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『ボーイフレンド』のダイ&シュンが語る、等身大のラブストーリー【私たちのパートナーシップ Vol.5・前編】

  • 2024.9.17
Netflixの恋愛リアリティシリーズ『ボーイフレンド』最終話にて収録されているリムジンの中。シュン(左)とダイ。Photo_ Courtesy of Dai & Shun
Netflixの恋愛リアリティシリーズ『ボーイフレンド』最終話にて収録されているリムジンの中。シュン(左)とダイ。Photo: Courtesy of Dai & Shun

パートナーシップにおいて、大なり小なり何かしらの悩みや不安を抱えている人は少なくはない。私たちはときに価値観のずれに悩んだり、伝統的な家族観や固定観念に囚われたり、ちいさなボタンのかけ違いによって大切なものを見失ってしまうなどして、自由で豊かなパートナーシップの本質がわからなくなってしまうときがある。こうした中、さまざまなかたちのパートナーシップを営む人々の等身大の物語は、肩に入った力を抜き、前を向いて歩むヒントとなるはず。

本連載に登場する5組目は、Netflix恋愛リアリティシリーズ『ボーイフレンド』(2024)に出演し、二人が織りなすピュアなドラマに世界が虜となった“ダイ×シュン”こと中井大と中西瞬。前編は、番組を通して得た新たな気づきや思い出深いシーンから、同棲生活の意外なルールまで。後編は、唯一無二の個性が連鎖する二人の知られざる素顔や、多様性を受け入れる社会を実現していくためにも、自分たちが感じている役割を語ってくれた。

『ボーイフレンド』が、自分の在り方を考えるきっかけに

Netflixの恋愛リアリティシリーズ『ボーイフレンド』(2024)。左から時計回りに、シュン、カズト、テホン、ユーサク、リョウタ、ダイ、アラン、ゲンセイ。Photo_ Courtesy of Netflix リアリティシリーズ「ボーイフレンド」独占配信中
Netflixの恋愛リアリティシリーズ『ボーイフレンド』(2024)。左から時計回りに、シュン、カズト、テホン、ユーサク、リョウタ、ダイ、アラン、ゲンセイ。Photo: Courtesy of Netflix リアリティシリーズ「ボーイフレンド」独占配信中

VOGUE(以下、V) お二人の出会いの場となった『ボーイフレンド』。40日間の共同生活の中で、ご自身と向き合い、他者とも懸命に向き合った濃密な期間だったかと思いますが、この経験を通して自分の中で変化したことや、新たな発見となったことを教えてください。

中井大(以下、ダイ) 配信された映像を観て、素敵な人たちと一緒に共同生活をしていたことを改めて実感するのと同時に、自分にも何か光るものがあるのかなと、より自分を褒めてあげられる理由を探すようになりました。また反響も大きく、色んなかたから声をいただく中で、「もう一回、自分の人生を頑張ってみようと思いました」という言葉はすごく印象に残っています。それは、本当にしんどくて辛い状況にいる方が思いつく言葉なのかなと──。そういうポジティブなエネルギーが、僕をきっかけに広まったらすごく嬉しいし、同時に自分の影響力の大きさに責任を感じました。僕自身、メディアで活動する人に勇気をもらってきたので、これからもっと努力を積み重ねて、自分にできることにチャレンジしていきたいなと思います。

中西瞬(以下、シュン) 10話全部を観て、ここまで自分を客観的にみることってないから、自分に対する発見があり良い経験でした。例えば、人との関わり方だったり、他人からは変だと言われる部分を可視化できたりして、自分の今の在り方を考えられるようになりました。こういうときに自分は何を思い、どんな表情をして、人々はどう思うかなど、自分を見つめられた気がします。それで何かが変わるわけじゃないけど、自分自身の進化の過程には重要なことだったと思います。

思い出が宿る2つの名シーン

Photo_ Takeshi Shinto / Courtesy of Netflix リアリティシリーズ「ボーイフレンド」独占配信中
Photo: Takeshi Shinto / Courtesy of Netflix リアリティシリーズ「ボーイフレンド」独占配信中

V 自分たちにとって、思い出深いと感じるシーンは?

ダイ みんなでテラスでBBQをしていたときに、僕は気持ちの整理がつかなくなってリビングに戻り、シュンが追いかけてきてピアノを弾いてくれるシーン。その一連の流れで、シュンが心を少し開いてくれた最初の瞬間だったので、振り返ってみたときもとても感動しました。あと、喧嘩をしたあとに、シュンが僕に「ごめんね」と言いにきてくれたときの僕の顔! そんな潰れてるのって!(笑)

シュン 自分たちはこんな顔をしてたのか、って思うような表情を見ると面白いよね。

V カップルになって、今で何カ月になるのでしょうか?

ダイ 付き合ったのが12月24日だから、8ヶ月とちょっと。

V 今はどのように一緒に過ごされていることが多いのでしょうか?

シュン 3月にダイの実家から引っ越して、二人だけで住むようになって5カ月くらいたちました。二人ともマイペースなので、のんびりしているね。何かやりたくなったら、どこかにいくし。

ダイ 今日は違うってなったら、家にいるし。ずっとくっついているよね。

シュン そうだね。

心も体もヘルシーになるシュンのライフスタイルに合わせて

2024年8月初旬、韓国にて。Photo_ Courtesy of Dai & Shun
2024年8月初旬、韓国にて。Photo: Courtesy of Dai & Shun

V 今までで最高のデートは?

シュン 全部が一つの思い出の塊なので、選べない。

ダイ ずっとデート。韓国も楽しかったね。

シュン そう、ずっと一緒にいるからデートが終わった感じがしない。

ダイ 今までの僕は、旅行に行って帰ってくると、なんとも言えない喪失感や、寂しい胸騒ぎみたいなのがあったんです。でも、シュンと出会ってから、いろんなところに一緒に旅行にいくけど、その虚しさや胸騒ぎがなくなりました。

シュン 北海道の旅行も、楽しかったよね。三泊四日の暴食の旅。

ダイ 普段は節制していてシュンは絶対に小麦を食べないのに、夜中に焼きそばの大盛りを僕の目の前で食べてて、不思議な光景でした(笑)

V 健康管理は一緒にされているんですね。

シュン 気をつけているね。

ダイ 僕たちの日常だね。

シュン でもダイは、最初のころはきつかったでしょう?

ダイ 元々、僕は食べ物に関してはあまり気にしていませんでした。運動していたら、何を食べても、何を飲んでも良いと思っていた。でも、シュンと出会ってから、そうじゃないことがわかって、心と体にとって絶対に良いシュンの基準から、僕は離れたところにいたので、最初はシュンの健康的な生活に照準を合わせるのに時間がかかりました。でも、シュンがやっていることを真似する方が、自分にとってメリットなのはわかっていたので、“勉強したくないけど大学に受かりたいから勉強する”みたいな感じで自己暗示して頑張りました!

V シュンさんは長い間ヘルシーな生活を心がけてきたのでしょうか?

シュン 18歳のときから気にかけてきたので、今で6年くらいですね。

別々のベッドで寝ることが唯一のルール

上海のナイトクルーズ。2024年8月撮影。Photo_ Dai & Shun
上海のナイトクルーズ。2024年8月撮影。Photo: Dai & Shun

V お二人は、お付き合いをする中で大切にしているルールなどはありますか?

シュン 大切にしているものは、なんだろう。朝起きたときと、夜寝るときのハグ?

ダイ でもそれはルールじゃなくて、自然としていること。一つ守っているルールがあるとしたら、違うベッドで寝ること。シュンからの提案だったんですが、僕は最初、「こいつは何を言っているんだ!」と思ったんです。なんで好き同士なのに、自分のベッドで寝たがるんだろうって。僕の常識が通用しなくて、シュンは本当に素直に思っていることを言わないので、本当に僕のことを好きなのだろうか、ビジネスライクな理由で僕といたいだけなのではないだろうかとまで考えてしまいました。でも少しずつ、言葉で表現するのが下手くそなだけだとわかってからは、不安は解消されていきました。

V 違うベッドで必ず寝る理由は?

ダイ 別々の方が、絶対に睡眠の質が良いからです。

シュン 昨晩は僕のベッドが暑くて寝れなくて、ダイのベッドが涼しかったんで二人で寝たんです。

ダイ でもやっぱり途中で僕が起きちゃって、モゾモゾしてたらシュンも起きちゃって。結局、僕がシュンのベッドで寝ました。

シュン 二人で寝たいけど、睡眠は大事。

ダイ 月に1~2回だけだけど、昼寝は一緒に寝るね。

後編に続く。

Text&Interview: Mina Oba Editor: Mayumi Numao

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