死の危険は身近に…プロが厳選する異色の恐怖映画（4）不気味すぎる…無理心中から生き残った姉妹の運命は？

ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。
今回は、通常のホラー映画では味わえない、一風変わった恐怖を描いた作品をセレクト。鳥による突然の襲撃、感染症、幽霊目線で進む異色ホラーなど、ユニークな５本をご紹介する。今回は第4回。

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『MAMA』（2013）
上映時間：１００分
製作国：スペイン、カナダ
監督：アンディ・ムスキエティ
脚本：ニール・クロス、アンディ・ムスキエティ、バルバラ・ムスキエティ
キャスト：ジェシカ・チャステイン、ニコライ・コスター＝ワルドー、ミーガン・シャルパンティエ、イザベル・ネリッセ

【作品内容】

経営者のジェフリーは倒産の危機に追い込まれ、絶望。共同経営者と妻を銃殺する。その後、幼い娘２人を山小屋まで連れて行き、殺害しようとするも、直前で何者かによって連れ去られる。それから５年が経った頃。ジェフリーの弟・ルーカスのもとに、例の山小屋で姉妹が発見されたという報せが入る。姉妹は幻想の“ママ”と対話をすることによって命を永らえたのだった。姉妹の症状に興味を持った研究者は、ジェフリーとその恋人のアナベルに一軒家を用意。姉妹との共同生活を観察しようとするのだが…。

アルゼンチン出身のアンディ・ムスキエティが、２００８年に制作した短編をもとに長編化した、先の読めない展開が持ち味のホラー。

ホラー演出が非常に洋画らしく、手堅い恐怖を楽しめる。特に“不可解な何か”に育てられた妹の動きは獣じみており、人が四足で動くサマには独特の不気味さがある。

この動きの不気味さは過去のホラー映画を研究した末に編み出されたものだろうか。とにかく怪奇的なアクションが非常に興味深い作品となっている。