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56歳の読者がイメチェン!くせ毛が気になる「おにぎりボブ」から知的な「ひし形ボブ」へ

  • 2024.9.19

50代・60代女性のイメチェンビフォーアフターを写真でレポートする連載企画。今回は「くせ毛に似合う髪型がわからない」という50代女性が挑戦。おにぎりボブからイメチェンしたい酒井さん(56歳)が爽やかな「知的リラックスショート」で変身します!

くせ毛に似合う髪型がわからない…50代女性が挑戦!

今回イメチェンに挑戦するのは「流行だからとボブにしたら、三角おにぎりみたいになってしまって……。似合う髪型がわかりません」という酒井さん。

メイクも「頬のたるみやほうれい線が気になります。最近、目の下のたるみを見た母から『時間って残酷ね』と言われてショックでした」と、年齢肌の悩みを解決したいそうです。

イメチェンに挑戦する人:酒井昭子さん(56歳)

イメチェンに挑戦する人:酒井昭子さん(56歳)

「イメチェンでなりたいイメージ、と言われて考えてしまいました。自分に似合う髪型やメイクを研究するのも面倒で、適当にしてきました。もうすぐ還暦を迎えるので、くせ毛に似合う髪型&50代メイクのコツを教えてもらって、年相応で爽やかな感じになりたいです」(酒井さん)

ヘアカット:石川貴文さん

ヘアカット:石川貴文さん(えがお美容室)

「今回の髪型のテーマは『知的リラックスショート』です。前髪は長さを残して知的に見せつつ、後ろは手ぐしで自然にまとまる、お手入れがラクなショートボブを目指します。お悩みの“おにぎり感(サイドのボリューム)”を減らして、くせ毛に似合う髪型に仕上げていきましょう」(石川さん)

メイク:鈴木みほさん

メイク:鈴木みほさん

「酒井さんは元々のお顔立ちが華やかなので、メイクはシンプルイズベスト。下地でツヤ感と血色をアップして、健康的にカバーするだけでOKです。リップなどで色のトレンドを取り入れて、メイクをアップデートしていくと、より若々しい印象に仕上がりますよ」(鈴木さん)

※シニア専門ヘアサロン「えがお美容室」でヘアカット&「ビューティー体験(ネイル・メイク・ヘアセット・撮影)」をセットで実施。撮影日はいつものナチュラルメイクで来てもらい、髪型とメイクでどこまで変化するのか、ビフォーアフターを写真で比較。

初夏にぴったり!爽やかなカジュアルファッションに変身

初夏にぴったり!爽やかなカジュアルファッションに変身

イメチェンのポイントが決まったら、さっそく写真撮影用の洋服をセレクトしていきます。

「今回のイメチェンは『爽やか』がテーマなので、白のデニムジャケットに水色のシャツを用意してみましたが、いかがでしょうか?」と、スタイリスト・土岐まりさん。

すると「いつもは黒や紺など濃い色ばかり着ていて、白や水色はあまり着ません。シャツもあまり着ないし、デニムジャケットは持ってないですね」と、酒井さん。

いつもは選ばない洋服を着るのも、イメチェンならではのお楽しみ! 爽やかなカジュアルファッションに挑戦することになりました。

イメチェンのポイント1:“おにぎり”からひし形ボブへ

シャンプーをしたら、ヘアカットからイメチェンスタートです。

「くせ毛のある人は、濡れたときに短くカットすると、乾いた後に膨らんで、髪型が変わって見えることがあります。濡れた状態で完成を予想して少し長めにカットした後、ドライヤーで乾かしてから、フリーハンドで動きを出していくと、失敗しません」と石川さん。

まずは、濡れた状態で襟足とサイドを大まかにカットしていきます。

イメチェンのポイント1:“おにぎり”からひし形ボブへ

「年齢を重ねるとどうしてもトップのボリュームが減ってしまうので、レイヤーが入っていない重めのボブだと、髪の重心が下になって“おにぎり感”がアップしてしまいます。髪のボリュームに引っ張られて、頬のたるみが強調されてしまう原因にもなります」

これを聞いた酒井さんは「えー、頬のたるみを隠したくて、わざと長めにしてたのに……逆効果だったんですね!」と驚いた顔。

「気になる部分を隠そうと髪を長くすると余計に目立ってしまうので、髪を短くカットして重心を上にするのがおすすめ。トップとサイドにボリュームを出して、襟足をすっきり仕上げる『ひし形ボブ』にすると、小顔効果もアップしますよ」(石川さん)

イメチェンのポイント2:くせ毛は濡れた状態で伸ばす

ひし形ボブのだいたいの形が見えてきたら、いったんドライヤーで乾かしていきます。

イメチェンのポイント2:くせ毛は濡れた状態で伸ばす

「くせ毛は、しっかり髪が濡れた状態から、手ぐしで伸ばしながら乾かすと直しやすいです。クシを使わず、手ぐしでとかすと、髪のツヤもアップします。ドライヤーで乾かすときは、いろいろな方向から風を当てて、しっかり乾かすのが大切です」と石川さん。

「朝起きてくせ毛が気になるときも、水をつけてから伸ばすのがポイント。できれば、ヘアアイロンがあると便利です。分け目の向きによっても、ふくらみやすい方向があるので、美容師さんに聞いて自分の髪のくせを知っておくといいですね」

また、毛先のパサつきが気になるという酒井さんに「カラーした髪は、時間がたつと色が抜けて乾燥して見えがち。いつも根元だけリタッチするのではなく、3回に1度くらいは全体にカラーを塗ると、毛先にもツヤが出て若々しい印象に仕上がります」とアドバイス。

くせ毛もカラーも、正しいケアを覚えることが大切なのですね!

イメチェンのポイント3:知的リラックスショートが完成

髪をしっかり乾かしたら、襟足やサイドのバランスを整えていきます。

「襟足はまっすぐカットしたままだと、ナチュラル感が出ないので、細かくハサミを入れてボカして、柔らかい女性らしさを出していきます」と石川さん。

「サイドは耳の後ろに髪がたまって重くなりやすいので、顔のまわりにレイヤーを入れて、軽さを出します。前髪は短いとかわいくなり過ぎるので、長さを残して知的に仕上げます」

こうして、横から見ても後ろから見てもステキな「ひし形ボブ」の完成です。

イメチェンのポイント3:知的リラックスショートが完成

最後に、カーラーでトップのボリュームを出して、アイロンで動きとツヤをプラスします。

イメチェンのポイント4:50代メイクのコツはツヤ感

続いては、メイクです。

「芸能人のメイクを見ていても、若々しくて憧れる女性の条件って、肌のツヤと血色にあることが多いんです。ファンデーションやチークも、なるべくパウダーは避けて、クリームタイプを使うのがおすすめです」と、鈴木さん。

特に、顔の高い部分にツヤを出すと、若々しく健康的に見えるそう。

「マスクで過ごすことが多い今は、マスクから出る、目の下や鼻、あごなどにツヤを出すタイプの日焼け止めを部分付けするのがおすすめです」

イメチェンのポイント5:目幅アップ!アイラインのコツ

イメチェンのポイント5:目幅アップ!アイラインのコツ

「アイメイクもツヤがカギ。まず、ベージュのハイライトカラーを目の下に入れて、目元に光を集めます」

アイメイクは顔を印象付ける大切なポイント。続いて、眉毛・まつ毛・アイラインを丁寧に仕上げていきます。。

「眉毛は左右の高さを合わせるように、低い方の左に合わせて、右の眉頭の位置を下げて描き始めます。まず、パウダーで描いてから、ペンシルで足りない部分を埋めていきます。ビューラーでまつ毛をしっかり根本から立ち上げたら、マスカラをオン。これだけでもグッと目ヂカラがアップします」

さらに、仕上げにアイラインを入れていきます。

「目尻に濃い色を入れると、視覚効果で目の幅が広がって、大きく見せる効果があります」

鈴木さんいわく、アイラインを引くときのポイントは、目尻を上に跳ね上げるのではなく、「真横に延ばすイメージで引くこと」なのだそう。

「アイラインを黒目の上から目尻まで引いたら、3mmくらいスッと真横に伸ばして描きます。すると、目の下のラインの延長線とアイラインの間に、三角形の隙間ができるので、そこにオレンジやピンクのアイシャドウを塗ります。血色&目幅アップ効果が上がります」

50代のアイメイクのコツ:アイラインの引き方
参照:たるんだ目元を引き上げるアイラインの引き方と選び方

イメチェンのポイント6:リップでトレンドを取り入れる

最後にリップを塗ったら、メイクも完成です。

イメチェンのポイント6:リップでトレンドを取り入れる

「50代・60代になると、ずっと同じメイクをする人が増えていきます。でも、洋服や髪型と一緒で、メイクにもトレンドがあります」と鈴木さん。

「若い人用のリップでも、自分に似合う色があれば、ぜひ挑戦してみてください。ワンポイント、トレンドカラーが入るだけで、若々しい印象に仕上がります」

今回、鈴木さんがチョイスしたのは、黄みオレンジの「柿色リップ」。

トレンドは、黄みオレンジの「柿色リップ」

カジュアルなオレンジカラーですが肌なじみがよく、大人女性がトレンドを取り入れるのにおすすめの色です。

イメチェンのポイント7:パール&ラメの爽やかネイル

仕上げに、ネイルで手先までおしゃれに仕上げていきます。

「いつも爪切りでカットするだけで、ネイル・ハンドケアは特に何もしていない」という、酒井さん。甘皮ケア&爪磨きに興味津々です。

「顔の肌と一緒で、爪も乾燥に弱いんです。ハンドクリームでもいいので、1日に何回か塗ってあげると、爪トラブルを予防できますよ」と、ネイリスト・橋本まりえさん。

ネイルのカラーは、初夏らしい水色に決定!

「お洋服に合わせた、爽やかなイメージのネイルに仕上げていきます。肌色にブルーは合わせづらいカラーですが、今回使うパールが入った水色は合わせやすいのでおすすめです」

イメチェンのポイント7:パール&ラメの爽やかネイル

爪の先端には、シルバーのラメをオン。

「ラメを先端に入れると、ゴージャス感がアップすると同時に、指が長く見える効果もあるんです。爪先にトントンとネイルの筆先を乗せるだけで簡単にできるので、ぜひご自身でも挑戦してみてくださいね」

これで、イメチェンはすべて完了です!

爽やかに変身!イメチェンビフォーアフターを写真で比較

イメチェン前は「似合う髪型&メイクがわからない」とお悩みだった酒井さんですが、どのように変身したのでしょうか?

さっそく、写真でビフォーアフターを比較していきましょう!

フロント(正面から)

イメチェンビフォーアフター(フロント):50代女性・酒井さん

イメチェン前は、下にボリュームがあって“おにぎり感”があった髪型が、襟足&サイドをカットして、トップにボリュームを出したことで、おしゃれな「ひし形ボブ」に。

メイクでツヤ感をアップさせたことで、お悩みだった頬のたるみやほうれい線は気にならず、さらに若々しく変身しました。アイラインの効果で目力もアップ!

サイド(横から)

イメチェンビフォーアフター(サイド):50代女性・酒井さん

サイドも、イメチェン前は頬のたるみを隠そうとして、かえって顔まわりの輪郭が強調されていましたが、イメチェン後はサイドがスッキリして、重心も上がり小顔効果がアップ!

バック(後ろから)

イメチェンビフォーアフター(バック):50代女性・酒井さん

後ろから見たときも、三角から丸いシルエットへ。襟足もコンパクトかつナチュラルにカットされており、くせ毛が気にならない髪型になりました。

傷んだ毛先をカットして、手ぐしで整えた効果で、髪のツヤもアップ。まさに、初夏にぴったりの爽やか「知的リラックスショート」に仕上がりました。

似合う髪型&メイクで変身「本当にワクワクしました!」

白のデニムジャケット&水色のシャツに着替えて、カメラの前でポーズを決める酒井さんは、まるで本物のモデルさんのよう!

あまりにスムーズな撮影進行に「どこかの事務所に所属されているプロのモデルさんなんですかね……?」と、スタッフから確認がくるほど、ステキな笑顔でした。

似合う髪型&メイクで変身「本当にワクワクしました!」

そんな酒井さんに、イメチェンの感想を聞いてみました!

「イメチェン前は、似合う髪型がわからなくて困っていたのですが、悩みのくせ毛も気にならず、おしゃれに変身できてよかったです。トップのボリュームの出し方も教えてもらったので、これからも家で挑戦してみたいと思います」

イメチェンアフター写真:トップのボリュームがアップ

「メイクの一番の悩みは、頬のたるみだったのですが、ツヤを出すことで、たるみやシミ・しわが気にならなくなったのが驚きでした。アイシャドウの色使いや、目幅を出すアイラインの引き方も教えてもらえて、新しい知識を元にメイクをアップデートしたいと思います」

酒井さん「メイクをアップデートしたいと思います」

「デニムジャケットも初めて着て、新鮮でした! ネイルも、自分では選ばないカラーや、爪が長く見えるラメの使い方も教えてもらえて、うれしかったです」

イメチェンの感想「今日は本当にウキウキしました!」

「日常生活で、かわいいと言われることがほとんどないので、今日は本当にウキウキしました! 前向きに過ごすためにも、こういうウキウキはとても大事だと思います。今日はステキに変身させてもらって、ありがとうございました」

「似合う髪型&メイクがわからない」そんな人は、プロのサポートでイメチェンに挑戦してみませんか?

思い込みを捨てて、髪型やメイクをアップデートすれば、あなたもとびっきりの笑顔になれるはずです。

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年齢を重ねた素敵な女性のための美容室。白髪が気になる、髪にボリュームがでない、 髪が細くなってきた、ツヤがなくなってきたなど、シニア世代ならではのお悩みにお答えします。スタッフの検温やマスク着用、器具の消毒、換気などの新型コロナウイルス予防対策も徹底しています。
 
TEL:03-5980-7522
東京都豊島区巣鴨3-20-14 山下ビル2階/不定休

美容師:石川貴文さん

20年以上のキャリアを通してお客様の理想に応え続け、えがお美容室でのサロンワークにてシニア世代の髪の悩みを解決している。講師としても活動し、そのノウハウに注目が集まっている。

メイク:鈴木みほさん

40代以上の女性を愛らしく輝かせるメイクを得意とするメイクアップアーティスト。広告をはじめ舞台、 CM、PV、コスメブランドなどでアーティストやモデルのヘアメイクを手掛け、活躍中。

 
取材・文=竹下沙弥香(ハルメクWEB) ヘアカット=石川貴文(えがお美容室) メイク=鈴木みほ(えがお美容室) ネイル=橋本まりえ(えがお爪工房) 衣装スタイリング=土岐まり(えがお洋品店) 撮影=土谷陽介、吉原潤一(えがお写真館)

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