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部屋とそこに暮らす人を写し出す──東京都写真美術館で「アレック・ソス 部屋についての部屋」展が開催

  • 2024.9.18
アレック・ソス《Anna, Kentfield, California》〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉より 2017年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth
アレック・ソス《Anna, Kentfield, California》〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉より 2017年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth

「アレック・ソス 部屋についての部屋」は、1969年生まれのアメリカ人写真家、アレックス・ソスの30年に及ぶ創作活動を6つのセクションで紹介する企画展だ。東京写真美術館独自の試みとして、“部屋”をテーマに、「ドキュメンタリー・スタイル」といわれる、アメリカの伝統的な写真スタイルを継承するソスのこれまでの作品を編み直す。

初期の代表作〈Sleeping by the Mississippi〉から、ソスが影響を受けた写真家たちのポートレート、ローカルなコミュニティにおける人々の交流を写したシリーズなど、ソスのこれまでの作品を網羅的に紹介。さらに、2022年から2024年にかけてアメリカの美術学校を舞台に撮影された最新作シリーズ〈Advice for Young Artists〉を世界初公開する。

初期からアメリカ国内を車で旅し、風景や出会った人々を大判カメラで撮影してきたソス。出品作品シリーズのひとつ〈I Know How Furiously Your Heart is Beating〉ではそうしたロードトリップのスタイルではなく、舞踏家・振付家のアンナ・ハルプリン(1920-2021)や、小説家のハニヤ・ヤナギハラ(1974-)など世界各地のさまざまな人々を訪ね、その人が日々を過ごす部屋のなかで、ポートレートや個人的な持ち物を撮影したものだ。そして、部屋とそこに暮らす人をテーマとするこのシリーズが、同展のきっかけとなった。

「ポートレートや風景、静物などを定期的に撮影しているが、最も親しみを感じるのは室内の写真だ」と語るソスの作品に登場するさまざまな部屋や、その空間にたたずむ人々の写真からいったい何が見えてくるのだろうか──。

アレック・ソス《Untitled 07》〈Dog Days, Bogotá〉より 2003年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth
アレック・ソス《Untitled 07》〈Dog Days, Bogotá〉より 2003年 東京都写真美術館蔵 ⓒAlec Soth
アレック・ソス《Still Life Ⅱ》〈Advice for Young Artists〉より 2024年 作家蔵 ⓒAlec Soth
アレック・ソス《Still Life Ⅱ》〈Advice for Young Artists〉より 2024年 作家蔵 ⓒAlec Soth

アレック・ソス 部屋についての部屋

会期/10月10日(木)〜2025年1月19日(日)

会場/東京都写真美術館 2階展示室

開館時間/10:00-18:00、木金~20:00、入館は閉館30分前まで

観覧料/一般800円、学生640円、中高生・65歳以上400円

Tel./03-3280-0099

休館日/月、月曜が祝休日の場合は翌平日、年末年始(12月29日~1月1日)

https://www.topmuseum.jp/

Text: Aya Hasegawa

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