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「営業は男の仕事」…“性別”に対する思い込み《アンコンシャス・バイアス》の危険性とは

  • 2024.9.16

「アンコンシャス・バイアス」について

「アンコンシャス・バイアス」について
「アンコンシャス・バイアス」について

人と話すときや接する機会で無意識の思い込みや、偏見を持って接した経験がある人は意外にも多いのではないでしょうか? 「この人はきっとこうだ」「一般的にはこう思うのが普通」など、自分の経験・見聞きしたことに照らし合わせて決めつけてしまう行為「アンコンシャス・バイアス」について性別の観点でお話していきます。

性別に対するアンコンシャス・バイアスとは、「男性らしさ」や「女性らしさ」を無意識に相手に押し付けてしまうことです。「男だから奢って当たり前」「女だから家事をやるのは当たり前」など、思い込みによって相手の立場を決めつけてしまうという例があります。冷静に考えたら、どちらがやってもよいことを性別で決めつけてしまうことが懸念として挙げられます。

「内閣府男女共同参画局」が発表した、令和4年度「性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)」に関する調査結果を参照して紹介します。調査は全国の20〜60代の男女1万906人を対象に行われたものです。女の性別に対する無意識な思い込みとして男女差がどのくらいあるのか、結婚後の意識は性別で変わるのかといった内容が公表されています。男尊女卑という言葉が昔から存在しますが、調査結果からも全項目で判明したことは、性別役割の“意識”は男性が強い一方で、直接言われた・言動や態度から感じた“経験”は女性の方が多いことが分かりました。

育休に関する項目「男性は出産休暇/育児休業は取るべきではない」という設問では、男女で比較すると男性のほうが取るべきではないという考えが強いことが分かりました。女性は育児、男性は仕事という強い先入観は女性の社会進出やキャリアアップを阻害し、男性の子どもとの時間を減らしてしまう弊害が起こります。

「アンコンシャス・バイアス」によるハラスメント例3つ!

【女性の結婚に対する風当たり】結婚することによって、「将来子どもができるだろう」からキャリアアップを遅れさせられることがあります。昇進させても、産休育休を取って離脱してしまうという思い込みから、女性のキャリアアップが遅れてしまうのです。昨今では、この状態を是正する動きは強くなっていますが、まだまだ課題があると言えるでしょう。

【男性に向けての根性論】「男だから耐えられる」「男だから遅くまで働ける」と言った、男性だからという理由で無理な働きかけ方や要求を強制されるケースがあります。男性の中でも、精神的に強い人ばかりではなく、このような強制で心を病んでしまう人もいるのです。

【性別に対する意識の強さによるセクハラ】セクハラは男女どちらにもあり、男性には「男なら筋肉があるべきだ」や、女性には「女性なのだから酒を注ぐべきだ」など、性別に対する強制があります。性別の多様性はより細かくなっているので思い込みは危険であると言えるでしょう。 男性らしさも女性らしさもときには大切ですが、過度に行き過ぎると危険だと言えるでしょう。性別にとらわれず相手の良い部分を見つけて尊重できるようになるといいですね。

(イチジュ)

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