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ファスナーの直し方 片方外れた場合と両方外れた場合どちらも解説! 応急処置も

  • 2024.9.19

鞄や財布のファスナーが閉まらない!

black and gold belt buckle
イエコレクション iecolle

外出先などで洋服や鞄、財布などのファスナーが両方または片方外れたときや閉まらないとき、自分でできる応急処置や直し方を知っていれば安心です。
外れたり壊れたりしたファスナーでも、本体や布地が傷んでいなければ、捨てる必要はありません。
自分でできる応急処置や修理を試し、お気に入りを長持ちさせましょう。

ファスナーの素材を修理のしやすさで比較

ファスナーは金属製やプラスチック製など、素材の違いによって特徴や使われ方、修理のしやすさも異なります。
素材別にファスナーの特徴や修理のしやすさを比較してみましょう。

金属製ファスナー

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スライダーやエレメントなどのパーツが金属で作られたファスナー。
耐久性が高く、財布や鞄、革やデニムなどの洋服にもよく使用されています。
金属製ファスナーは、錆びるとスライダーが動きにくくなる点がデメリット。
その一方で金属製は加工しやすいため、比較的修理しやすい素材といえます。

プラスチック製ファスナー

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スライダーやエレメントなどのパーツがプラスチック製のファスナーは軽さが特徴。
またカラーバリエーションも豊富です。
ただし、熱や衝撃に弱く耐久性も低めで、変形や折れが発生しやすい点がデメリット。
修理の際も、力加減が強すぎると状況を悪化させてしまうことがあります。

コイルファスナー

green blue and red striped textile
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コイルファスナーは、スライダーやエレメントなどのパーツにポリエステルやナイロンなどの合成樹脂が使用されています。
エレメントがコイルのようならせん状になっており、柔軟性の高さが特徴です。

耐久性や修理のしやすさは金属ファスナーよりも劣りますが、プラスチック製よりも耐久性は高く修理もしやすいです。

ビスロンファスナー

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ビスロンファスナーは、スライダーやエレメントなどのパーツにポリアセタールなどの合成樹脂が使用されています。
樹脂製なので軽量ですが、金属製のファスナーと同じレベルの耐久性を誇ります。
それでいて柔軟性があり加工もしやすく、カラーバリエーションが豊富。
また比較的修理もしやすいタイプです。

ズボンなどのファスナーのパーツ

ズボンなどに使われるファスナーは、いくつかのパーツでできています。
ファスナーが閉まらない、外れたときの対処法を考えるために、パーツの名称と特徴を押さえておきましょう。

スライダー

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ファスナーを開け閉めするときに持ち手となる部分がスライダーです。
スライダーは柱、胴体、引手の3つのパーツでできており、エレメントを噛み合わせる役目があります。

エレメント

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務歯(むし)とも呼ばれるエレメントは、ファスナーテープの両サイドに縫い付けられたパーツ。
スライダーを上下させることにより、エレメントに付いた歯が噛み合ったり、分かれたりしてファスナーを開け閉めします。

テープ

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ファスナーを鞄や財布、ズボンなどの生地に取り付けるときに縫製する部分です。
テープ部分はファスナーの頻繁な上下移動に耐えられるよう、頑丈な生地が使用されています。
テープのカラーはスライダーやエレメントと統一するのが一般的ですが、あえて異なるカラーを採用している場合もあります。

上止・下止

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上止(うわどめ)と下止(したどめ)は、エレメントの上下に取り付けられたパーツです。
ファスナーを開け閉めするときに、スライダーがエレメントから抜けてしまわないように留める役目があります。

片方? 両方? ファスナーが動かない原因

ファスナーの片方または両方が開かない・閉まらない主な原因は2つ考えられます。
2つの原因とその対処法について解説します。

布を噛んで動かない

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スライダーが布を噛んで動かないとき、無理にスライダーを上下させるのはNG。
生地を傷めたり、パーツが破損したりすることがあるからです。

直し方は、布を噛んでいる方向と逆方向にスライダーを引っ張りながら、巻き込んだ布をゆっくり引き出します。
マイナスドライバーなどをスライダーと生地の間に差し込んで、隙間をつくるのも効果的です。
ただし、プラスチック製のファスナーは変形や破損の原因になりやすいため注意しましょう。

噛み合わせに油分がない

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噛み合わせのエレメントに油分がなくなると、スライダーの滑りが悪くなります。
ひどい場合は噛み合わせ部分が動かなくなってしまうことも。

その場合は潤滑油やシリコンスプレーを使ってみましょう。
潤滑油やシリコンスプレーを直接噛み合わせ部分に吹きかけることで滑りがよくなり、スライダーの動きがよくなります。

片方? 両方? ファスナーが外れる原因

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ファスナーの片方または両方が外れる原因は、主に3つ考えられます。
1つめはスライダーの緩みです。
スライダーのエレメントを引っ掛けている部分の幅が広がると、エレメントからスライダーが外れやすくなります。

2つめはエレメントの破損です。
エレメントの一部に折れや欠けがある場合、その隙間からスライダーが外れやすくなります。
3つ目は上止または下止の破損です。
留め具がなくなると、エレメントの端からスライダーが外れます。

ファスナーが片方外れたときの直し方

ファスナーが片方外れたときの直し方について、外出先などで自分でできる応急処置法やペンチを使う方法を解説します。

ファスナーが片方外れたときの直し方1 | 応急処置法

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まずは、外出先などでも道具なしでできる応急処置を紹介します。
ファスナーが片方外れた原因は、エレメントの歯が折れや広がりなどが多いです。
まず、エレメントが欠けたり広がったりしている部分を探し、見つかったらその部分からスライダーを入れます。
帰宅したらエレメントの広がりなどを調整しましょう。

ファスナーが片方外れたときの直し方2 | ペンチを使う方法

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ペンチを使う片方外れたファスナーの直し方を紹介します。
まず、エレメントから外れた側のスライダーの隙間を、ペンチで広げます。
エレメントが欠けたり広がったりしている場合は調整します。

スライダーの隙間にエレメントを入れ込み、隙間をペンチで挟んで閉めます。
このとき、閉めすぎると動かなくなるので注意してください。

ファスナーが両方外れたときの直し方

ファスナーが両方外れたときの直し方について、外出先などで自分でできる応急処置法やペンチを使う方法を解説します。
フォークを使って簡単にスライダーをはめる直し方も紹介します。

ファスナーが両方外れたときの直し方1 | 応急処置法

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ファスナーのスライダーが両方外れてしまった場合の応急処置法を紹介します。
エレメントの欠けや広がりが原因の場合は、基本的には片方外れたときと同様です。
上止や下止の破損が原因の場合は、外れたところからまたスライダーを入れてください。
ただし、留め具がなく外れやすいため、あくまで応急処置として行い、のちに修理に出すなどしましょう。

ファスナーが両方外れたときの直し方2 | フォークを使う方法

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完全に外れてしまったスライダーがはめにくい場合は、フォークを使うと簡単です。
まず、スライダーをはめやすいよう、端の留め具を外しておきます。

次にスライダーの下側からフォークを差し込み、固定します。
エレメントの両端を揃え、スライダーに同時にはめてください。
はまったらフォークを外し、スライダーが上下するかを確認してください。

ファスナーが両方外れたときの直し方3 | ペンチを使う方法

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ファスナーの留め具である上止または下止をペンチで外します。
スライダーの両側のエレメントを同時にはめます。
フォークを使うと簡単です。

スライダーの動きを確認し、留め具を戻します。
留め具が破損している場合は縫い留めるなど応急処置します。
エレメントの広がりやスライダーの緩みがあれば、ペンチで軽く調整しておきましょう。

ファスナーを閉めても開くときの直し方

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ファスナーを閉めても開いてしまうときは、エレメントが噛み合っていないケースが多いです。
スライダーを下止の位置まで移動させ、ゆっくり閉めてください。
このときゆっくり閉めても開いてしまうのであれば、スライダ―が緩んでいる可能性が高いです。
ペンチでスライダーを挟んで締めましょう。

道具がない外出先などでは、スライダーを机の端などに押し付け、体重をかけると締めることができます。
それでも閉まらない場合は、エレメントの破損が考えられます。
歯が折れている部分を見つけ、ペンチまたはペンなど先の細いものを使って元の状態に戻しましょう。

自分で無理ならプロに修理を依頼する

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この記事で紹介したファスナーの直し方はあくまで応急処置であり、同じところがまた壊れる可能性もあります。
何度自分で対処しても壊れる場合は修理に出しましょう。
修理は、靴や鞄、財布などの修理専門店や、洋服の仕立て直し専門店などで対応もらえます。
修理対応のあるブランドの鞄や財布、洋服などであれば、購入店に問い合わせましょう。

応急処置で直らないケース

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エレメントが欠けた、スライダーが劣化して壊れた、テープが破れたなど、パーツに破損がある場合、応急処置では直せません。
長く使いたい鞄や財布、洋服などは修理に出すのがおすすめです。

テープの破れや交換パーツがある場合は、手間と時間はかかりますが自分で縫って補修し、パーツを交換するなどして使うことも可能です。

ファスナーが滑りにくいときの対処法

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ファスナーが滑りにくいときは、ホームセンターなどで手に入るファスナー専用の潤滑油やシリコンスプレーをエレメントに吹き掛けると、スムーズに動くようになります。

潤滑油がすぐに用意できないときの応急処置にはリップクリームやハンドクリーム、蝋燭や鉛筆の黒鉛部分が使えます。
金属製で錆びている場合は、オイルがよいでしょう。

まとめ

フォークでスライダーをはめる方法など、ファスナーが両方または片方外れた、閉まらないときの応急処置・修理方法を紹介しました。

ファスナーの直し方は原因によって異なるため、各部の名称や特徴、原因別の対処法を押えておくと役立ちます。
ペンチや潤滑剤など、自分でファスナーを直すときに便利なアイテムも手元に置いておきましょう。
諦めて捨てる前に直し方を試して、お気に入りのアイテムを長持ちさせてください。

この記事を監修した専門家

イエコレクション 編集部のプロフィール
「彩り添える、家と暮らしのコレクション」をテーマに、暮らしに関する情報を発信するインテリア系WEBメディア。 家電や照明、キッチン用品、ペット用品やアウトドアなど暮らしに役立つコンテンツを毎日配信。 収納やDIYアイデアなどの暮らしコラム、専門家監修記事も続々公開中。

※本記事はIECOLLECTION編集部の調査結果に基づいて作成しています。

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