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”50代シングル先輩”ジェーン・スーさんに馬場典子アナが聞く「人生後半戦の優先順位、どうすれば?」

  • 2024.9.19

仕事が立て込む中、「50歳の誕生日は、いつの間にかぬるっと迎えてしまった」というフリーアナウンサー・馬場典子さん。人生100年時代、まさにそのど真ん中に立ち、「さて、この先をどう生きるべき……?」と考える今、〝シングル先輩〟の、ジェーン・スーさんにお話を伺いました。

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ジェーン・スーさん / 馬場典子さん profile

<左>シングル先輩 ジェーン・スーさん(51歳)

1973年、東京生まれ。エッセイ執筆のほか、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」などパーソナリティとしても活躍中。近著に『おつかれ、今日の私。』『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』など。

<右>馬場典子さん(50歳)

1974年4月27日、東京都生まれ。1997年に日本テレビに入社、アナウンサーとして数々の人気番組で活躍後、2014年フリーに。現在はテレビ・ラジオ・インターネット番組のほか、大阪芸術大学放送学科で教鞭もとる。

50歳は、人生の優先順位を仕分ける適齢期

馬場さん(以下敬称略)
スーさんは、私より1歳上でほぼ同世代ですよね。人生100年時代、私たち、今まさに人生ど真ん中ですね。

スーさん(以下敬称略)
とはいえ、これまでの50年とこれからの50年は、明らかに違いますよね。必然的に体力、集中力ともに落ちていくから。

馬場
以前、占いで55歳がピークって言われたんです。「残り50年もあるのに、随分早くピークが来ちゃう」なんて焦って。スーさんは、40歳のときにエッセイが大ヒットして、年齢を重ねるごとに大人の女性からの支持が高くなっていますよね。

スー
ありがたいことに、ラジオパーソナリティやイベント、雑誌やテレビの出演と、この10年で色々なお仕事をいただいて。それで、自分の好奇心を満たすことはできたのですが、その一方で、ここ数年は、書くことにシフトしたいというジレンマが強くなってきました。

馬場
私は、まだアナウンサーの仕事をもて余している感じがあって。じゃあ、何がやりたいの? と言われると、未だに何だろう……とふわっとしている自分がいます。

スー
私はこの10年が人生後半戦の勝負だと思うんです。50代は「やる」「やらない」の仕分けの時期というか。最近、自分に納得できるようなものを作らなくては、と初めて意識するようになって、ちゃんと腰を据えて〝書くこと〟をしたい、と。

馬場
そういえば、学生の頃はコンサルティングの仕事がしたかったんです。テレビのお仕事は楽しいけれど、なんとなくお仕事がいただけている今のままでいいのかな? と思う気持ちもどこかにあります。

スー
自分との折り合いっていうのは、後回しにすればするほど、こんがらがっちゃったチェーンネックレスみたいなもんで、 ほどくのが大変。でも、どっかでやんないと。その棚おろしは50歳が結構リミットかなと思います。

人生後半戦の優先順位は「すべては愛」基準

馬場
スーさんがおっしゃる、50歳での「やる」「やらない」の仕分け基準は何ですか?

スー
大袈裟じゃなく、〝すべては愛〟だと思います。この年齢になると、愛情を持って何かに接しない限り、結果いいものにはならないから。

馬場
確かに、仕事でも、モノでも、そうですよね。

スー
どんなにお金をたくさんいただいても、愛情を持って接することができなければ、相手も自分も不幸。

馬場
スーさんは、お父様の面倒もよくみていらっしゃいますよね。それも、愛ですか?

スー
無条件の愛なんてものはなかなかないですよ。恋愛にしても親子にしても、粗末にされたら傷つくし、見返りが欲しくなる。でも「愛情なんてくれてやれ」とも思うんです。

馬場
まだそこまで行けてないな。

スー
でも、私はパートナーはいるんですけど、法律婚するつもりは、今のところないんです。この年齢まで、誰かと家族として同じ屋根の下に住むっていうことがリスクにしか思えなかったんですよね。

馬場
とはいえ、年金も全くあてにならないし、おひとり様としては我々の親みたいに子供が何かをしてくれるわけじゃないから金銭的な準備は自分しか頼れない。

スー
老後の資金、2000万円じゃ足りないでしょ?

馬場
全然足りないですよね。だから最近、株や新NISAの勉強もしてます。あとお墓のことも気になります。

スー
私は、しがらみがなく、海に散骨とか、樹木葬とかでもいいな。

馬場
趣味のホラ貝の先生が詳しそうなので、聞いておきますね!

<スーさん>リネンブラウス¥10,989(ドゥクラッセ)パンツ¥29,700(LE PHIL/LE PHIL NEWoMan新宿店)パンプス¥130,900(セルジオ ロッシ/セルジオ ロッシ カスタマーサービス)ピアス/本人私物 <馬場さん>ニット¥16,500(CADUNÉ) スカート¥20,900(LE PHIL/LE PHIL NEWoMan新宿店)バングル¥16,500 リング¥13,640〈ともにエムシー・スタジオ〉 ピアス¥33,440〈ソコ〉(すべてZUTTOHOLIC)サンダル¥31,900(PIPPICHIC)

撮影/西崎博哉(MOUSTACHE)ヘア・メーク/佐藤エイコ(ilumini.)スタイリスト/乾 千恵 取材/柏崎恵理 ※情報は2024年9月号掲載時のものです。

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