1. トップ
  2. エンタメ
  3. 【MLB】10敗投手が4人、チーム首位打者は打率.247… 120敗目前のホワイトソックスが直面する「絶対に負けられない戦い」

【MLB】10敗投手が4人、チーム首位打者は打率.247… 120敗目前のホワイトソックスが直面する「絶対に負けられない戦い」

  • 2024.9.20
苦しい戦いが続くホワイトソックス(C)Getty Images
SPREAD : 苦しい戦いが続くホワイトソックス(C)Getty Images

2024年シーズンのMLBは残すところわずか。各地区のペナントレース、そしてポストシーズン(PS)進出をかけるワイルドカード争いで「絶対に負けられない戦い」が続いている。そんななか、PSには無縁のチームでありながら、「絶対に負けられない戦い」を続けているのがホワイトソックスだ。

■MLBワースト120敗へのカウントダウン

ア・リーグ中地区最下位のホワイトソックスが、9月16日(日本時間17日)のエンゼルス戦に勝利し、今季3度目の3連勝を飾った。すると、地元紙『シカゴ・トリビューン』はSNSで「勝利を得るのは難しいことだった。だから、勝利を収めることができたときは、そのありがたみを感じられる。連続していくつか勝利を収めることができれば、さらに素晴らしいことだ」と投稿した。
そのコメントには素直に喜べない気持ちも込められていた。それというのも、ホワイトソックスは今季、ここまで歴史的な大敗を喫しているからだ。17日(同18日)のエンゼルス戦で4連勝を狙うも、今季19度目の完封負けで36勝116敗となった。
今季のホワイトソックスは、開幕4連敗でスタートすると地区最下位のまま5~6月には14連敗、7~8月には21連敗を喫し、1日(同2日)には107敗で球団ワースト記録を更新した。MLBのワースト記録は、2リーグ制となった1901年以降では、球団創設1年目の1962年にメッツが記録した120敗。18日(同19日)のエンゼルス戦も3度のリードを守りきれずにサヨナラ負けで117敗目。その不名誉な記録更新が目の前に迫っている。
個人成績に目を向けると、規定打席に到達している3選手中最も打率が高いアンドリュー・ボーン内野手でも.247。投手陣では10敗を喫しているのがなんと4投手。クリス・フレクセン投手は2勝14敗。とにかく投打が噛み合わないまま今シーズンが終わりを告げようとしている。

■オーナーが異例の声明で、選手とスタッフをねぎらう

11日(同12日)のガーディアンズ戦で114敗、ホーム15連敗の球団ワースト記録を更新すると、『シカゴ・トリビューン』のポール・サリバン記者が自身のSNSで、異例ともいえるジェリー・レインズドーフ球団オーナーの声明を、自身のSNSで公開した。
そこには「組織の全員が今シーズンの結果に非常に不満を抱いている、それは言うまでもない。今年はすべての敵、特にファンには非常に痛手だった。私が感銘を受けたのは、歴史的に困難なシーズンにもかかわらず、選手とスタッフがどのように働き続け、プロの姿勢を毎日球場にもたらしてきたかということです」と、声明にはファンへの謝罪と当時に、選手、スタッフに対するねぎらいが溢れていた。
ホワイトソックスはこのまま記録を更新してしまうのか、それともホームでの連敗を止め3連勝を飾ったように、最後に意地を見せるのか。

元記事で読む
の記事をもっとみる