能登の極上オーベルジュで、デトックスとミネラルチャージを【リセット旅で美しく】

復興が進む能登の雄大な自然と、人々の温かさに包まれる

金沢から電車で約1時間、能登半島の美しく澄んだ内海に抱かれるようにして佇む能登島。この地の豊かな自然をふんだんに活用し、至高の非日常体験を提供する宿泊施設が、「一 能登島（ひとつ のとじま）」だ。

2023年9月に、北陸地方初となる鮨のオーベルジュとしてオープンしたこちら。以降、不運なことに開業からわずか3カ月で能登半島地震の被害に見舞われるも、クラウドファンディングやチャリティーイベントを通じて営業を再開。近隣では未だ多数の宿泊施設がクローズする中、少しでも地域に貢献できればと、日々ゲストを迎え手厚くもてなしている。

ホテルへ向かう車窓からはちらほらと復興途中の建物が見受けられるけれど、宿泊施設内は震災の爪痕を感じさせないほどにすっきりと整頓され、目の前には美しい七尾湾の景観が。石川県出身の建築家である中永勇司が手がけた設計は、木材や石材といった自然のマテリアルがシックに調和し、落ち着きと心地よさを感じさせるデザインにまとまっている。

8室すべてがオーシャンビューというエクスクルーシブな滞在を約束するこの宿でも特におすすめなのが、専用サウナとテラスを有する特別室。広い空と海を背景に緑が映える小島が浮かぶ静かな海には、時折野生のイルカが訪ねてくることもあるとか。

特別室を強くおすすめする理由のひとつに、部屋専用のサウナがある。広々としたテラスからの眺めはいつの時間もドラマティックで、外気浴だってバッチリ。また、陳皮や桂皮などの生薬をブレンドした医薬部外品で植物由来100%のオリジナルサシェが備えつけられているので、バスタブにお湯を張る時間も美を高めるひとときに。シャンプーとコンディショナー、ボディウォッシュは国産ブランドのクロノシャルムを、スキンケアにポーラ最高峰のB.Aシリーズを採用しているのもうれしい。

訪れたならぜひ利用したい、貸切利用の温浴スパ

滞在中に時間が許すなら、貸切で使わせてもらえるスパサウナを訪れない手はない。海に面した開放的な空間が広がり、オリジナルの薬湯を使った温浴とサウナ後にぴったりの水風呂とを、交互に楽しむことができる。

こちらのサウナは自分で薪をくべ、温度を調整するスタイル。温めた石に水をかけるロウリュには加賀棒茶が使われ、香ばしいほうじ茶の香りが、より深い呼吸の助けとなる。芳しく爽やかなお茶の芳香に薪の爆ぜる音、のどかな海の景色……そのどれもによって、五感が研ぎ澄まされてゆくのを実感できるはず。

スパサウナのアメニティにも、クロノシャルムのアイテムが。北海道余市町のワイナリーで廃棄されていた白ブドウの皮をアップサイクルし、高い抗酸化作用を発揮する独自の保湿成分を生み出した。植物由来95%ながら、濃密な泡立ちと潤いをたたえた洗いあがりがやみつきになるゲストも多いという。その使用感やデザインはもちろん、すっきりとみずみずしくもスパイシーで奥行きのあるジェンダーレスな香りは、滞在をさらに上質で忘れられない体験へと高めてくれるのだ。

夕朝食はミネラルたっぷりな能登の恵みを

オーベルジュに宿泊する際、おそらくいちばんの楽しみとなるのが、食事。夕食に提供される鮨は金沢の寿司文化を牽引する名店の「鮨 みつ川」が監修し、なるべく能登の食材を使いながら、四季折々の美食でゲストの舌を唸らせている。

熟成技術を適宜用い、地元七尾の個人農家がつくる米の味わいと最もマッチするテイストを追求した、この土地ならではの江戸前鮨。その味わいは、フレッシュなのに柔らかくクリーミーで、絵画のように華やかな彩りと優しい口どけが特徴だ。ノドグロやアオリイカ、ナメラ（キジハタ）にアカニシガイといった地産の魚介に、これからの季節であればズワイガニ、カキ、寒ブリなど……書き連ねているだけでうっとりしてしまいそうな、味覚と心に響くラインナップを、季節ごとに考案する。

ちなみに滞在中のドリンクは、食事中のアルコールも部屋の冷蔵庫に置いてあるジュースも、ロビーでいただくコーヒーもすべて宿泊代でカバーされるインクルーシブ仕様。絶品料理に合わせ、地域のお酒も心ゆくまで味わって。

七尾湾に流れるゆったりとした時間を楽しみ、深く心地よい眠りから覚めた朝。新たな一日を祝福するように饗されるのが、ゆうべと同じカウンターでいただく、鮨職人の手がけた朝食だ。地産の海の幸に加えて、地元の赤土で良質な作物を育てるNOTO高農園（のとたかのうえん）の野菜を使ったサラダなど、山の恵みをもとことん味わえる仕掛けに。

日頃溜めこんだストレスをサウナで流し、極上の鮨を味わうことで、この土地ならではの豊富なミネラルが持つパワーをいただく。大自然の中でとろけるようにゆったりと過ごし、人生の中の新たな一日、新しい自分を見つけるリフレッシュタイムは、未だ復興に着手するこの土地の人々を支援することにもつながるはずだ。自然と美食を求める人は、いつもの喧騒からの逃避行に、能登への旅路を検討してみては。

クロノシャルム リトリート ツーリズム（応募期間は2024年9月30日まで）

ヘアケアを通し洗練されたライフスタイルや地方創生を後押しするクロノシャルムがブランドとして継続的に取り組んでいる、厳選した1泊2日のリトリート体験へ招待してくれるキャンペーンを実施中。一 能登島とのコラボレーションを記念し、また能登地域の復興を強く願って、当プレゼント企画が実現した。専用フォームから確認できるコースには、誰でも応募可能な一 能登島の宿泊プランのほか、クロノシャルム製品が当たる購入者限定のものも。ちなみに来年も引き続き、さまざまな宿泊施設との取り組みやふるさと納税への協力を通して地域経済への貢献を目指していくそう。ぜひ詳細を以下リンクよりチェックして。

https://chronocharme.jp/retreattourism

一 能登島

石川県七尾市能登島須曽町42-4

0767-85-2150

Photos & Text: Misaki Yamashita