【乙部町】バリアフリーホテルあすなろでフィンランドサウナに入る【源泉かけ流し】

道南、乙部町のホテルあすなろをご存じだろうか。

テレビCMで「バリアフリーホテルあすなろ」と流しているあそこだ。

その名の通り、全館すべて段差のないつくりで、車いす利用者でも快適に過ごせるようになっている。

なんと大浴場までもである。

その大浴場に立派なサウナがあると聞いたので、宿泊してみた！

明るくきれいなフロントでチェックイン。

客室は自動ドアで開閉。

ツインの部屋のベッドの一つは電動リクライニング。便利！

お食事は1階のレストランで。

お品書きのあるコース料理で、料理長ご自慢の本格中華。

アワビやフカヒレなんかも出てきて美味しい。

ご年配の客が多いからか、量はそんなにたくさんではない。

シェフは長年東京のホテルで料理長として腕をふるわれたそうで、エビの炒め物など絶品だった。

食後はのんびりと館内を散策したり部屋でくつろいだりしてゆっくり過ごす。

午後８時には日帰り入浴客が帰るので、宿泊者のみの入浴タイムとなる。

脱衣所には浴室専用の車いすが用意されていた。

浴室はたいへん広く、こんこんと熱い湯が注ぎ込まれる源泉風呂や、体内回帰と似た効果が得られるという体温に近い温度のタラソテラピー泉など、豊富な浴槽が素晴らしい。

露天風呂も広々としており、そこに立派なフィンランドサウナがある。

広い部屋が熱々にととのえられており、タオルマットもどんと積まれ使い放題。

中央のストーブはセルフロウリュが可能。

サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させると、思わず声をもらしてしまうほどの気持ちよさ。

サウナの外にはすぐに水風呂があり、こちらもかけ流しで大満足。

この日はたまたま宿泊者が少なく、浴室をほぼ貸し切りで利用させていただき、最高のリラックスタイムとなった。

脱衣所のマッサージチェアを無料で利用できたのもありがたい。

ゆっくり休んだ翌朝は、焼き立てのパンや中華粥をいただける。

サウナは稼働していないが、朝風呂を楽しむことも可能。

このホテルのもう一つの特徴は、客だけではなく就労面での自立支援とのことで、パンを焼いたり清掃をしたりというホテル運営を、障害のある方たちも担っているということだ。

わいわいと賑やかな温泉旅館に泊まるのとはまた違った、実にゆっくりとして静かな時間を過ごせる稀有なホテルだった。

金額も食事つきと考えるとなかなかリーズナブルだ。

繁忙期の函館市内はかなりホテル代が高いが、ちょっと離れたところにはこうして穴場があるのはうれしい発見だった。