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女囚人たちによる壮絶な頭脳戦&サバイバルゲームを描いた海外ドラマ「ウェントワース女子刑務所」 あらすじと見どころを紹介

  • 2024.9.19
「ウェントワース女子刑務所」より (C) FremantleMedia Ltd.
「ウェントワース女子刑務所」より (C) FremantleMedia Ltd.

【写真】凛とした表情で女子刑務所内を歩くダニエル・コーマック“ビー”

オーストラリアのTVドラマ史上歴代No.1視聴率を誇る「ウェントワース女子刑務所」。虐待を続ける夫への殺人未遂の容疑でウェントワース女子刑務所に収監された普通の主婦、ビー・スミス(ダニエル・コーマック)が、娘に再会できることだけを励みに曲者だらけの刑務所生活を生き抜く姿を描いた本作。本記事では、見どころとともにシーズン1~8のあらすじを紹介していく。

怯えるだけだった普通の主婦・ビーが刑務所内でたくましく変化を遂げていく

本作は、オーストラリアで1979年から1986年まで放送された人気ドラマ「Prisoner Cell Block H」をリメイクした作品で、オーストラリアのTV界で最も権威のあるロジー賞や、オーストラリアのエミー賞とも呼ばれるアステラ賞などを受賞し、世界158以上の国と地域で放送、配信されている人気作だ。

閉ざされた塀の中で囚人たちが独自の社会を築き、外の世界の常識が一切通用しない環境で繰り広げられる権力争いや壮絶な頭脳戦。ときには肉体も駆使しなければならないタフでサバイバルな日常に、始めのうちは怯えていただけのビーが、様々な事件を通じてたくましく変化していく姿は本作の見どころとなっている。

そんなビーを演じるダニエル・コーマックは、後に行われたフランキー役のニコール・ダ・シルバとのトークイベントで役作りについて明かしている。それによると、シーズン2に入る前にプロデューサーから“「ターミネーター2」のリンダ・ハミルトンのような肉体に仕上げてほしい”と言われたそうで、1日2回のワークアウトと特別な食事療法により、やっとの思いで強靭な肉体を作り上げたという。物語が進むにつれて鍛え上げられていくビーの精神面はもちろん、ダニエルが必死に作り上げた“肉体面の変化”にも注目したい。

「ウェントワース女子刑務所」シーズン1 キービジュアル (C) FremantleMedia Ltd.
「ウェントワース女子刑務所」シーズン1 キービジュアル (C) FremantleMedia Ltd.

個性的な女囚人たちが続々と登場

本作では、ビーを待ち受ける囚人たちの個性的なキャラクター像もの見所の一つ。女囚人のボス・ジャックス(クリス・マクウェイド)と対立する新派閥のリーダー・フランキーは、その美貌に加えて引き締まった筋肉とおしゃれなタトゥー、明晰な頭脳と頼りがいのある性格から、主人公のビーとともに絶大な人気を博したキャラクターだ。

また、新入りのビーに刑務所内の生活や仕組みについて説明する「世話係」のリズ(セリア・アイアランド)や、子供が大好きで別の囚人の子供を我が子のようにかわいがるドリーン(シャリーナ・クラントン)など、囚人でありながら心優しいキャラクターも登場する。しかし、もちろん彼女たちにも罪を犯した悲しい過去が…。

さらに、そんな彼女たちを見守る看守たちの人生にフォーカスするシーンも。刑務所という狭い世界の中で密接に絡み合う、歪で異様な人間模様。極限の状況にありながら、それでも生き延びていかなければならない囚人たちのサバイバルな日常がスリルたっぷりに描かれていく。

「ウェントワース女子刑務所」より (C) FremantleMedia Ltd.
「ウェントワース女子刑務所」より (C) FremantleMedia Ltd.
「ウェントワース女子刑務所」より (C) FremantleMedia Ltd.
「ウェントワース女子刑務所」より (C) FremantleMedia Ltd.

最愛の娘との再会のため、女囚人たち独自の社会の中で生き抜くことを決めたビー

シーズン1では、主人公のビーが、虐待を続ける夫への殺人未遂の容疑で、ウェントワース女子刑務所に収監されてしまう。最愛の娘・デビー(ジョージア・フラッド)と再会することだけを励みに、外の世界の常識が一切通用しない女囚たち独自の社会の中で生き抜くことを決めるビー。しかし、刑務所長のメグ(キャサリン・マクレメンツ)が何者かに殺され、血まみれで現場にいたビーは殺害容疑をかけられてしまう――。

シーズン2では、ジャックスに代わってフランキーが新たなボスとなり、麻薬取引が横行。ウェントワースの風紀を正すため、新たな看守長にジョアン(パメラ・レーブ)が就任し、囚人たちを厳しく支配し始める。そんな中、大切なものを失い自暴自棄になったビーは薬を乱用するように…。ビーを心配するリズは、「新たな生きがいを見つけてはどうか」と言葉をかけるのだが――。

シーズン3では、ウェントワースのボスになったビーが、ジャックスの息子・ブレイデン(リーフ・アイルランド)を殺害した罪で無期懲役となる。看守長のジョアンによる厳格なルールによって囚人たちに不満が募り、ボスとして対応を求められるビー。そんな中、ビーを崇拝しているという、女性だけで構成された自警団グループ“レッド・ライト・ハンド”のリーダー・カズ(タミー・マッキントッシュ)がウェントワースに面会に訪れる――。

シーズン4では、火災に見舞われたウェントワースに囚人たちが戻ってくる。看守長のジョアンはこれまでの悪事が明るみに出たことにより逮捕され、ヴェラ(ケイト・アトキンソン)が新しい看守長に就任。一方、カズはビーに裏切られたことで恨みを抱いていた。そんな中、ジョアンは自ら志願して囚人としてウェントワースに収監されることとなり、囚人たちに影で働きかけて暗躍し始める――。

「ウェントワース女子刑務所」より (C) FremantleMedia Ltd.
「ウェントワース女子刑務所」より (C) FremantleMedia Ltd.

目まぐるしく状況が変わる権力抗争の中、人生をかけた復讐劇が繰り広げられる

シーズン5では、カズが新たなボスに就任し、アリー(ケイト・ジェンキンソン)はビーの敵討ちに燃えていた。ジョアンへの復讐の機会をうかがっていたアリーだったが、カズは“非暴力”という新たなルールを掲げ、破った囚人たちを厳しく処罰していく。一方、仮出所していたフランキーは、刑務所に入るきっかけとなった暴行事件の被害者・マイク(フェリックス・ウィリアムソン)と再会していた――。

シーズン6では、脱獄して全国に指名手配されたフランキーが、追手を逃れながら無実を証明するために奔走。ウェントワースでは、ジョアンにそそのかされて自分を裏切ったジェイク(バーナード・カリー)のことを許せないヴェラが、復讐のためにジェイクの悪事の証拠探しを始めていた――。

シーズン7では、シーズン6で新たに加わったリタ(リア・パーセル)の結婚式当日に、結婚相手が襲撃される。カズと手を組み、襲撃事件の黒幕を殺そうと決意するリタだったが、新たに囚人としてやってきたナレル(モルガナ・オライリー)に弱みを握られてしまう――。

ファイナルシーズンとなるシーズン8では、新たな囚人として、ウェントワースの元ボスだったルー(ケイト・ボックス)と、パートナーのレブ(ゾーイ・テアレイクス)がやって来る。新しくボスになったアリーとルーの間に微妙な空気が流れる中、ヴェラが復職。一方、死んだと思われていたジョアンは復讐のチャンスをうかがっていた――。

手に汗握る抗争が繰り広げられる本作は、動画配信サービス「Hulu」にてシーズン1~8まで配信中。

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