ネイルはおしゃれに見えるだけでなく、手のシミやしわ、くすみを目立ちにくくしたり、種類によっては爪を補強したりする効果があり、50代こそおすすめです。大人世代に似合う人気のカラーやデザインをご紹介します。
50代女性のネイル事情
「(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー」の調査によると、50代女性において、2か月に1回以上ネイルをしている人は「ネイルサロンで」は9.1%、「自宅で」は14.8%。年に1回以上ネイルをしている人は「ネイルサロンで」は17.9%、「自宅で」は34.2%でした。ネイルサロンよりも自分でネイルをしている人が多いことが分かります。
また、50代女性がネイルをやりたいと思う理由は、ネイルサロン・自宅ともに「自分の気分を上げられるから」が最多でした。ほかに「おしゃれの一部だと思っているから」「自分へのご褒美になるから」「自分の魅力がアップすると思うから」などが上位に。多くの女性は気分アップやおしゃれのためにネイルをしているようです。
参考サイト:ネイルサロンに関する調査報告書((株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー)
50代女性がネイルをするメリット
ネイルの頻度は年齢が上がるにつれて徐々に少なくなる傾向にありますが、実は大人世代こそネイルがおすすめです。ネイルには次のようなメリットがあります。
手が美しく見える
年齢を重ねると手のシミやしわ、くすみが目立ちやすくなりますが、肌なじみのよいカラーや血色感のあるカラーのネイルは、年齢肌の悩みをカバーして手を美しく見せてくれます。また、グラデーションネイルなど、デザインによっては指を細く長く見せられるものもあります。
爪を補強できるネイルもある
50代女性の爪の悩みでよく挙げられるのが「爪が割れやすい、欠けやすい」というもの。加齢とともに爪はもろくなり、割れたり欠けたりしやすくなりますが、種類によっては爪を補強できるものもあります。
ポジティブになれる
50代は女性ホルモンが急激に減少する影響で身体的ストレスを受けやすいほか、仕事や家庭で複数の役割を担うことで社会的ストレスにもさらされやすい時期。そのようなときこそ、自分のためにネイルを楽しむことがストレスの緩和や気分転換になります。また、充実感を得られる、自信を高められるなど、心理状態にポジティブな影響を与えることができます。
ネイルの種類
基本的なネイルの種類と特徴をご紹介します。
マニキュア(ポリッシュ)
セルフネイルでもっともよく使われているのがマニキュア(ポリッシュ)で、除光液で落とせるタイプのネイルです。
メリット
自分で塗りやすく、除光液で簡単にオフできる。比較的安価なものが多い。
デメリット
一週間ほどしか持たない。乾くまでに時間がかかる。
シェラックネイル(ポリッシュジェル)
UVライトで硬化させて仕上げるポリッシュタイプのネイルです。マニキュアのように爪への負担が少なく、ジェルネイルのように持ちがよく適度なツヤがあります。
メリット
10~14日ほど持つ。UVライトを当てると数十秒で硬化するため、すぐに手を動かせる。
デメリット
専用の道具が必要。デザインの種類が限られる。
ジェルネイル
爪にジェル状の樹脂を塗り、UVライトで硬化させるネイルです。
メリット
3~4週間ほど持つ。UVライトを当てると数十秒で硬化するため、すぐに手を動かせる。爪を補強できて割れにくくなる。
デメリット
専用の道具が必要。オフするのに時間がかかる。爪の表面を少し削る必要がある(削らずにできるものもある)。マニキュアよりも価格が高い。
スカルプチュア(スカルプネイル)
アクリル樹脂などを使って爪の長さを出す施術です。
メリット
2~4週間ほど持つ。爪を好きな長さにできる。爪を補強できて割れにくくなる。
デメリット
専用の道具と高い技術力が必要。オフするのに時間がかかる。爪の表面を削る必要がある。マニキュアよりも価格が高い。
ネイルチップ
爪型の透明なチップにデザインを施し、専用の接着剤や両面テープで爪に貼り付ける、いわゆる「付け爪」です。
メリット
自分で簡単に付け外しができる。一日単位で使える。比較的安価なものが多い。
デメリット
一日単位で外す必要がある。
ネイルシール
ネイルの上に貼るネイルパーツのことです。
メリット
貼るだけで模様やワンポイントのデザインを取り入れられる。1~3週間ほど持つ。比較的安価なものが多い。
デメリット
ベースコートやトップコートが必要。
ネイルケア
爪の形や長さを整える、甘皮の処理をする、爪の表面を磨く、手や足の古い角質を取るなどのケアがあります。
メリット
ネイルをしていなくても手や爪を美しく見せることができる。
デメリット
専用の道具が必要。
50代に人気のネイルカラー&デザイン
(株)リクルートの同調査によると、ネイルサロンで選ぶデザインは年代が上がるほどシンプル&ベーシックなものが好まれる傾向にあります。50代に人気のカラーやデザインをご紹介します。
ネイルカラー
50代女性には派手すぎない上品なカラーが人気です。中でもベージュ、シアーベージュ、グレージュ、ヌーディピンクなど肌なじみのよいカラーは手のシミやしわ、くすみを自然にカバーできるおすすめの色です。
初心者にも取り入れやすいピンク系カラーは血色をよく見せる効果があります。特にパステルカラーのピンクは自然に見えて、やわらかく優しい印象を与えられます。
ネイルデザイン
ワンカラー
ワンカラーとは一色で爪全体を塗るネイルのこと。シンプルで好感度が高く、シーンを選ばずに楽しめるのが魅力です。短い爪でも似合いやすいので、爪を伸ばしたくない人にもおすすめです。
フレンチネイル
ネイルアートの定番であるフレンチネイルは、もともとはクリアベースの爪の先端にホワイトカラーをのせたデザインを指していました。しかし、最近はさまざまなカラーやデザインが登場しています。
クリアベース×ホワイト以外のカラーを組み合わせたり、斜めにラインを入れたりと多様な楽しみ方があります。斜めにラインを入れると縦のラインが強調され、指を細く長く見せる効果も。カラーやデザインによってシンプルにも華やかにもできるのがフレンチネイルの特徴です。
グラデーションネイル
グラデーションネイルとは、カラーの濃淡や明暗などが少しずつ変わっていくデザインのこと。上品な印象を与えるので大人世代にぴったり。縦のグラデーションは指を細く長く見せる効果もあります。
また、根元がクリアベースのグラデーションネイルは爪が伸びてきても目立ちにくいので、頻繁にネイルをするのが難しい人にもおすすめです。
マグネットネイル
マグネットネイルとは、細かい鉄粉入りのジェルを爪に塗った後に磁石を近づけることで、鉄粉がグラデーションや奥行きのある模様をつくるデザインのこと。ラメやパールとは違った輝きがあり、ワンカラーでも華やかさを演出できます。
50代に人気の足のネイル
足を美しく見せるペディキュア。特にサンダルをはく夏は足元のおしゃれを引き立てます。足は手元より視線が離れていて目立ちにくいため、あえて華やかなカラーやデザインに挑戦してみるのもよいでしょう。
くすみが目立ちやすい50代の足元には、ツヤや光沢感のあるネイルがおすすめです。上品で肌になじみやすいベージュやピンクのほか、繊細なラメ入りのネイルやグラデーションネイルで変化をつけてもおしゃれに。夏は涼しげな寒色系カラーも人気です。
(まとめ)
ネイルの種類やカラー、デザインは実にさまざま。好みや生活スタイルに合わせて自分にぴったりのネイルを楽しみましょう。
構成/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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この記事を書いた人
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