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【探偵のねこ】何者かに荒らされた部屋、犯人は誰? ねこの名探偵が正体を暴く!

  • 2024.9.19
部屋を荒らした犯人は (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
部屋を荒らした犯人は (C)ぱんだにあ/KADOKAWA

赤ずきんちゃん、シンデレラ、一休さん、浦島太郎。そんな数々の言わずと知れた有名な物語も、ねこが加わっただけでひと味違った方向に!?

みんなが知ってる古今東西の昔話に、ねこが登場したらどうなるの? 原作では悲劇でも、ねこが登場するだけでゆるくてキュートなお話に変貌してしまいます。登場人物たちがねこに絆される姿には、「ねこだから仕方がない」と思わず納得してしまうこと間違いなし!

作品の元となった神話や名作についても改めておさらいしながら、ねこが加わることにより新たな展開を繰り広げる物語をぜひお楽しみください。

※本記事はぱんだにあ著の書籍『ねこむかしばなし』から一部抜粋・編集しました。

◆探偵のねこ

犯人はこの中にいます! (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
犯人はこの中にいます! (C)ぱんだにあ/KADOKAWA

■◆元となったむかしばなし

シャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズはイギリスの作家アーサー・コナン・ドイルによって生み出された名探偵です。医者である相棒のワトスンと一緒に行動し、数々の難事件に挑みます。

数少ない情報から分析し真実を導き出す観察眼と推理力を持っており、その天才的な解決力は警察組織にも頼られるほどです。推理力のほかにも武術や拳銃の扱いも秀でているなど多彩な面も持ち合わせており、中でもバイオリンの腕は超一流とも。

◆鬼婆とねこ

決して覗いてはならんぞ… (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
決して覗いてはならんぞ… (C)ぱんだにあ/KADOKAWA

■◆元となったむかしばなし

安達が原の鬼婆

あるところに一人のお坊さんがいました。山で修行をしていたお坊さんですが、気づくとすっかりあたりは暗くなっており下山もままなりません。

そんな時、一軒のあばら家を見つけます。お坊さんは住んでいた老婆に頼みこみ、1泊させてもらうことになりました。その時、老婆に「この扉は開けないでください」と言われます。しかし夜になり、扉の奥から聞こえる「ぴちゃ…ぴちゃ…」という音が気になったお坊さんが扉を開けると、大量の人間の骨がありました。

老婆に化けていた鬼婆は怒り、逃げ出したお坊さんを追いかけます。お坊さんが走りながら念仏を唱えていると、如意輪観音が現れて老婆を倒します。お坊さんは間一髪逃げきったのでした。

◆皿屋敷のねこ

昨日食べたからだよね? (C)ぱんだにあ/KADOKAWA
昨日食べたからだよね? (C)ぱんだにあ/KADOKAWA

■◆元となったむかしばなし

番町皿屋敷

江戸時代に菊という女がいました。

ある日、菊は屋敷の主人の大切な皿を割ってしまいます。怒った主人は菊の中指を切り落とし、牢屋に閉じ込めました。牢屋から抜け出した菊は苦しさから逃れるため、井戸に身を投げます。

するとその日から、生まれた子どもの中指がなかったり、井戸から「1枚…2枚…、9枚…1枚足りない…」と永遠に皿を数える女性の声が聞こえたりと怪奇現象が起き始めます。それを聞いた高名なお坊さんが屋敷を訪れました。

そしてその井戸に近づくと「1枚…2枚…」と声が聞こえ始めます。「9枚…」と聞こえた時、お坊さんが「10枚!」と言うと、声の主である菊は「よかった…」と安心し、そのまま成仏しました。

著=ぱんだにあ/『ねこむかしばなし』

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