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拝見! あの人の暮らしのインテリア 琺瑯の「白」い世界で、機能的な家事も叶える知恵

  • 2024.9.18

毎日の生活、気持ちを左右するインテリア。
暮らしやすさを作る機能やルールと、自分らしさを映すセンスを両立している人の部屋づくりから、ヒントをもらいます。

今回お宅を拝見したのは・・・
野田琺瑯
野田善子さん
野田琺瑯会長・野田浩一氏と結婚後、同社に勤務。自宅でも自社製品を使い、新製品開発にも携わる。著書に『野田琺瑯のレシピ』(文藝春秋)など。

どんな食材も映える〝白〟をキッチンに

ホワイトシリーズがずらりと並んだキッチン棚。「作業中、すぐ手に取れる場所に置いています」

創業90年の琺瑯メーカー・野田琺瑯でも、とりわけ人気の高い「ホワイトシリーズ」。
このシンプルで使い勝手のよい保存容器の発案者が、野田琺瑯に嫁いで以来、自身も製品開発に携わってきた野田善子さんです。

「ホワイトシリーズが誕生したのは2003年。当時は仕事と家事に忙しく、限られた時間で効率よく食事の支度をするためにも、機能的な冷蔵庫用の琺瑯保存容器が欲しかったんです」

それまでの琺瑯容器は、花や動物柄の入ったかわいらしいデザインが主流でしたが、野田さんは、「絶対に模様は入れず、白一色にしたかった」そう。

「白い琺瑯は病院や学校で使う衛生用品というイメージが強く、社内でも反対の声がありました。でも、私はどんな色にも映え、凜とした美しさがある白にしようと決めていたんです。
だから、もし売れなかったら責任を持って私が使いますから、と言って(笑)。試しに少しだけ作ってみよう、という夫の言葉で、なんとか発売にこぎつけました」

当初は取扱店が3か所だけだったというホワイトシリーズですが、人気スタイリストに紹介されたことで注目が集まり、一躍ヒット商品に。徐々に形やふたのバリエーションも増えていったそう。

作り手であると同時に、「一番の使い手」でもあるという野田さんだけに、自宅にはホワイトシリーズを筆頭に、琺瑯製品がずらりと並びます。

「直火にかけられる、汚れが落ちやすい、食材が長持ちする…といった機能性はもちろん、容器ごと食卓に出せる美しさもホワイトシリーズの魅力。キッチンに立ち、冷蔵庫を開けるたびに嬉しい気持ちになれます」

保温性が高く煮込み料理に適したキャセロール、手軽に使える片手鍋など、鍋も琺瑯のものばかり。

食材や常備菜を冷蔵庫にすっきり収納

冷蔵庫には下ごしらえをした野菜や常備菜を入れた大小のホワイトシリーズが。「表面がガラス質でできた琺瑯は細菌が繁殖しにくく、しっかり冷やせるので食材が長持ち。野菜は買ってきたらすぐ洗って、切り分けてから冷蔵庫へ」。

キッチンの一角に置いたブレッド缶とゴミ箱は野田琺瑯の昔の製品だそう。
「汚れても丸洗いできるのも琺瑯のよさ」

「冷蔵庫の保存容器は、ふたを開けなくてもわかるよう、中身を書いたラベルを貼っておきます。最近はホワイトシリーズに加えて、大人っぽい印象のグレーのシリーズも仲間入りしました」。

直火にかけられる琺瑯容器は、常備菜の温め直しにも重宝。
「だしは多めに取って冷凍保存。使うときに容器ごと火にかければ、洗いものを減らせます」

凜とした白に囲まれて、毎日台所に立つのが嬉しい

「台所道具は、実際に使ってみてはじめてわかることがたくさんあるんです」と野田さん

汚れが目立つ色だからこそ清潔さを保てる

サイズが豊富で、入れたいものに合わせて選べるのもホワイトシリーズの魅力。
フタをしなくてもスタッキングできるスクエア型は、カットした食材を入れるボウルとしても活躍します。
「調理台が狭くても、重ねておけば作業がスムーズ。保存容器だけでなく、キッチン用品のほとんどは白。汚れは目立ちますが、きれいな状態を維持しようと思えます」

スクエア型はデッドスペースがなく、空間をむだなく使えるのも利点。
さらに、調理に欠かせない白のボウルもサイズ違いで常備しています。「入れ子にして収納できるので、キッチンで場所を取りません」

琺瑯製のピッチャーは花器の代わりにも

飲みものを入れるピッチャーは、リビングでお花を生けるときにも活躍。
「シンプルで色を引き立てる白は、どんな花にも合います」

撮影/砂原 文 文/工藤花衣

大人のおしゃれ手帖2024年9月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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