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昔から「先生」という存在が苦手だった。私がマチアプを使わない理由

  • 2024.9.21

私はマッチングアプリを使ったことがない。
これまでの人生で合コンに参加したこともないし、友人に恋人候補を紹介してもらうこともずっと断ってきた。

恋人が要らないとか、極端に恋愛に冷めているというわけでもない。素敵な人がいればきちんとお付き合いしたいと思っている。でもそれはあくまでも「良い人がいれば」程度の願望で、自分から出会いの場に飛び込んでいこうと思うほどの熱量はない。

というより心の底では、出会いの場において自分が傷付くことがあるかもしれないということを恐れている。私は他人からの評価にメンタルを左右されやすいからだ。

◎ ◎

自分でそう気がついたのは20歳を過ぎてからのことだが、振り返ってみると、学生時代から思い当たる節があった。

私は学生時代から「先生」という存在が苦手だった。それは嫌悪感の類のものではなく、恥ずかしいという感情の方が近かったかもしれない。

学校において先生というのは「人を評価する存在」というイメージが強く、二者面談などで話す時も、先生が私のことを理解しようと歩み寄ってくれているのに対して、私は自分のことを深く知られ、それが最終的に良いか悪いかの評価につながるような気がしてしまい、無意識のうちに模範解答を選択する癖がついていたような気がする。

服装や頭髪の検査も、先生に指導されることにより関わる時間が増えたら嫌だという理由で、毎日きちんと基準を守っていた。褒められなくても構わない。目をつけられなければ良い。昔から、他人に悪い評価をつけられることがとても怖かった。

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それが、今の私が合コンに参加せず、マッチングアプリも利用しない1番の理由に繋がっている。「恋人探し=他人を評価すること」という気がしてしまっているからだ。だから私は恋人を探している人と初対面で会うことに未だにとても抵抗がある。

この話をすると自分に自信がなくネガティブな人という印象を与えるかもしれないが、実をいうと今の私は笑ってしまうくらいに自己肯定感が高い。

昔は自分のことがあまり好きではなく、人と比べて落ち込むたびに、立ち直るまでかなりの時間を要してきた。その間は只々ネガティブの沼に沈んでいくだけだったので、いい加減そんな自分を変えたいと思い、日々の思考や言動をポジティブなものに変換するよう努力することに決めた。

人に対して「素敵だな」と思うことがあったら、それを悔しさや嫉妬心にするのではなく、憧れや目標として素直に受け入れるようにした。その方が心を健やかに保つことができるし、おかげでいつでも明るい雰囲気を纏っていられるようになった気がする。その積み重ねがあるからこそ、私は今の私がとても気に入っている。

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それなのに「恋人として」の魅力について問われたら、今の私にはびっくりするくらい自信がない。なぜならそういった魅力は他人からの評価でしか測れないものだからだ。

もしマッチングアプリで知り合った人に「2回目はないかな...…」「恋人になるにはちょっと...…」とマイナス評価をつけられてしまったら、「何がダメだったんだろう...…」とその理由ばかりを考えて、私はまたネガティブの沼にズブズブと沈んでいくような気がする。

せっかく自分で高く高く積み上げてきた自己肯定感を、ポッと現れた男性たちに積み木のように簡単に崩されたくない。だから私は自分のメンタルを保ち続けるために、これからもマッチングアプリは使わないと思う。

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それに今の私は恋愛の枠を設ける必要もないくらい1人の生活が充実しているし楽しい。好きなことをしたり目標に向かって頑張ったり、そうやって好きな自分でいられる環境やコミュニティを広げていった先で、いつか素敵な人に出会えたらいいな。

そのチャンスがいつ訪れても良いように、私はこれからも日々前向きに自分磨きをしたい。そうやって自分を大切にできるなら、恋はタイミングに任せても良いのかなと思っている。

■西藤ミシェのプロフィール
趣味は映画と音楽とポッドキャスト。
「セクシー・ファニー・プリティに」がモットーです。
Instagram:@smizooey

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