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オルカン、S&P500だけは危険?「日本株」にも目を向けたほうがいい3つの理由【新NISA】

  • 2024.9.20

2024年からスタートした新NISAでは、いわゆる「オルカン」と「S&P500」の投資信託に人気が集中していますが、いずれもアメリカの株式を中心のため、ポートフォリオに「日本株」なども取り入れたほうがいいと考えられます。その理由は3つあります。

■理由1 投資先を分散したほうがリスクが減るから

投資のリスクを減らす基本として「長期・分散・積立」という考え方があり、分散投資はその一部です。今はオルカンやS&P500の主な投資先であるアメリカ株は好調ですが、アメリカ経済が不調になると、ともに大きく値下がりし、ほかの商品に投資していない人は、大きなダメージを受ける可能性があります。

このようなリスクを避けるために、投資先の分散が必要になるわけです。アメリカ株だけでなく、日本株や債券、REIT(不動産投資信託)などを組み合わせると、長期的に安定した収益を期待できます。

分散投資は特定の対象に投資が偏るリスクを減らし、安定した成果を目指すための方法なのです。

■理由2 円高になると海外資産の利益が出にくくなるから

今後、円高になると、アメリカ株のような海外資産は、たとえ同じ成績でも利益が目減りする可能性があります。

たとえば、1米ドル160円のときの1万米ドルは円建てで160万円ですが、円高になって1米ドル140円になると、140万円となってしまうのです。

すでにアメリカは金利引き下げに踏み切っていて、この影響で為替も一時の円安から円高に動きだしました。アメリカは段階的な利下げをするとしているため、今後も円高傾向は続くと予想されます。

一方、日本株のような円建ての資産は為替変動の影響を受けないため、円高になると安定した投資先となるのです。

多くの日本人投資家は、資産の増減を日本円に換算して考えるはずです。為替の影響を考えると、海外資産だけ持つことは危険かもしれません。

■理由3 日本株にも成績のよい投資信託はあるから

オルカンやS&P500以外でなくとも、日本株の投資信託にも、優れた成績の商品はたくさんあります。そもそも日経平均も中長期で見れば好調で、2010年ごろには1万円ほどだったものが、今年は4万円台になりましたし、現在も3万7000円台と、歴史的にみれば高い水準にあります。

日経平均やTOPIXなど日本株の指数に連動したインデックスファンドは、日経平均株価やTOPIXの動きを追っていれば大体の運用成績がつかめるため、初心者でも分かりやすい投資対象といえます。

オルカンやS&P500は三菱UFJアセットマネジメントのeMAXIS Slimという投信シリーズですが、このシリーズには、日経平均株価やTOPIXなどの指数に連動する商品もあります。

日本株の投資信託を組み入れることで、オルカンやS&P500だけでは味わえない新たな投資体験も期待できます。NISAを活用して、日本株の成長力も取り込んでみてはいかがでしょうか。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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