Text by 奥崎覚(編集部)
サッカー選手たちの"足もと“を支える各スポーツメーカー。
スター選手ともなれば契約を巡ってピッチ外で激しい戦いが繰り広げられることも珍しくない。
そこで、サッカー選手の契約メーカー別に、2024年現在の「最強の5人」を選んでみた。今回はNike編。
キリアン・エムバペ
1人目はこの夏、念願のレアル・マドリー移籍を実現させたキリアン・エムバペ。
6年間在籍したパリ・サンジェルマンでは308試合で256ゴール。フランス代表でもすでにオリヴィエ・ジルー、ティエリ・アンリに次ぐ歴代3位の48ゴールを記録している。
レアル・マドリーではヴィニシウスとの共存という課題に直面しているが、9月14日のレアル・ソシエダ戦ではともにPKながら初のアベックゴールを達成。
Nikeの“顔”として新天地での順応と爆発が待たれる。
着用スパイク:マーキュリアル スーパーフライ 10 エリート
ヴィニシウス・ジュニオール
続いてもレアル・マドリーから、在籍7年目を迎えたブラジル代表の最強ドリブラー。
ヴィニシウス・ジュニオールは昨季カリム・ベンゼマが抜けたチームを持ち前の打開力でけん引し、見事CLとラ・リーガの2冠に輝いた。今年度のバロンドール有力候補の一人だ。
スパイクは、新たなパートナーであるキリアン・エムバペがハイカットの『マーキュリアル スーパーフライ』を好んでいるのに対し、ヴィニシウスは同じ「マーキュリアル」でもローカットの『マーキュリアル ヴェイパー』を着用。
いずれもNikeのAirテクノロジーが搭載されており、Nikeフットボールを象徴するモデルとなっている。
着用スパイク:マーキュリアル ヴェイパー 16 エリート
アーリング・ハーランド
アンストッパブルとはまさに今の彼のこと。
マンチェスター・シティの最強ストライカーは、今季のプレミアリーグ開幕から4試合で9ゴール。すでに2度のハットトリックを達成し、改めてそのバケモノぶりを世に知らしめている。
そんなアーリング・ハーランドの着用スパイクは、「ファントム」シリーズの最新作『ファントム GX 2』。
あくなき精度を追求するプレーヤーに向けたモデルであり、ハーランドの活躍もあってか日本でも高い人気を誇る。
着用スパイク:ファントム GX 2 エリート
ロドリ
今夏のEURO2024で史上最多となる4度目の優勝を達成したスペイン代表。
大会最優秀選手(MVP)に選出されたのは、マンチェスター・シティでもチームの“心臓”として機能しているロドリだった。
DFラインの前にドンと構える定位置でのプレーに加え、近年は前に出る時の判断やそこでの決定的な仕事も光る28歳。彼もまた今年度のバロンドール有力候補だ。
着用スパイクは『ファントム GX 2』のハイカットモデルである『ファントム ルナ 2』。シティの僚友ケヴィン・デ・ブライネもこのスパイクを履いている。
着用スパイク:ファントム ルナ 2 エリート
フィルヒル・ファン・ダイク
近年、契約選手数を絞っている印象のあるNikeだが、その分契約している選手はスター揃い。
そこで、5人目はせっかくなのでDF、そして残る「ティエンポ」シリーズの着用選手から、フィルヒル・ファン・ダイクを選択した。
2020年10月に右ひざ前十字靭帯損傷の重傷を負い、復帰後のプレーから一時は完全復活は難しいのではという声もあった。
しかし、リヴァプールの壁としての威厳を取り戻し、昨季からキャプテンにも就任。新たにアルネ・スロット監督が就任した今季も絶対的な存在として最終ラインに君臨している。
着用スパイク:ティエンポ レジェンド 10 エリート
Nikeと契約しているスター選手、他にはコール・パーマー、マルティン・ウーデゴール、ジャマル・ムシアラなどがいる。