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静岡の郷土菓子・さくら棒に新しい魅力♪三島ならではの味を守る「麩の菓 おふや」

  • 2024.9.17

全国的には料理に利用することの多いお麩ですが、静岡ではお祭りの出店などでよく売られていた長さ90cmにもなる麩菓子「さくら棒」がおなじみです。三島には、静岡県内でも3軒ほどしかないという、さくら棒製造会社があります。工場に併設する無人直売所「麩の菓 おふや」では、懐かしいピンクのさくら棒をはじめ、多彩なフレーバーの麩菓子が購入できると、地元の人からじわじわと話題が広まっています。三島のおみやげとしても人気のさくら棒を、ぜひ一度味わってみませんか。

静岡の郷土菓子・さくら棒に新しい魅力♪三島ならではの味を守る「麩の菓 おふや」
静岡の郷土菓子・さくら棒に新しい魅力♪三島ならではの味を守る「麩の菓 おふや」

甘い香りに包まれる工場併設の無人直売所

静岡の郷土菓子・さくら棒に新しい魅力♪三島ならではの味を守る「麩の菓 おふや」
物置だった場所を改装し、棚なども手作りされた店内

「麩の菓 おふや」があるのは、伊豆箱根鉄道三島二日町駅から徒歩5分ほど、幹線道路の側道沿いです。少しわかりにくい場所ながらアクセスは便利で、三島食品という麩菓子製造会社の工場に併設されています。
自分たちで手作りしたというお店には、長さ90cmもあるさくら棒を中心に、ピンクや黄色、緑などのかわいいパステルカラーの麩菓子が並んでいます。形も、食べやすいハーフサイズやコロコロとしたかわいらしいものまであります。

より多くの人にお麩の魅力を伝えたい

静岡の郷土菓子・さくら棒に新しい魅力♪三島ならではの味を守る「麩の菓 おふや」
長いさくら棒は話題性抜群。ハーフサイズは食べ比べにもピッタリでチョコや黒糖、みるくなどハーフだけの味も

元々は初代が製麺所として開業し地元で親しまれていましたが、1997年、同じ静岡県内の富士宮市にあるさくら棒製造会社が閉業すると聞き、麺と似た原材料であること、水が豊富に確保できることなどから、2代目が麩菓子の製造を引き継いだそう。現在は主に3代目が麩菓子の製造を担当、妻である専務が商品開発やパッケージデザインなどを手掛け、麩菓子の新しい魅力をより多くの人に伝えようという思いから、2020年に直売所をオープンしました。

静岡の郷土菓子・さくら棒に新しい魅力♪三島ならではの味を守る「麩の菓 おふや」
商品を並べるかごは、製麺所時代から利用していたもの

湧水の町、三島だから実現した味わいのお麩

静岡の郷土菓子・さくら棒に新しい魅力♪三島ならではの味を守る「麩の菓 おふや」
湧水の量が豊富だからこそ、かけ流しにすることが可能。まっすぐ焼き上がるのは3割ほどだとか。蜜掛けされた麩菓子は乾燥させ店頭へ

「麩の菓 おふや」のさくら棒は口当たりのよい食感と、やさしい味わいの蜜のバランスの良さが魅力。様々なフレーバーの麩菓子を楽しめるのは、お麩自体にクセがなく、蜜の味を最大限に引き出せるからなのだそう。クセのない生地をつくることができるのは、この地だからできる製造過程があってこそなのです。

麩菓子に馴染みのない世代にも手に取ってもらえるような商品に

麩の菓 おふやの麩菓子の魅力を、子どものころに食べたことがある人には再発見を、初めて食べる人には新発見してほしい、という思いで昔ながらの製法を受け継ぎつつ、京都や石川の老舗とはちょっと違った挑戦もしています。シンプルなピンク色のさくら棒以外にも、オレンジやブドウ、イチゴ、黒糖やチョコレート、みるくなど、色合い豊かで多彩なフレーバーを試行錯誤して開発。いまでは全10種ほどがそろいます。

静岡の郷土菓子・さくら棒に新しい魅力♪三島ならではの味を守る「麩の菓 おふや」
パッと見ただけで何の味かわかるように工夫されたラベル

古くからある麩ですが、こちらの麩菓子を食べて「麩菓子の概念が変わった」といわれ、チャレンジ精神に火が付いたとか。これからも新しい商品の登場に注目です。

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