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トム・クルーズ、パリ五輪閉会式のスタントはギャラなし

  • 2024.9.17
Tom Cruise repels into the stadium during the Closing Ceremony of the Olympic Games Paris 2024 at Stade de France on August 11, 2024 in Paris, France.

パリオリンピックの閉会式で、五輪旗を次の大会が行われるロサンゼルスまで運ぶという大役を担ったトム・クルーズ。会場のスタッド・ド・フランスの屋上から飛び降り、さらに軍用機からスカイダイビングするという圧巻のスタントを披露した彼だが、『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作の撮影で多忙を極める中、無償で引き受け、ギリギリのスケジュールで撮影したそうだ。

2028年ロサンゼルスオリンピック(LA28)の委員長ケイシー・ワッサーマンが、9月10日(現地時間)にロサンゼルスで行われたパネルディスカッション「We Got Next: LA 2028」で、「彼は驚きの速さでLAに到着しましたよね」と冗談を交えながら、当初はスタントマンを使うつもりだったというトム出演の経緯を語った。「プレゼン開始から5分くらいで、トムが『引き受けます。でも、全部僕にさせてもらうことが条件です』と言ってくれました」

Closing Ceremony - Olympic Games Paris 2024: Day 16

しかし組織委員会では、ビッグスターである彼のスケジュールを押さえ、危険なスタントをしてもらえるか、確信が持てなかったそうだ。実際、トムは当時ロンドンで撮影をしており、大西洋を隔てたロサンゼルスでの撮影は非常にタイトなスケジュールで行われた。「ロンドンで夕方6時に『ミッション:インポッシブル』の撮影を終え、すぐに飛行機に乗ったトムは、翌朝4時にロサンゼルスに到着し、軍用機から降りるシーンを撮影した」。そこからヘリコプターでハリウッドサインに移動し、五輪のマークを掲げるシーンを13時から17時までに撮り終えたそうだ。

その後、ヘリコプターでバーバンク空港に移動し、ロンドンに戻ったという。過酷なスケジュールにもかかわらず、軍用機からスカイダイビングで飛び降りるシーンは、「トムが1本目を気に入らなかったため、2度ジャンプした」そうだ。ワッサーマンは「トムは準備が進むにつれ、より深く関わるようになり、熱心になりました」と振り返っている。

Text: Tae Terai

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