コリン・ファレル「THE PENGUINーザ・ペンギンー」のボディスーツに隠された秘密を明かす

ドラマ「THE PENGUINーザ・ペンギンー」で、『THE BATMAN－ザ・バットマン－』（2022）で演じたオズ・コブ／ペンギンを再演したコリン・ファレル。巨漢のヴィランに扮するために装着したボディスーツには、なんとペンギンのペニスまでついていたそうだ。『ピープル』のインタビューで、彼は特殊メイクについてこう語る。「基本的には、ボディスーツで手首から足首まで覆われていました。出ていたのは、手と足元くらいです。ほかは耳も含め、すべて作られたものです。全身くまなく覆われていました」

コリンの特殊メイクを手がけたのは、『ザ・バットマン』でもタッグを組んだマイク・マリノ。彼の手で毎朝、コリンは撮影の前に3時間かけてペンギンに変身。あるシーンでは全裸になる必要があったが、衝撃のパーツも用意されていたそうだ。「マリノはすごく屈折した天才で、『君のためにペンギンのペニスを作った』と言うんだ。『マジで？ きっと映らないのにペンギンのペニスをつけてセットを歩きたくないかも』と答えたら、『大丈夫、取り外し可能だ。マジックテープだよ。先にはくちばしもついている』だって。だから、僕にはペンギンのペニスがついていたんだ」

マリノは巨体を作るため、いくつものピースに分けてボディパーツを製作し、あばたや小さなニキビ、小じわ、小さな傷跡まで細かく作った。コリンは顔をマスクで覆われていても、表情を作ることができたそうだ。「マイクのデザインがなければ、僕がたばこを吸って、シルクハットをかぶり、足を引きずってのろのろ歩きながら傘の機関銃を打ち放つだけで、でき上がったドラマとは別物になっていたと思う」と語っている。

『ザ・バットマン』のスピンオフシリーズである「THE PENGUINーザ・ペンギンー」は、コリンのほかクリスティン・ミリオティ、クランシー・ブラウン、レンジー・フェリズ、マイケル・ゼゲン、マイケル・ケリー、ショーレ・アグダシュルーらが出演。『ザ・バットマン』の直後から始まり、オズ・コブがゴッサム・シティの裏社会で暗躍する様子が描かれる。

Text: Tae Terai