、オーバースイングにならない

小祝さくら
●こいわい・さくら / 1998年生まれ、北海道出身。158cm。今年は3月に「ダイキンオーキッドレディス」と「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」を制して、ツアー通算4勝をマーク。初の賞金女王を狙う。ニトリ所属。

ダウンブロー&スピンも効く!右ヒジをつけたまま7割スイング!

アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
フォローまで右ヒジを体から離さずに振れば、手やクラブと一緒に体を回すスイングで打てる
アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
ヒジが離れると手打ちになってしまう右ヒジが体から離れると、リストターンでフェースを返してしまう。これも手打ちと同じなのでミスヒットが出やすい

フルショットはしない!スピンが効くと飛距離が安定する

アイアンはフルショットするクラブではなく、いつも同じスピードで振って一定の距離を打つことがスコアアップにつながります。私はいつも7割くらいで打っていますが、それよりも強くなったり、弱くなったりしないために意識しているのは右ヒジです。右ヒジを体につけたままスイングすれば、一定のスピードで振りやすくなります。

右ヒジを体につけるのはもうひとつメリットがあって、右ヒジを支点にして打ち込んでいくとダウンブロー軌道になってスピンが入りやすくなる。アイアンはスピン量が増えると、飛距離もさらに安定しますよ。

アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
ドライバーのグリップよりも短く持つドライバーのグリップもエンドから2、3センチくらい短く握るが、アイアンはもっと短く、5センチくらい余らせて握って打つ

吉本ひかる
●よしもと・ひかる / 1999年生まれ、滋賀県出身。152cm。19年は賞金ランキング28位で初シードを獲得。今年は「リゾートトラストレディス」で6位タイと上り調子。レギュラーツアー初優勝を目指す。マイナビ所属。

両手を離して握ったらインサイドからの低い軌道でボールを打つ!

アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
両手を離して手首を使えないようにする。体の回転でスイングして長いインパクトゾーンを作ろう
アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
ホッケーのスティックのような握りで練習します!右手はグリップのシャフト側ギリギリを握り、「右手のひら=フェース面」の意識でボールを打つ
アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
カット軌道のスライサーはヘッドが体の前に出やすいので、切り返し直後は手元とヘッドを真下に下ろそう

低くて長いインパクトゾーンで打つ!

ドライバーでスライスする人は、アイアンでもアウトサイド・インのカット軌道になっているタイプが多いです。カット軌道だと、上から急角度で打ち込んでしまうので打点もブレやすい。スライスを直すためにも、インサイドから低い軌道で打つことを意識してください。

練習では両手を離してクラブを握り、ホッケーのスティックを振るような感覚で低い位置からボールを打つドリルがオススメです。両手を離すと手首を返しにくいので、体の回転で低く長いインパクトゾーンを作る感覚をマスターできますよ。

アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
腰の高さで手首とヘッドを同じ高さにする手元が腰の高さにきたとき、ヘッドも同じ高さにする。そこから体を回せば低い軌道でインサイドから打てる
アイアン上達のコツを人気女子プロ4人が解説!まっすぐ飛ばすポイントは?
上から打ち込みすぎるとカット軌道になってしまう左足体重になりすぎるのもNG。ダウンブローが急角度になりすぎるので、カット軌道になってしまう

幡野夏生
●はたの・なつき / 1997年生まれ、神奈川県出身。160cm。15年に日本人女子で初めて韓国ツアーでプロデビュー。19年には「富士通レディース」で5位に入った実績があり、今季のプロテスト合格が期待される。フリー。

構成=小山俊正、野中真一
写真=圓岡紀夫、高橋淳司、相田克己、田中宏幸

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