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サッカー初心者が国立競技場でJリーグを観戦してみた。白熱のFC町田ゼルビアvs浦和レッズの対戦をレポート

  • 2024.9.21

生でサッカー観戦する醍醐味は、真剣勝負の攻防を間近に見て、応援する観客との一体感が味わえること。ゴールが決まった瞬間に会場が興奮の渦に包まれる体験は、スタジアム観戦ならではのものです。でも「サッカーに詳しくなくても楽しめるの?」という一抹の不安も…。「日本代表戦はテレビでたまに見る」というにわかファン未満のサッカー初心者のライターが、「THE国立DAY」FC町田ゼルビアvs浦和レッズ(開催日:2024年8月31日(土)/会場:国立競技場)を観戦。試合前のお楽しみスタグルやイベント、観戦の興奮をお届けします。

【15時】腹が減っては観戦できぬ。まずはスタグルを堪能

るるぶ&more.編集部

決戦の舞台となる国立競技場は、3路線4駅が利用できる好アクセスのスタジアム。JR新宿駅から2駅の千駄ヶ谷駅からは徒歩5分です。キックオフは18時ですが、グルメもイベントもめいっぱい楽しもうと、15時に到着。すでに青や赤のユニフォーム姿のサッカーファンで賑わっています。

るるぶ&more.編集部

試合当日の14~18時、千駄ヶ谷駅改札口を出てすぐの東京体育館横では、10軒ほどのキッチンカーが並ぶ「ゼルビアグルメパーク」が開催され、スタジアムグルメ(通称スタグル)が販売されていました。ハンバーガーやローストチキン、ビール、チュロス、クリームソーダなど、バラエティ豊かなグルメがいっぱい。ほとんどの店が二次元バーコード決済に対応しているので、利用すると支払いがスムーズです。

るるぶ&more.編集部

購入したのは、食堂新の「鯖の黒煮とアジフライ弁当」1000円と、Dandy Kitchenの「チュロス団子」880円。味がしみしみの鯖はご飯によく合うし、長さ約30cmのチュロス団子はチョコレート入りで、1串で4つのフレーバーが味わえます。クオリティが高くて、ボリューム満点のスタグルに大満足!

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開場~キックオフ直前は混雑して、各店に行列ができるのが通例。ゆっくり選んで食べ比べするなら、キックオフの2~3時間前の到着を目指すのがおすすめ。割り箸やビニール袋はお店でもらえますが、まとめて持ち運べるエコバッグやウェットティッシュがあると便利です。

【16時】グッズ購入&イベントを楽しみ、テンションアップ!

るるぶ&more.編集部

お次は観戦気分を盛り上げるグッズを探しにショップへ。試合を主催するFC町田ゼルビアのグッズが所せましと並んでいます。グッズは毎年デザインが変わるユニフォームから記念グッズ、キャラクターとのコラボ商品まで豊富で、目移りしてしまいます。せっかく応援するからにはユニフォームは欠かせない!とサイズ合わせ。

国立競技場ではノーマルなグッズショップでしたが、クラブの本拠地である町田GIONスタジアムで試合が開催される際のグッズショップは「武器・防具屋」という一風変わった名前。実は、町田GIONスタジアムは、最寄り駅から遠い自然豊かな丘の上にあり、“天空の城”とよばれています。立地の険しさを逆手にとって、RPGの世界観が作り込まれていて、サポーターは勇者となって武器(グッズ)を装備し、“来城”するんです。

るるぶ&more.編集部

実用的なうえ、回して、掲げて、応援アイテムにも使えるタオルマフラー(各1600円)を購入。写真左は、町田魂&燃える炎のタフでかっこいいデザイン、右はクラブマスコットのゼルビーがゴールドで描かれています。

左のユニフォームは「2024ユニフォームFP1st」という2024シーズンのフィールドプレイヤー用で、S~5XLの8サイズ展開。2万900円~と、お値段は張りますが、選手が着用するものと同じ仕様で、薄くて軽くて機能性は抜群。右はプレゼントキャンペーンで、当選者に配布された非売品のベースボールシャツです。ゼルビアブルーに身を包めば、連帯感が増して、テンションもアガります!

るるぶ&more.編集部

応援グッズもたくさんあります。左の「ゼルビアブルーファンタジーNEXT」2200円はゼルビアブルーの他、カラフルに点灯するペンライト。右の「2パーツメガホン」990円は叩くと気持ちのいい音が響き、声援も送れる優れモノです。

るるぶ&more.編集部

スタジアムの外周では楽しいイベントも開催。オリジナルグッズがゲットできるゼルガチャを発見して、やってみることに。「ミサンガ」500円、「アメコミ風缶バッチ2個セット」300円は、それぞれ36種類あり、どの選手のアイテムが出てくるのかワクワクしながら楽しめます。

るるぶ&more.編集部

Jリーグきってのイケメン系クラブマスコットのゼルビーに遭遇!現れる先々でファンに囲まれる人気者と、肩を組んで記念撮影&固い握手を交わして、なんだか胸キュン♪

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イベント情報は主催クラブの公式サイトでチェックできます。今回はスタグルのメニューや出店場所、グッズの新商品、ゼルビーに会える時間・場所といった情報も公開されていました。日々更新されるので、こまめにチェックするといいことあるかもしれませんよ!

【17時】座席からの眺めも美しいスタジアムへ、いざ入場

るるぶ&more.編集部

16時に一般入場が始まり、サポーターが続々とスタジアムに吸い込まれていきます。国立競技場といえば、隈研吾氏が設計した木材をふんだんに使ったデザインで有名。軒庇(のきびさし)の木材はスギやリュウキュウマツで、47都道府県から木材を調達し、スタジアムの方位に合わせて配置されています。

手荷物チェックを受け、スマートフォンで二次元バーコードチケットを提示し入場。ビン・缶は持ち込み禁止なので、用意された紙コップに入れ替えます。

ⒸJ.LEAGUE
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ぽっかりと空いた天井、天然芝のフィールド、3層に分かれたすり鉢状のスタンドは圧巻。全部で6万7750席あり、今回の席は、るるぶ限定「THE国立DAY」無料招待キャンペーンの当選者と同じカテゴリー3(2層)です。当日はあいにくの雨でしたが、大屋根が張り出しているおかげで、ほとんど濡れません。フィールドではすでに試合の準備が進められ、それぞれの応援団の横断幕が広げられていました。

るるぶ&more.編集部

キックオフ前にスタジアム内を探索。トイレは2階2層スタンドだけで男女各6カ所あり、清潔で広々。入口→トイレ個室→手洗い→出口と一方通行の動線で設計され、ドア上部のグリーンの葉っぱは空き個室の目印です。着替えに便利なフィッティングボードやベビーチェア、ベビーベッド、オストメイト対応の多機能トイレも。多くのサポーターが一度に利用するハーフタイムは混み合うので、注意してくださいね。

©FCMZ
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さきほど買ったスタグルは場内に持ち込んで飲食できます。場内にも1・2・4階とフロアをまたいで30軒以上の売店があり、開場~19時に営業。ホットドッグや焼きそば、カレー、ラーメン、どら焼きなど種類豊富で、ソフトドリンクやアルコール類もたくさんありました。試合前はやはり行列になるので、余裕を持って購入を。

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国立競技場の入場ゲートはA~Hに分かれ、座席に近いゲートから入場します。座席によって、ホームチームグッズ着用不可・ビジターチームグッズ着用不可が定められていて、入場ゲートから制限されるので要注意です。

【18時】いよいよキックオフ。特別イベントや真剣勝負に興奮!

©FCMZ
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試合前には町田市出身のラッパー・KEN THE 390さんのライブパフォーマンスや、DJ IZOHさんのDJプレイがあり、観客は大盛り上がり。選手のウォーミングアップ中にも、ゴール裏では両チームのサポーターが応援合戦を繰り広げます。キックオフの15分ほど前には、「ZELVIA PARTY NIGHT」という青や白の照明演出の中、選手が華々しく入場。キックインセレモニーには元乃木坂46の秋元真夏さんが登場し、キュートな天使降臨に会場が湧きました。

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観客を盛り上げる演出に、自然とテンションアップ。ゴール裏は熱狂的なサポーターが集まるエリアで、北サイドはFC町田ゼルビアの青一色、南サイドは浦和レッズの赤一色に染まっています。巨大な応援旗を振り、大声量で応援歌(チャント)を歌い、一斉にジャンプするサポーターの熱い応援に圧倒されっぱなしでした。

©FCMZ
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8月31日の試合開始前時点で首位を走るFC町田ゼルビアと、監督が交代し暫定監督で挑む浦和レッズというヒートアップ必至のカード。一進一退の攻防で推移しつつ、前半37分、浦和レッズがフリーキックから先制点に結び付けます。

©FCMZ
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メンバー交代したFC町田ゼルビアは、後半4分、オ セフン選手のゴールで同点に持ち込み、その後はFC町田ゼルビアのペース。ところが、後半42分、猛攻を耐え抜いた浦和レッズがスローインからゴール前にクロスを上げてヘディングシュートで劇的に勝ち越します。さらにドリブル突破した浦和レッズの松尾佑介選手が3点目のゴールを決め、勝利を手繰り寄せたかと思いきや、ゴール直前にファール判定があり、幻のゴールに。

©FCMZ
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ドラマはまだ終わらず、アディショナルタイムの後半53分、最後のワンプレーでFC町田ゼルビアのエリキ選手が同点ゴールを決めて、2-2の引き分けで試合終了となりました。

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最後まで目が離せない展開で、終始大興奮!細かいルールや戦術はよくわからないけど、ゴールが決まった瞬間はもちろん、高速ドリブルで走り抜けたり、ロングパスがぴたりと味方の足元に通ったりというプレーにも胸がアツくなりました。事前に推し選手を見つけたり、クラブや選手の応援歌(チャント)を覚えたりしたら、ますます楽しめそう♪

【20時】白熱の試合が終了。興奮冷めやらぬまま、帰路へ

るるぶ&more.編集部

引き分けに終わった試合でしたが、ドラマチックな展開に、帰路に着くサポーターたちも興奮冷めやらぬ様子。当日の来場者数は、FC町田ゼルビアのホームゲーム最多を更新する4万8887人だったそう。大勢の観客が一斉に駅に向かうため、混雑必至と覚悟していましたが、国立競技場駅・千駄ヶ谷駅・信濃町駅・外苑前駅という4駅に分散されるので、人の流れは意外なほどにスムーズでした。

ライター’s コメント
当日の試合をJリーグ公式サイトの戦評や、テレビ・動画配信サービスのサッカー番組で振り返って見るのもアリ。試合内容や戦術、注目プレーについて詳しく解説され、監督や選手へのインタビューもあり、知識がぐっと深まり、よりJリーグに興味が湧いてきました。


ⒸJ.LEAGUE ©FCMZ

Photo:浦田真行
Text:伊藤あゆ

●記事の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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