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ハリス リードでロンドンコレクションが開幕! ドラマチックな英国ファッションが着想源【2025年春夏 ロンドン】

  • 2024.9.15

ロンドンを拠点にデミクチュールを発表するハリス・リードは、ビヨンセハリー・スタイルズをはじめとする数々の人気アーティストの衣装を手掛け、現地の若手デザイナー枠でもユニークなポジションを築いている。2023年からクリエイティブ・ディレクターを務めるニナ リッチNINA RICCI)では日常着となるコマーシャルピースの提案にも注力しているが、シグニチャーブランドではより華やかなコンセプチュアルなモノ作りに重きを置く。

着想源は英国貴族からヴィヴィアン、ガリアーノ、マックイーンの作品まで

今季の着想源は英国・ロンドンのファッション史。「ロンドンでブランドをはじめて4年目。これまでにも影響を受けてきた王室や貴族のスタイル、かつてのヴィヴィアン・ウエストウッドジョン・ガリアーノアレキサンダー・マックイーンたちの構築的でダイナミックなファッションにフォーカスを当てたいと思った」とハリスは話す。コルセットやエリザベスカラー、クリノリンといった中世のドレスを彷彿とさせるディテールをふんだんに取り入れてデフォルメし、ブランドらしい強弱のあるシルエットでドラマチックに落とし込んだ。

華やかなテキスタイルはヴィンテージのインテリア生地

新鮮なのは、インテリア生地をアップサイクルした素材使い。ブランドなりのサステナビリティへの取り組みとして、先シーズンから強化している部分だ。ヴィンテージのヴェネツィアンレースのテーブルクロスは、大きな円形の襟が目を引くマーメイドドレスにあしらい、19世紀のフランス製のレースカーテンはクリノリンに貼り付けてシースルーのケージドレスに生まれ変わらせた。

ショーに込められた、“ロンドンとファッションへの愛”

ハリスはフィナーレの挨拶で、“LONDON”と書かれた黒いTシャツを着て登場。「ロンドンは先進的なファッションが生まれる場所。昔も今も素晴らしいデザイナーたちを輩出し続けていることを改めて伝えたかった」と明かす。ロンドンとファッションの歴史への愛を感じられるショーは、地元のファッションウィークの40周年を祝福するのにぴったりだった。

ハリス・リード
ハリス・リード

Photos: Courtesy of Brand Text: Mami Osugi

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