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青森で開催「ファッション甲子園」を徹底レポート! 2024年優勝校や受賞作品なども紹介

  • 2024.9.20
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「ファッション甲子園」とは?

開催地や日程などの基本情報

審査基準は?

優勝すると?

2024年の受賞作品は?

成田あやのさんのインタビューを公開

「ファッション甲子園」とは?

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次世代の若者の人材育成等を目的とした、高校生のためのファッションデザインコンテスト。高校生が対象のコンテストとして20年以上の歴史をもち、2000年の北東北大会からスタート、翌年から全国大会として毎年開催されている。

大会当初から青森県弘前市を会場とし、2005年に事務局が青森県庁から弘前商工会議所に移りファッション甲子園実行委員会を設立。以降は同実行委員会主催で実施。“21世紀のファッションを担う人づくり”のファッション振興策として、多くの才能を輩出している。

開催地や日程などの基本情報

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青森県弘前市にて、高校生の夏休みにあたる毎年8月下旬の日曜日に開催されることが多い。2024年は、8月25日(日)に弘前文化センター大ホールに行われた。

審査基準は?

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テーマは“高校生らしい「瑞々しい感性」”。2024年の作品はインバウンドや環境問題など、その時代に沿ったテーマやアプローチ、それぞれの興味やルーツを大切にした作品なども見どころ。2024年の審査員は、ファッションディレクターの原 由美子さん、クリエイティブディレクターの天津 憂さん、繊研新聞記者の青木 規子さん。ゲスト審査員としてファッションデザイナーの井野将之さん、特別賞選考に海外ファッションブランド協会会長の三木 均さんが務めた。

優勝すると?

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優勝校は、奨学金10万円のほかパリ研修招待、その他協賛企業からの副賞など、豪華特典が贈呈される。

2024年の受賞作品は?

23回目を迎えた2024年は一次審査で選ばれた20都道府県、27校、34チームがファッションショー形式で最終審査会に臨んだ。今年もYouTubeにて最終審査会のライブ配信も行われ受賞作品が発表された。

2024年受賞作品

優勝
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大阪府立泉尾工業高等学校「地球(生命の誕生)」

準優勝
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京都府福知山淑徳高等学校「Nostalgia」

第3位
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愛媛県立松山工業高等学校「花鳥風月」

特別賞「海外ファッションブランド協会賞」
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岡山県立岡山南高等学校「欲望インバウンド」

審査員特別賞「原由美子賞」
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青森県立弘前実業高等学校「PEPER LESS」

審査員特別賞「天津憂賞」
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大阪府英風高等学校「Happy human society!!」

審査員特別賞「⻘木規子賞」
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北海道 市立札幌平岸高等学校「Ribborn」

ゲスト審査員特別賞「井野将之賞」
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広島市立基町高等学校「かさね」

キラリ賞
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岐阜県アンファッションカレッジ「PURE」

成田あやのさんの衣装展「Eudemonics in HIROSAKI」を訪問

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会場では、弘前実業高校時代にファッション甲子園に出場した経験のある成田あやのさんの衣装展「Eudemonics in HIROSAKI」が開催。衣装デザイナーとして、りんご娘をはじめとする国内外のアイドル衣装を手掛けている成田さんに、ひかりんちょさんがインタビュー!

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ひかりんちょさん:見ているだけで胸がときめく衣装ばかりです! こぎん刺しなど、青森から古く伝わる伝統を取り入れた作品は、やはり地元出身ならではのアイディアですか?

成田あやのさん(以下成田さん):弘前市出身ですが、りんご娘と仕事をするようになってから地元の魅力に開眼しました。それを機に青森の伝統工芸を作品のなかで取り入れるようになったほか、サステナブルなアップルレザーなど、地元の企業とコラボして新しい素材を採用した衣装作りも行っています。

ひかりんちょ:地元企業とのコラボ、地方創生の取り組みとしても素晴らしいですね。私も静岡県吉田町で観光大使をしているので、とても参考になります。りんご娘の衣装はいつから手掛けていますか?

成田さん:4人に結成されたタイミングからデザインを担当しています。いつも新曲を聴いて、その曲のイメージに合ったデザインを描いています。

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ひかりんちょ:衣装作りで大切にしていることは?

成田さん:海外の方に日本のアイドルの衣装ってかわいい! 憧れる! と思ってもらえる作品を作り続けていきたいです。日本発の“カワイイ”に寄り添った衣装ですね。最近は台湾のアイドルの衣装作りを依頼され、海外のアイドルのステージ衣装なども手掛けるようになりました。その想いが少しずつ広まってきているのかなと思うと感無量です。

ひかりんちょ:デザインのインスピレーションなど参考にしているものはありますか?

成田さん:アイドルのファンの方々の意見もSNSから調べて、次の作品に取り入れることもあります。彼らはアイドルはもちろん、衣装もずっと追い続けてくれるのでとても詳しいですよ。デザインは感覚的ですが、ゲームやアニメも好きで、自分の好きな作品からインスパイアを受けることも。

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ひかりんちょ:最近作った衣装で思い出深いものはありますか?

成田さん:残布だけで作ったコスチューム。受注を受けると布を発注して、そこから新規で衣装を作成するとどうしても残布が出てしまいます。それらを使って新たに命を吹き込み、ひとつの衣装に仕上げました。そのほかにも会社に最近フランスの学生さんがインターンで研修に来てくれたのですが、彼らの発想がとてもユニークで刺激を受けています。

ひかりんちょ:個人的にぷりんちゃんの衣装がとっても素敵です! いつかELLEgirl UNIの衣装も作っていただけたらうれしいです。

成田さん:ぜひ! そのときはUNIのオリジナル衣装を作りますよ!

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ファッション甲子園を取材した感想は?

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「高校生たちの熱意を目の当たりにしてとても感激しました。まず、デザイン画からしてハイクオリティ! 展示されていたデザイン画をひとつひとつチェックするのもとても楽しい時間でしたし、それを再現した衣装もレベチ! 高校生ってこんなにすごいの⁉って驚きの連続でした。バックステージで不安そうに最終準備を進める学生さんや、最後の仕上げを細かくチェックする学生さんなど、ひとりひとりが今日この日のために一生懸命準備してきた彼らの緊迫感も伝わってきました。コンテストの発表時は私もこみ上げてくるものがあり、最後の発表までドキドキの瞬間で手に汗握りました。現役高校生によるファッションのガチバトル、これは来年もぜひチェックしなきゃです!」(ひかりんちょさん)

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コンテストの様子を追った動画レポートはこちら!

成田あやの/弘前実業高校出身、2013年ファッション甲子園出場。文化服装学院卒業後、衣装デザイナーやスタイリストとして活躍。りんご娘やNANIMONO(なにもの)など国内外の数多くのアイドル衣装を手掛ける。映画『推しの子』(2024年12月20日公開)の劇中アイドル衣装も担当し、注目の衣装デザイナ―。
ひかりんちょ/2003年生まれ、静岡県出身。 “Z世代の代弁者”として、メンタルヘルスや政治など様々な分野でリアルな意見を発信中。 10代から絶大な支持を得ており、SNS総フォロワー数は160万人超える。 書籍「ありのままの私を受け入れずに批判する奴には、心の中で中指立てればいい」など2冊刊行。

ファッション甲子園のYouTubeライブ配信アーカイブはこちら

Photo: SATOSHI OHMURA

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