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「我々の想像を超えるのがスーパースター」大谷翔平の“二刀流復活”を韓国紙が大いに期待するワケ

  • 2024.9.19

大谷翔平(30、ロサンゼルス・ドジャース)がポストシーズンに投手として登板するのだろうか。

米メジャーリーグの“スーパースター”大谷は、9月18日(日本時間)のマイアミ・マーリンズ戦でシーズン48号本塁打を放った。また、19日にはシーズン49盗塁目も成功し、史上初の「48-49」に到達した。

あと本塁打を2本、盗塁を1個加えれば、大谷は前人未踏の「50-50」を達成し、球史に残る偉大な記録を打ち立てることになる。

今季のMLBレギュラーシーズンは残り10試合だが、大谷のパフォーマンスと勢いを考慮すれば、それ以上も大いに期待できる。

怪物が揃うMLBの舞台でも、大谷は人間の能力を超越した存在として認められている。彼が「漫画から出てきた男」を意味する韓国の造語「マンチンナム」と呼ばれる理由もそこにある。

大谷は“保証小切手”と韓国紙…なぜ?

現実を超越した野球漫画のような歩みは「50-50」への挑戦だけではない。なんと最近ではポストシーズンでの“投手登板”の可能性も浮上している。

大谷は2013年に北海道日本ハムファイターズでプロ生活を始めたときも、2018年にロサンゼルス・エンゼルスでMLB生活を始めたときも、基本条件は“二刀流”だった。その度に、多くの人々が「負傷」や「体力問題」などを理由に否定的な意見を吐き出した。

しかし、大谷は多くの難関を克服して“二刀流”の頂点に立った。

昨年9月にトミー・ジョン手術を受けたため、今年は打者のみの“一刀流”に専念している。ただ、エンゼルス時代には“二刀流”で二度、満場一致のア・リーグMVPを受賞したこともある。

今年もブルペンですでに150km台の剛速球を投げ、“二刀流”復帰を着実に準備している最中だ。特に大きな問題がなければ、来季は再び“二刀流”の大谷を球場で観られるはずだ。

ところが、彼の登板がもしかしたら少し早まるかも知れない。その舞台はポストシーズンだ。ドジャース率いるデーブ・ロバーツ監督も「すべての可能性は開かれている」と含みを持たせた。

ドジャースはワールドシリーズ優勝を狙うチームだ。絶対に負けられないポストシーズンで、“投手・大谷”の力が求められる瞬間もあるだろう。先発ではなくても、大谷のリリーフ登板の可能性は提起され続けている。そこには当然、ファンの期待もある。

ロバーツ監督は最近、『MLB.com』とのインタビューで「大谷のコンディションが、試合状況、登板の必要性、本人の意思などさまざまな条件が合致すれば、一編のストーリーが作られることもあり得る」とし、「可能性は非常に小さい。しかし“ゼロ”ではない」と明らかにした。

大谷翔平
(写真提供=AP/アフロ)大谷翔平

大谷であれば、ポストシーズンの決定的瞬間にマウンドに登場してもおかしくなさそうだ。本人の意志が重要なのは間違いないが、仮に登板すればドジャース投手陣にも大きな力になる。長いイニングではなく、短いイニングを十分に防ぐ“保証小切手”だ。

現在、ドジャースの先発陣は負傷者の続出に悩んでいる。ローテーションが不安定だ。先発1番手のタイラー・グラスノー(31)が今季絶望となり、クレイトン・カーショウ(36)も左足親指負傷で再び負傷者リストに入った。ギャビン・ストーン(25)も今季絶望だ。

そのため、右肩腱板損傷から3カ月ぶりに復帰した山本由伸(26)をはじめ、新加入のジャック・フラハーティ(28)、さらにはウォーカー・ビューラー(30)、ボビー・ミラー(25)などが先発の役割を果たさなければならない。

ポストシーズンのような短期決戦は“投手勝負”がカギを握る。先発陣が弱ければ、ポストシーズンで強い相手に勝つことは容易ではない。 先発陣が弱ければ、リリーフ陣をフル稼働して守り抜く野球をしなければならない。それすらもできなければワールドシリーズの頂点には届かない。

『MLB.com』は「大谷がポストシーズンでドジャースを助ける可能性は低い」と見通したが、それでも“投手・大谷”の名前が呼ばれる理由は残されている。

決定的瞬間に、“マンチンナム”の選択が描かれる。想像以上のことをしてみせるのが“スーパースター”というものだ。

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