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アンナ・サワイがカルティエの新アンバサダーに! エミー賞ジュエリーに隠された鞠子役へのオマージュ

  • 2024.9.16

1975年のジェームズ・クラベルの小説を再解釈したドラマ「SHOGUN 将軍」は、第76回エミー賞で、日本人初の快挙となった真田広之のドラマ部門主演男優賞受賞をはじめ、史上最多の計18冠を達成。自身もドラマ部門主演女優賞でキャリア初のエミー賞受賞を果たしたアンナ・サワイは、そんな大舞台に出席するために、最新プロジェクトの撮影を行っていたオーストラリアからロサンゼルスに戻ってきた。

戸田鞠子役で数々の賞を受賞しているアンナは、この特別な瞬間を、自身の母親に捧げたいそう。「『SHOGUN 将軍』を撮り終えた後、母に感謝の気持ちを伝えるために何かプレゼントをしたいと思ったのです」と、アンナはUS版『Vogue』に話し、「母にはカルティエのラブリングを買いました。贅沢なものなので自分のためには買いませんでしたよ。かなりの額でしたが、一番大切な人に贈りものをしたかったんです」と続けた。

アンナは大切な人や思い出を祝福する方法として、ジュエリーを使う。「ただ身につけるものではなく、思い出を身に着けて歩くようなものです。見下ろすたびにその思い出がよみがえるのです」と語るアンナは、母親に贈ったリングを通じて、母が自分と繋がっていると感じてほしいという。「母はラブリングを見るとき、私と繋がっていると感じてくれるのではないでしょうか」。

そんなアンナは今日、カルティエの新しいブランドアンバサダーに就任した。「カルティエと一緒に仕事ができるなんて、私にとってとても大きなことです」と、移動中の車内からZoomの画面越しにコメントしたアンナだが、途中で何かに気を取られると、「ごめんなさい。目の前に犬がいるんです!とても興奮しています」と言いながらカメラの向きを変えた。ウエストハリウッドの交差点らしき場所で見つけた犬を見せ終わると、またカルティエの話題に。「私にとってカルティエはとてもクラシックな存在です。洗練されていて美しく、無理をしていない感じが好きです。ジーンズとかシンプルな服装をしていても、カルティエのリングをつけるだけで、身だしなみが整う感じがするのです」。

エミー賞授賞式では、ドロップウエストのペプラムがついた赤いストラップレスドレスを身に着けたアンナは、「着てみたいデザイナーがいるかとスタイリストに聞かれ、真っ先にヴェラ・ウォンを挙げました。彼女は喜んでドレスをデザインしてくれたんです」と、その秘話を明かした。ジュエリーには、カルティエのハイジュエリーから、プラチナとオニキスで交互にダイヤモンドがちりばめられた、揺れるタイプのイヤリングをセレクト。さらに、バゲットカット、プリンセスカット、トロイディアカットのダイヤモンドを施した18金ホワイトゴールドのリフレクション ドゥ カルティエのリングを着けた。「モダンな雰囲気がありながら、『SHOGUN 将軍』の雰囲気を感じさせるところがとても気に入りました」と、スタイリストのカーラ・ウェルチは語る。「全体のルックはクリーンでモダン、そしてプリンセスのようでした」。

赤いドレスとカルティエのジュエリーを組み合わせたこの装いは、戸田鞠子というキャラクターとそのシーズンを通じた感情的な成長を表現しており、カルティエがエミー賞の大舞台で戸田鞠子をオマージュためにひと役買うこととなった。

ショーの衣装デザイナーであり、クリエイティブ・アーツ・エミー賞で衣装デザイン賞(時代劇)を受賞したカルロス・ロザリオは、US版『Vogue』にこう語っている。「物語の最初で彼女は生気を失っているので、そのことを衣装に反映させたかったんです…、雪が草を覆っていて、葉のない枝といった柄を使ってこれを表現しました。観客に、このキャラクターは目的も意図もなく人生を歩んでいるんだと伝える方法でした。彼女が力を見つけ、目的を見つけるにつれて、衣装に椿が咲き始めるのがわかるでしょう」。

「SHOGUN 将軍」はシーズン2の制作が決まっているが、アンナが再び同じ役を演じる可能性は低いだろう。だからこそ、戸田鞠子の最後を飾るために、衣装に役のオマージュを取り入れたかったのではないだろうか。アンナは、「赤いドレスとダイヤモンドジュエリーは、キャラクターへのオマージュになるでしょう」と付け加えた。

Text: Hannah Jackson Adaptation: Sonia Kanazawa

From VOGUE.COM

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