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「必ず俺を好きにさせてみせる」スパダリイケメンな許婚から甘く迫られて!? 初恋の人で大嫌いな彼にドキドキしてしまい…

  • 2024.9.20
ダ・ヴィンチWeb
『甘くほどける政略結婚~大嫌いな人は愛したがりの許婚でした~』(志希ふうこ:作画、蓮美ちま:原著/スターツ出版)

幼馴染で初恋の相手。だからこそ失恋から一転、彼のことが大嫌いに。向こうも自分には興味なんてないはずが、「好きなのはずっとお前だけだ」と強引に迫られて――!?

好きと嫌いを行ったり来たり。スパダリイケメンな許婚との“賭け”から、それでもどんどん思いは募り…そんな男女のドキドキ満載な恋愛模様を楽しめる作品、それが『甘くほどける政略結婚~大嫌いな人は愛したがりの許婚でした~』(志希ふうこ:作画、蓮美ちま:原著/スターツ出版)である。

主人公・霧崎陽菜には幼い頃から幼馴染として、そして許婚として共に育ってきた存在がいる。それが同い年の麻生怜士だ。大企業の跡取り息子である彼と、旧華族の由緒ある家に育てられた自分。元は友人としても良い関係を築いていたふたりだが、ある日を境に怜士は陽菜に冷たい態度を取るようになる。

当時陽菜はすでに怜士へほのかな想いも抱いていたが、そんな経緯から深く彼女は傷つくことに。以来、怜士への気持ちはむしろ嫌悪へと傾き、また冷めた夫婦関係だった見合い結婚の両親を反面教師として「いつか必ず好きな人と自分の意志で結婚する」という目標を掲げ、自分のやりたいことや希望の仕事に邁進する日々を送っていた。

ついに迎えた許婚・怜士との正式な縁談の日。顔合わせ中に婚約破棄を主張した陽菜だったが、自分を嫌っていたはずの怜士は陽菜がずっと好きで、「この日を待っていた」と告白される。そんな彼に反発する中で、怜士から「半年後に自分を好きにならなければ婚約を破棄してもいい」と提案された陽菜。その提案を飲んで、仮初めの婚約生活をふたりは始める事になり――。

見どころはやはり、シーソーゲームのように揺れ動くふたりの恋模様! 物語の中で徐々に明かされていくが、ふたりの関係の亀裂となった怜士の冷たい態度。それにはやはり理由があり、重ねてその理由もふたりのすれ違いが原因の様子。とはいえその誤解を解いたとて、陽菜にとってはあまりにも“今更”な話だろう。

何も知らないままに突然ある日を境に、今も昔も大好きだった彼に冷たく突き放された陽菜。深い悲しみにくれた自分の心を守るために、陽菜は彼のことを嫌いになるしかなかった。そうしなければ自分の心が守れないほどに、彼女は怜士の態度に深く傷ついたのだ。

とはいえ陽菜にとって、一度は誰よりも大好きで誰よりも大切な存在だった彼。だからこそ「ずっと好きだった」「自分の思いは変わらない」と迫って来る怜士を完全には拒否できない…。そんなふうに素直になれない彼女の心情を理解できる読者も多いのではないだろうか。

「半年後にそれでも陽菜の心が変わらなければ婚約破棄を受け入れる」という、ある種の“賭け”を始めたふたり。はたして怜士は無事、陽菜の「嫌い!」という思いを溶かすことができるのか?

また彼は彼なりに、陽菜に対しての誤解を抱いていた頃、どのような形で悩み苦しんでいたのか。そういった経緯も今後、少しずつ明かされていくようになる。

ふたりのみならず、徐々に友人や仕事先の同僚、家族までも巻き込んで大きくなっていく陽菜と怜士の恋模様。ふたりの結婚の行く末は? ついつい物語から目が離せなくなるだろう。

文=ネゴト / 曽我美なつめ

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