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「離婚して、父親を奪っていいんだろうか」後ろめたさを感じていたが → 息子たちの言葉に「泣いた」

  • 2024.9.20

離婚と聞くと、いまだに後ろめたい印象を与えてしまいがちですが、思わぬ人からの後押しで前向きになれる場合もあるようです。今回は、筆者の知人Bさんの離婚にまつわるほっこりエピソードをご紹介します。

画像: 「離婚して、父親を奪っていいんだろうか」後ろめたさを感じていたが → 息子たちの言葉に「泣いた」

夫の度重なる浮気。離婚を決意

Bさんの夫は「バレなければいい」という傲慢な考えのもと、浮気を繰り返している人でした。その言葉とは裏腹に夫は怪しい行動を隠すのが下手だったので、Bさんにはバレバレでした。

浮気がバレていることを夫に話すと、最初は「つい出来心で!」とか「寂しくて......」とか、よくあるような言い訳を並べるばかり。Bさんは(子どももまだ小さいし)と夫の謝罪を聞いては許していました。そんなBさんの優しさをよそに浮気を繰り返す夫は、ある時「そうやって勘ぐるお前が悪いんだ!」と、逆ギレしながら言い返してくるようになったのです。
この言葉をキッカケに、Bさんは離婚を決意しました。

離婚のタイミングは、子どもたちが自立したとき

とはいえ、Bさんには3人の息子がいて、まだ小学生以下の年齢でした。この3人を女手一つで育てていくことは、専業主婦をしていたBさんには難しい選択です。子どもたちを育てる上で夫の存在は欠かせないと考え、離婚のタイミングは今ではないと判断しました。

離婚するなら子どもたちが自立した時、せめて三男が高校に入った時と心に決め、育児と家事に励みながら、Bさん自身も自立していくために密かに資格取得の勉強をし始めたのです。

いざ、離婚に踏み切ろうとしたら......!

三男が高校に入学する頃に、Bさんは資格を取得し、パート先で正社員になることが決まりました。(これで、やっと、離婚できる!)と、この数年間を振り返りました。
けれど、「確かに、浮気をして家にいない時間が多かった夫だったけれど、息子たちにとってはいい父親だったんじゃないだろうか? このまま離婚という形をとって、息子たちに辛い思いをさせるのではないだろうか?」と、改めて息子たちのことが心配になってしまいました。

ずっと願ってきた離婚を踏みとどまろうと思ったときに、長男が不意に近寄ってきました。
そして、「母さん、今までたくさんの我慢をしてくれてありがとう。これからは俺たちが母さんを支えていくから」と言い出したのです。
次男も「父さんがどうしようもない人だって俺たちも分かっているし、母さん以外の人に夢中になるなんて、父さんどうかしているんだよ」と言い、三男は「母さん、好きなことしてね!」と言ってくれたのです。

Bさんは涙腺が崩壊するほど泣きました。母が思うよりも、子どもはちゃんと周りを見ていたのだと感心すると同時に、やはり離婚すべきだと決心できました。
離婚が成立して夫が出て行った日、Bさんは息子たち3人との新しい門出に、美味しいお寿司屋さんに行ったのでした。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:南さおり
読者モデルを経て、ライターに転身。仕事柄、美容や装いにこだわる女性たちの心理やリアルに興味を持ち、取材。結婚・出産を機に現在は、育児をしながら、女性としての美や健康も両立する女性を主な取材対象に、いつまでもきれいで美しい人生を送るための秘訣をリサーチし発信する女性向けコラムニスト。女性の人間関係に注目した記事も人気。

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